ファンマーケティングの成功には、適切なKPIの設定が重要です。
適切なKPIが設定できれば、チームまたは企業全体が目標達成に向けて効率的に進んでいけるでしょう。
本記事では、ファンマーケティングにおけるKPIの設定方法やKPI設定のポイントなどを解説します。
KPIの設定方法で悩んでいる企業の方は、ぜひ参考にしてください。
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ファンマーケティングにおけるKPIの設定方法
ファンマーケティングとは、企業や商品のファンを獲得して中長期的な売り上げの向上を目指すマーケティング手法のことです。
ファンマーケティングの成功には、KPIの設定が欠かせません。
KPI(Key Performance Indicator)とは「重要業績評価指標」を意味し、KGIを目指すために必要な指標となります。
KGI(Key Goal Indicator)は「重要目標達成指標」のことで、最終的に目指すゴールを意味します。
KPIはKGIを達成するための道筋です。
ここでは、ファンマーケティングにおけるKPIの設定方法を解説します。
KPIは下記手順に沿って、設定しましょう。
- KGIを設定する
- KGI達成のために必要な要素を考える
- KGIの達成に必要なKPIを設定する
関連記事:混同しやすいKGI・KPIを表を用いてシンプルに解説
1.KGIを設定する
KGIを設定する際は以下の3つの点を意識しましょう。
- 企業の中期戦略を意識する
- 現状の課題を洗い出す
- 数値化できる目標を設定する
数値で表せる目標だと効果判定がしやすく、社内や部署内で共通認識が持てたりします。
また、企業の中期戦略を意識することで、現状の課題解決だけでなく企業の成長にもつながります。
2.KGI達成のために必要な要素を考える
KGIを設定したら、KGI達成のために必要な要素を考えます。
たとえば、KGIを「ファンマーケティング施策により売り上げ1億円達成」と決めたとします。
このKGIを達成するために必要な要素として、下記のような要素が考えられます。
- 新規顧客獲得
- リピート率向上
- 顧客単価向上
- 口コミ数
- 継続率
- 認知度向上
- ファン獲得 など
KGIを達成するには、複数の要素が関わっています。
1つの要素だけに注目するのではなく、目的を達成するために必要な要素を挙げていきましょう。
要素の細分化が難しい場合は「ロジックツリー」という手法を活用すると良いでしょう。
KGI達成のために必要なKPIを見える化できるため、道筋が分かりやすくなります。
3.KGIの達成に必要なKPIを設定する
KGI達成に必要な要素を挙げたら、各要素をもとにKPIを設定します。
KPIは具体的かつ数値化できる指標にし、目標達成までの期限も明確にしてください。
また、最終的にはKGIを達成する必要があるため、KGIと矛盾が生じていないか確認することも大切です。
KPI設定の具体的なポイントは後述します。
ファンマーケティングのKPI設定例
ファンマーケティングにおけるKPIの設定方法をもとに、KPIの設定例を紹介します。
新規顧客を増やす
売り上げ向上のためには、新規顧客の獲得が必要です。
どのくらい新規顧客が増えればKGI達成につながるか計算し、具体的な数値を割り出しましょう。
「新規顧客を増やす」といったKPIを設定したら、このKPIを達成するための具体的な数値を入れてKPIを設定します。
たとえば、「インプレッション数増加」や「フォロワー数増加」などが挙げられます。
リピーターを増やす
新規顧客獲得だけで売り上げを向上し続けるのは難しいため、リピーター増加にも注力しましょう。
「会社の80%の売り上げは20%の顧客が生み出している」というパレートの法則(80:20の法則)から、リピーターの獲得は売り上げ向上に重要といえます。
前述と同様に、「リピーターを15%増加する」のようなKPIを設定したら、以下のような粒度の小さいKPIを設定していきます。
- 顧客単価の増加
- 顧客満足度の向上
- 継続率の向上
- インプレッション数の増加
- エンゲージメント率の増加
- 口コミ数の増加
インプレッションを増やす
売り上げを向上させるために、インプレッションは重要な要素となります。
インプレッションとは、SNSの投稿やブログなどの記事コンテンツなどが表示された回数を示す指標です。
インプレッション数が多いと、ユーザーに発見されやすくなり認知度アップにつながります。
