インターネットの普及からスマートフォンやタブレットなどを持つことが増えた近年では、SNSの使用人口も増加傾向にあります。
そんな時代に合わせて「SNSマーケティング」が流行していることをご存じですか?
今回はSNSマーケティングの概要や活用方法をご紹介します。
\ファンマーケティングの始め方を解説/
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SNSマーケティングとは?
SNSマーケティングとは「ソーシャルネットワーキングサービス」のことです。
SNSを使って顧客とつながったり新規顧客獲得につなげたりすることを指します。
企業のSNSアカウントや投稿を通じて、企業ブランドを高められるほか、ファン獲得や購買につなげられるといった特徴もあります。
従来のマーケティング手法との違い
これまでのマーケティングとの違いは、顧客やユーザーにより近い距離でコミュニケーションを取れる点です。
SNSマーケティングは、企業が自社製品、またはサービスを広告するためのSNSアカウントを作成し特徴や魅力を発信するもの。
投稿を見た顧客はもちろん、かねてから製品やサービスに興味を持っていたユーザーなどと近い距離でコミュニケーションを取れるため、企業イメージのアップにつながるほか、購入・使用を検討するユーザーの購買意欲を高められます。
従来のマーケティングよりもユーザーに近いからこそ、さまざまな気づきを得たり学んだり、戦略のヒントを得られるのがSNSマーケティングなのです。
SNSマーケティングの重要性
SNSマーケティングの概要やこれまでのマーケティングとの違いが明確になったら、次はその重要性について見ていきましょう。
SNSマーケティングの重要性は、インターネットが普及し、多くの人がSNSを使う時代だからこその理由が挙げられます。
インターネット・スマートフォンの普及によってSNS利用者が増加
インターネットやスマートフォンの普及によってSNS利用者が増加したことは、SNSマーケティングのなかでも特に重要な点です。
ICT総研が公開した『2020年度 SNS利用動向に関する調査』では、SNS利用者数と利用率をデータにしています。
インターネット接続でモバイル端末がパソコンを上回る、といったニュースが散見された2015年を皮切りに、SNS利用者数と利用率は徐々に増加していることが分かります。
携帯電話(フィーチャーフォン)よりもスマートフォンが売れるようになった時代から、SNSもユーザリティを意識したものへと進化。
SNSを利用することは、いわば生活のクオリティアップや新商品購入のメリットを得るためなど、多岐にわたって活躍しています。
SNS利用者が多い時代だからこそ、SNSマーケティングは最もユーザーに注目されやすいツールと言えるでしょう。
SNSを使って情報をリサーチする人が増加
マーケティングの世界では「AISASの法則」を意識することが大切です。
SNSマーケティングでは、このAISASの法則が特に活きるシーンとも言えます。
たとえば以下の例を見てみましょう。
Attention | A社がXという新製品を発売・SNSを通じてA社の投稿を見かけ、新製品の魅力について触れる |
Interest | これまで高いと思っていた商品も、なぜその価格なのか理由を詳しく知った(認知)ことから、より興味が湧く |
Search | 検索エンジンを使ってSNSで見た新製品をチェック |
Action | 実際に購入すると、予想以上に好感触 |
Share | そんな経緯を自分のSNSアカウントから投稿し、発信する |
AISASの法則とSNSの相乗効果によって新規ユーザーを獲得しやすい環境が生まれます。
そういった意味でも、SNSマーケティングは今の時代にとってどれだけ重要なものかが理解できるでしょう。
SNSマーケティングのメリット・デメリット
SNSマーケティングには重要性のほかにもたくさんのメリットがあります。
しかし、それと同時にSNSだからこそのデメリットがあることにも理解しておくことが大切です。
メリット1.コストを抑えたうえで幅広く周知(拡散)する
総務省が発表したSNSの利用状況と利用目的データでは、SNS利用者は10代から40代後半の世代を中心に利用しており、利用目的は「知りたいことについて情報を探すため」が5割を占めています。
つまりSNSマーケティングを利用する人の多くは、自分の知りたい情報を探すために利用していると考えられます。
