【最新(2025年4月時点)】各SNSの外部リンク制限とは?
昨今、SNSをビジネス活用する上で欠かせないのが、自社サイトやキャンペーンページなどへの外部リンク(URL)の挿入です。しかし、各プラットフォームがリンク制限やアルゴリズムによる表示優先度の調整など、さまざまな規制を設けています。
これらのルールを知らずに外部リンクを挿入してしまうと、投稿のリーチ減少や場合によってはペナルティを受けるリスクも。
そこで本記事では、最新の各SNSの外部リンク制限とは何かを解説し、効果的な対策方法を紹介します。
SNSにおける外部リンク制限とは?
SNSにおける外部リンク制限とは、InstagramやX(旧Twitter)といった各SNSプラットフォームが、投稿やプロフィール欄に挿入するリンク(URL)の数や内容、表示方法などに関して設定しているルール・ガイドラインを指します。これらの制限は、以下のような目的で導入されるケースが多いです。
✓ユーザー体験の最適化:スパムリンクや悪質なサイトへの誘導を防ぐ
✓広告収益とのバランス:ユーザーが外部サイトに流れるのを抑え、プラットフォーム内での滞在を促す
✓SNS独自のエコシステム維持:特定の外部サイトばかりが優遇されるのを防止
SNSマーケティング担当者にとっては、これらのルールを理解したうえで、どのように運用戦略に落とし込むかが重要なポイントとなります。以下では、代表的なSNSであるInstagram、X(旧Twitter)、Facebook、TikTok、LinkedInの最新動向と具体的な外部リンク対策をご紹介します。
プラットフォーム別:外部リンク制限の最新ルールと対策

参考:FacebookやXなど主要SNSで進む「外部リンク制限」の実態 唯一の例外は?(ITmedia)
外部リンク制限を乗り越える!6つの共通対策
上記プラットフォーム別の概要と対策に加え、共通して押さえておきたいポイントを6つにまとめました。
共通対策項目 | ポイント |
1. スパム認定を避ける | 連続して同じURLばかり投稿しない・アルゴリズムに怪しまれない投稿パターンを意識 |
2. リンク先のコンテンツ品質を高める | 外部リンクを貼るだけでなく、リンク先が有益な情報や独自性を持っているかをチェック・クリック後に満足度の高いコンテンツであればSNS評価が向上する |
3. プロフィールへのリンク設定を最大活用 | ビジネスアカウントで利用できるプロフィールリンクを設定 複数URLをまとめられるリンク集ツール (例:Linktree)を活用 |
4. 生成AIを活用したクリエイティブ改善 | 投稿用の画像や動画、メッセージのコピー作成に生成AIを導入・限られた文字数やクリエイティブで最大限の魅力を訴求 |
5. オーガニックと広告のバランスをとる | オーガニック投稿で信頼を獲得しつつ、必要に応じて広告枠を活用・リンク誘導で高いコンバージョン率(CV)を狙うなら、広告の積極利用も検討 |
6. ルール改定やアルゴリズム変更の情報収集を欠かさない | 各SNSが公式ブログやヘルプセンターで発表する最新情報をチェック・変化が激しいSNS運用は、常に最新アップデートを把握することが重要 |
他社事例
【DAISO】


リンク種類
- ネットストア(オンラインショップ)
- ホームページ(コーポレートサイト)
- ファンコミュニティ(会員向け交流ページ)
- Happy Price Paradise(独自コンテンツや関連SNSへの誘導)
活用目的
- ECサイト誘導: 「ネットストア」リンクから、商品を直接オンライン購入できるようにし、売上向上を図る。
- ブランド情報提供: 「ホームページ」で企業情報・店舗検索・新商品情報を周知し、ブランド全体の信頼性や認知度を高める。
- コミュニティ形成: 「ファンコミュニティ」を通じて、ファン同士の交流や情報交換を促進。ユーザーの声を拾い上げ、商品開発やキャンペーン企画に活かす。
- エンタメ要素の拡充: 「Happy Price Paradise」など独自コンテンツへのリンクで、SNS上では伝えきれない商品情報やキャンペーン、動画コンテンツなどを展開し、ユーザーの興味関心を継続的に引き出す。
リンク掲載場所
- プロフィール欄: Instagramのプロフィール部分に複数のリンクをまとめて表示できるサービスを利用し、ユーザーが興味のあるページへスムーズにアクセスできるようにしている。
【KENZO】


