マーケティングの手法として、近年で注目され始めている“インフルエンサーマーケティング”。
本記事ではインフルエンサーマーケティングの概要とやり方、効果や注意点についてご紹介します。
インフルエンサーマーケティングとは?
インフルエンサーマーケティングとは、SNSで影響力を持つインフルエンサーに企業の商品やサービスなどをPRしてもらい、インフルエンサーを支持する人の行動にはたらきかけるマーケティング手法のことです。
インフルエンサーとは?
そもそもインフルエンサーは、世間や人に対して大きな影響を与える人を指します。
その種類は大きく分けて4ファンコミュニティとはつあり、最も高い影響力を持つとされるのが“トップインフルエンサー”です。
トップインフルエンサーのフォロワー数はナノインフルエンサーの100倍以上。
そのため多くの人にアプローチできます。ただし、フォロワー数が多いと企業アカウントと受け止められることも少なくなく、エンゲージメント数は低い傾向に。
一方、ナノインフルエンサーはフォロワー数が少ないためにリーチ力は小さいものの、フォロワーとの信頼関係が築きやすいため、エンゲージメント率が高い傾向にあります。
企業の商品やサービスのカラーに合わせて、インフルエンサーを選出するのが望ましいと考えられます。
これまでのマーケティングは、テレビや雑誌などを使ったCMや広告が中心。
興味を持った人が企業商品やサービスを試す・購入する仕組みでした。
一方、インフルエンサーマーケティングは、多くの人から支持されたインフルエンサーが企業商品やサービスを実際に使い、PRします。
特徴や使用感も具体的に説明できるため、消費者側はより強い興味を持ちます。
インフルエンサーマーケティングによって、ユーザーの知りたい情報を的確に紹介できることから、インターネットが普及した近年では特に活用を検討したいマーケティング手法と言えます。
インフルエンサーマーケティングのマーケットシェア(市場規模)
インフルエンサーマーケティングのマーケットシェアについて見ていきましょう。
経済産業省の公表した調査データによると、インフルエンサーマーケティングにおいて最も重視されるSNSは「Instagram」。
画像や長文投稿ができることから、商品やサービスの紹介がしやすいといった特徴から重視される傾向にあると言えるでしょう。
インフルエンサーマーケティングで得られるメリット・デメリット
インフルエンサーマーケティングを導入する上では、メリットとデメリットを把握することが大切です。
インフルエンサーマーケティングで得られるメリット・デメリットは以下の通りです。
メリットには、インフルエンサー→消費者という流れであることから、商品やサービスがより受け入れられやすい点などが挙げられます。
SNSを活用してPRするため、インフルエンサーの発信によっては多くの支持や共感が得やすく、購入に至りやすいのです。
一方、デメリットにはインフルエンサーの人選が難しく感じられたり、※ステマが発覚すると炎上につながったりする点が挙げられます。
SNSという多くの人が存在する世界では、ネットリテラシーなどを学び、適切な言葉や知識を用いた運用が求められます。
※ステルスマーケティングの略。宣伝であることに気付かれないように商品やサービスをPRすること
インフルエンサーマーケティングのやり方
インフルエンサーの概要やメリット・デメリットについて把握できたら、どのような流れで始めるのか、そのやり方について学んでいきましょう。
1.目的設定
はじめにインフルエンサーマーケティングにおける目的を明確にしましょう。
目的が不透明だと、インフルエンサーの選任が困難であり、また依頼する際にどのような戦略が必要なのか、企業が何を求めているのかが伝えられません。
自社商品やサービスをPRし顧客増加を狙うのであれば、目的は「顧客増加」とし、そのために必要な戦略を練り、インフルエンサーにどのような行動を求めるのかを明確にしましょう。
2.重要業績評価指標(KPI)設定
次に重要業績評価指標(KPI)を設定し、こまめな効果測定を実施しましょう。
インフルエンサーマーケティングでチェックすべき数値は取り入れるSNSによって異なりますが、主に以下が挙げられます。
いくつかのSNSを活用する際は、インフルエンサーごとに商品、サービスのURLを作成・付与し、分析や比較といった効果測定を行いましょう。