誰でも無料で利用できるSNSだからこそ、簡単・気軽にさまざまな情報を拡散しやすく、獲得しやすいとも言えます。
近年ではテレビを持たない人や雑誌を読まない人も増加していることから、時代にもマッチしたマーケティング法とも言えるでしょう。
メリット2.利用者とフラットな関係が築ける
これまでのマーケティングでは、企業がダイレクトメールやサービスレターなどを通じて、一方的にケアすることがメインでした。
しかし、ユーザーの思考や希望などが見えにくいと感じることも。
SNSマーケティングは、自社製品を愛用する利用者(ファン)とフラットな関係が築けます。
いち使用者、商品やサービスのファンだからこそ感じる不満や希望を聞きやすい環境であるため、商品改善のポイントや戦略としてのヒントが得やすいと言えます。
メリット3.新たな層にもアプローチできる
AISASの法則でお話しした例のように、SNSマーケティングは自社製品を知ってはいても、価格面や口コミなどを通じて購入には至っていないといったユーザーにも効果があります。
また、SNSを介して投稿が拡散されれば、企業自体を知らなかった層にもアプローチできます。
デメリット1.内容や対応によっては炎上する可能性がある
一方、「投稿内容やユーザーへの対応によっては、炎上するリスクがある点」がデメリットです。
AMPが調査した「SNSの利用実態に関する調査」によると、SNSの認知度、登録状況、利用状況が全てトップなのはNAVERのLINE。
次いでTwitter、Instagram、Facebookと並び、どれも拡散力の高いSNSに集中しているといった共通点があります。
拡散力の高さは、よい投稿にのみ影響するとは限らず、誤った情報を記載した投稿や印象の悪い対応をした投稿にも影響を及ぼします。
その結果、炎上につながってしまうのです。
関連記事:自社SNSが炎上!損保ジャパンの「ネット炎上保険」が事故対応後にしてくれる補償内容を解説!
デメリット2.マナーやモラルなどネットリテラシーが欠かせない
SNSマーケティングを取り入れる上では、マナーやモラルなどネットリテラシーを学ばなければならない点もデメリットです。
SNSは誰でも無料で簡単に利用できるからこそ、その気軽さが良くも悪くも影響します。
そういった意味でも。SNSマーケティングに限らず、SNSアカウントを運用する際は、最低限のネットリテラシーを押さえておくことが重要です。
【パターン別】SNSマーケティングの始め方
SNSマーケティングは以下の順に沿って進めましょう。
- 目的
- その目的に合わせたSNSを選択する
- 獲得したいターゲットの固定
- ネットリテラシーを学ぶ
- 運用する
1.目的
SNSマーケティングでは、まず目的を明確にすることが大切。
目的が定まっていないとぼんやりとした投稿や運用になるため、伝えたいことが伝えられません。
自社製品を広めたいのか、ブランディング化したいのかなど、なぜSNSマーケティングが必要なのかを明確にしましょう。
2.その目的に合わせたSNSを選択する
次に目的に合わせたSNSを選択しましょう。
Twitterであれば拡散力が高いといった魅力があり、LINEであれば若年層に人気のあるツールといった魅力があります。
競合企業がどのようなSNSによってバズっているかをチェックすると検討しやすいでしょう。
3.獲得したいターゲットの固定
次にどのような人をターゲットにするのかを固定します。
コスメであれば拡散力の高い女子高生を筆頭に50代後半までをターゲットに、ビジネスツールであれば、20代~60代前半までの会社員やフリーランス(個人事業主)などをターゲットにしましょう。
4.ネットリテラシーを学ぶ
次にネットリテラシーについて学ぶ機会を設けましょう。
これまで他社企業が取り入れたものの失敗に終わった事柄を把握することで、失敗を避けたSNSマーケティングが可能になります。
5.運用する
最後にSNSを運用します。
目的、SNSの選択、ターゲット、学んだネットリテラシーを上手に取り入れながら、自社製品やサービスの魅力を発信してみましょう。
まとめ
本記事ではSNSマーケティングの概要や従来のマーケティングとの違い、始め方やポイントについてご紹介しました。
SNSマーケティングについてはさまざまなネット記事が出回っていますが、それらを鵜呑みにして即座に実践するのは大変危険です。
自社ブランディングやマーケティングを相談したい場合は、企業のマーケティングをしっかりとサポートするSNS運用代行サービス「SUP」の利用を検討してみてはいかがでしょうか。