リンク種類
- 公式オンラインストア
- コラボレーション商品ページ(KENZO × ASICS など)
活用目的
- 購買促進: 新作コレクションや限定コラボ商品を紹介し、興味を持ったユーザーを即座に公式オンラインストアへ誘導。
- ブランドイメージの発信: 世界観やストーリーを打ち出すルックブックやキャンペーンページへリンクし、KENZOのクリエイティブな魅力を訴求。
- コラボ情報の告知: 他ブランドやアーティストとのコラボ商品発売時に、特設ページへ誘導して詳細を閲覧・購入できるようにする。
リンク掲載場所
- プロフィール欄: 「Explore the new Spring collection at KENZO.COM」と案内し、公式オンラインストアへ直接アクセスできるようにしている。
- ストーリーズ: 新商品やコラボ商品が「JUST DROPPED(発売開始)」などの形で告知され、スワイプアップ/リンクボタンをタップすると該当商品ページやキャンペーンページへ移動できる。
共通点
- ECサイトや特設ページへの直接誘導
DAISOはネットストアや企業サイト、KENZOはオンラインストアやコラボ特設ページへつなぎ、SNSとECをシームレスに連携している。
- ブランドイメージの向上と購買促進の両立
どちらもSNS上のビジュアル表現やコンテンツ発信で世界観を作りつつ、興味を持ったユーザーを具体的なアクション(購入・コミュニティ参加)に導いている。
- プロフィールやストーリーズを活用した導線設計
プロフィール欄にメインリンクを設置し、ストーリーズでは新情報やキャンペーンを即時にアピールするなど、複数のタッチポイントでユーザーを取りこぼさないよう工夫している。
【まとめ】各SNSの外部リンク制限とは?最適な運用で成果を最大化しよう
各SNSの外部リンク制限とは、ユーザー体験の保護やプラットフォーム内のエコシステム維持のために設けられたルールです。InstagramのストーリーズリンクやX(旧Twitter)のスパム判定、TikTokのビジネスアカウント制限など、それぞれの特徴を踏まえて運用設計することで、不要なペナルティを回避しながらトラフィックを獲得できます。
外部リンクの活用は、SNSマーケティングの成果を大きく左右する重要要素です。リンク先のコンテンツ品質を高め、生成AIや広告も積極的に活用して、SNSを通じた効果的な誘導戦略を立てていきましょう。
本記事を通じて、私たち「ペンギン」ができること
弊社オウンドメディア「ペンギン(https://kazeniwa.net/penguin/)」では、「人々のつながりを科学する」をテーマに、SNSマーケティングやコミュニケーションデザインにまつわる最新情報を継続的に発信しています。各SNSの外部リンク制限に関するより具体的な戦略や成功事例なども、今後さらにご紹介していく予定です。
弊社では、SNS運用代行やコンサルティング、WEB制作など、幅広いサービスを展開しています。もし以下のようなお悩みがあれば、ぜひお気軽にご相談ください。
- 複数SNSを運用しているが、リンク誘導の成果が伸び悩んでいる
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以上、各SNSの外部リンク制限とは何かを中心に、それぞれのプラットフォームでの最新ルールと対策を解説しました。貴社のSNS運用にお役立ていただければ幸いです。今後も「ペンギン(https://kazeniwa.net/penguin/)」では、SNSマーケティングやファンマーケティングなど、多様なテーマを扱ってまいりますのでぜひご覧ください。