3.インフルエンサーの選任・依頼
最後にインフルエンサーの選任・依頼をします。
インフルエンサーの種類は上述したとおりです。多くのSNS利用者に認識してもらいたければ、トップインフルエンサーなどが良いでしょう。
企業アカウントの印象が少ないナノインフルエンサーから上位であれば、フォロワーとの距離感も近く、エンゲージメント数も高いことから、商品やサービスの購入につなげやすいと言えるでしょう。
インフルエンサーマーケティングの効果
これまで説明した内容を踏まえると、インフルエンサーマーケティングには以下の効果があると考えられます。
- SNSを利用するため効果の分析、判断がしやすい
- 商品の特徴や使い方などをイメージしやすい
SNSを活用するため効果の分析・判断がしやすい
SNSを活用しながら行うマーケティングの手法であるため、効果測定がしやすいです。
Instagramをはじめ、Twitterなどには効果測定に必要なエンゲージメント数やリーチ数などが簡単に閲覧・確認できます。
複数人のインフルエンサーを活用してもそれぞれのアカウントからデータ確認ができるため、効率よく分析・検証が行えるでしょう。
商品の特徴や使い方などをイメージしやすい
インフルエンサーの多くは一般人です。
著名人であればステマと受け取られやすいですが、一般人がインフルエンサーの中心なことから商品の特徴や使い方、デメリットなどもイメージしやすくなります。
SNS利用者の“いち消費者”としての目線に立って丁寧に発信できる点は、インフルエンサーマーケティングの強みとも言えるでしょう。
インフルエンサーマーケティングにおける注意点
インフルエンサーマーケティングを検討する上では、留意したい注意点もあります。
適切な運用を心がけるためにも、しっかりと押さえておきましょう。
1.インフルエンサーの管理を徹底しステマを予防する
インフルエンサーに対して指示内容がうまく伝達できなかったり、情報共有がうまくできなかったりすると、商品やサービスのPRもうまく行えません。
企業側の言葉・視点で共有するのではなく、ひとりの人に分かりやすく伝えられるような言葉・視点を心がけましょう。
なお、企業アカウントと感じられるアカウントの発信は、どうしてもステマと判断されやすい傾向にあります。
誰が見聞きしても内容が分かるような発信ができるよう、インフルエンサーと認識をすり合わせることが大切です。
2.ネットリテラシーを学び、適切な言葉・知識を投稿する
SNSは情報を集めるために活用するのが主な目的です。
そのため「ネットリテラシーを学び、適切な言葉・知識を投稿すること」が大切です。
あるインフルエンサーが「WiFiによって肌が荒れる」と発信したことで根拠がない点を指摘され、大きく炎上したのは記憶に新しいでしょう。
フォロワー数が多ければ多いほど炎上率も上がり、関係者にも多大な迷惑を掛けてしまいます。
インフルエンサーマーケティングを検討する際は、正しい情報を提供する意識と、適切な言葉を用いるための知識を学ぶことが大切です。
3.インフルエンサーにある程度の裁量を持たせる
企業とインフルエンサーで認識をすり合わせ齟齬がないと判断できたら、ある程度の裁量を与え力を存分に発揮できる環境を作りましょう。
企業側が伝えてほしい情報や特徴を洗い出したら、インフルエンサーに選んでもらうのも良いでしょう。
実際に使用してもらい、その中で感じたことをインフルエンサーに投稿してもらうほうが、よりリアルで分かりやすい発信となるでしょう。
4.自社商品、サービスのイメージを確保するアカウントを用意する
インフルエンサー個人のアカウントでも良いですが、プライベートと仕事が混同して、思いがけないミスを起こす可能性もあります。
インフルエンサーマーケティングを始める際は、できるだけ自社商品用、サービス用のアカウントを用意しましょう。
まとめ
インフルエンサーのPRによっては、これまで以上の反響を受ける可能性があります。
反響は良いものに限らず、悪いものにも転がりやすいため、運用にはさまざまな知識を押さえることが重要です。
そのようなとき、Discoの利用を検討してみましょう。
Discoはコミュニティサイトを構築した上で、自社商品やサービスのファンづくりをサポートします。
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