認知度がアップすると、新規顧客獲得が期待できるでしょう。
インプレッションを増やすためのKPIの設定例として、下記が考えられます。
- フォロワー数の増加
- 適切なハッシュタグをつける
- クリック率の向上
エンゲージメントを増やす
エンゲージメントとはコメントやいいね、保存数など投稿に対する反応のことです。
エンゲージメントの増加は、興味・関心を持つユーザーが増えたと判断でき、新規顧客やリピーターの獲得が期待できます。
新規顧客やリピーターの増加は売り上げ向上につながるため、KGI達成に必要なKPIであるといえます。
下記のようなKPIを設定すると、エンゲージメントの増加につながるでしょう。
- いいね数の増加
- 保存数の増加
- コメント数の増加
ファンマーケティングでKPIを設定するポイント
ファンマーケティングでKPIを設定する際は、下記3つのポイントを意識しましょう。
- SMARTの法則を活用する
- ファンマーケティングに必要な指標を理解する
- コミュニティ運営に必要なツールを導入する
SMARTの法則を活用する
KPIを設定する際は、「SMARTの法則」を活用しましょう。
- Specific「具体的な目標」
- Measurable「測定可能な指標」
- Achievable「達成可能な目標数値」
- Relevant「KGIと関連性のある目標」
- Time-bond「目標達成までの期限が明確」
SMARTの法則に則って具体的で現実的なKPIが設定できると、KGI達成に向けた計画立案や実行がしやすくなり、目標達成率が高まるでしょう。
ファンマーケティングに必要な指標を理解する
ファンマーケティングは一般的なマーケティングとは異なるため、必要な指標を理解したうえでKPIを設定する必要があります。
各指標を理解して、KGI達成に必要なKPIを設定しましょう。
ファンマーケティングに必要な指標として、下記が挙げられます。
- リピート率
- NPS®(Net Promoter Score)
- UGC
- LTV(顧客生涯価値)
関連記事:【資料プレゼント】ファンマーケティングとは?SNSとの掛け合わせ・メリット・弊社事例も解説
コミュニティ運営に必要なツールを導入する
ファンマーケティングにおいて、コミュニティ運営は効果的な施策の1つです。
以下のようなツールを導入してコミュニティを運営するといいでしょう。
- DISCO
- coorum
- FanSpot
- FAVSHIP
- note
- Discord
コミュニティ運営の開始後は、以下のようなKPIを設定して取り組むと、ファン獲得やファンの愛着度向上が期待できます。
- 会員数増加
- コミュニティ内の投稿数増加
- 満足度向上
ファンマーケティングの主な手法
ファンマーケティングを実施するためには、さまざまな手法があります。
代表的な施策として、下記の8つが挙げられます。
- SNSの運用
- ファンコミュニティの醸成
- オンラインサロンの活用
- サブスクリプションの有効活用
- メルマガの配信
- 紹介プログラムの実施
- ライブの配信
- サンプリング体験会の開催
各施策の詳細は、以下の記事を参考にしてください。
関連記事:ファンマーケティングの代表的な施策8選!KPIを設定するポイントも解説
ファンマーケティングの成功事例
ファンマーケティングに成功している企業を9社紹介します。
自社でファンマーケティングに取り組む際に、成功事例を活かしてみましょう。
- チロルチョコ株式会社
- 株式会社スノーピーク
- Allbirds合同会社
- ベースフード株式会社
- AWS株式会社
- スターバックスコーヒージャパン株式会社
- 株式会社吉野家ホールディングス
- 株式会社ドミノ・ピザ・ジャパン
- 株式会社三ヶ島製作所
具体的な内容は、以下の記事を参考にしてください。
関連記事:ファンマーケティング成功事例9選|事例を自社に活かすための3つのポイントも解説
KPIを設定してファンマーケティングを成功させよう
ファンマーケティングを成功させるためには、KPIの設定が重要です。
KPIの設定には、SMARTの法則の活用やファンマーケティングに必要な指標の理解がポイントとなります。
また、コミュニティ運営に関するKPIを設定するのも効果的です。
株式会社kazeniwaで運営している「DISCO」は、コミュニティサイトの構築ができ、ファンづくりをサポートするサービスです。
KPIに取り入れられるコミュニティ分析機能やファンの称号機能などが揃っているため、ぜひ活用してみてください。