インスタグラムのエフェクトは「個人が利用するものだ」という印象をお持ちの方も多いでしょう。
しかし、企業のインスタグラムアカウントでも、運用にあたって重要な意味を持ちます。
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本記事では、エフェクトの概要や活用するメリット、利用方法について解説します。
Instagram(インスタグラム)のエフェクトとは投稿への加工機能のこと
インスタグラムにおける「エフェクト」とは、インスタライブやストーリーズに加工を加える機能を指します。
エフェクト機能を使うことで投稿内容の魅力が上昇し、他ユーザーとの差別化を図ることができます。
よく間違えられる「フィルター機能」との違いは以下の通りです。
- フィルター機能:写真の色味を加工する
- エフェクト機能:写真や動画に対して、仮想的に視覚情報を重ねて現実にはない加工をする(画像参照)
エフェクト機能を利用することで、投稿をより目立たせ、ユーザーの目を引くことが可能です。
以下が、エフェクト機能を使った投稿の例です。
顔に矢がささったように見える、目がハートになるなど、先述した「仮想的な視覚情報を写真に対して加え」ています。
インスタグラムで使える2種類のエフェクト機能
インスタグラムで使用できるエフェクトは、以下の2種類です。
- 標準エフェクト
- Spark AR
エフェクト自体は他のSNSでも提供されていますが、互換性はないためそれぞれの運営会社が提供するARしか使用できません。
2つの違いを説明します。
標準エフェクト
標準エフェクトとは、インスタグラムが公式で提供しており、アプリに標準搭載されているものです。
ユーザーが準備する必要はないため、インスタグラムのアプリをインストールすればすぐに使い始められます。
サングラスが顔にかかる、顔の輪郭が崩れたように見える、といったエフェクトが用意されています。
「今すぐに投稿したい」「派手なエフェクトは必要ない」という場合は、手軽に使用できる標準エフェクトの使用がおすすめです。
Spark ARエフェクト
Spark ARは、インスタグラムの親会社であるMeta Platforms(メタ プラットフォームズ)が提供しているARエフェクトの総称です。
AR(Augmented Reality)とは、カメラで写している現実の風景に対して、CGを登場させたり、加工を加えたりする技術を指します。
標準エフェクトは用意されているものしか使用できないのに対し、Spark ARは「Spark AR Studio」を利用すれば、誰でもオリジナルのARを作成できます。
作成したエフェクトはインスタグラムやFacebook上で公開し、他ユーザーと共有できます。
「画像に効果を加えられる」点では標準エフェクトと同様の機能ですが、投稿により独自性をもたせたオリジナルのARを作成できるのは「Spark AR」のみです。
独自のARエフェクトを作成し流行らせることで、自社の認知度を向上させることができます。
マーケティングツールとして利用し企業の認知度を向上させるためには、Spark ARの使用がおすすめです。
企業がインスタグラムのエフェクトを活用するメリット
企業がインスタグラムのエフェクトを活用するメリットは以下の3点です。
- 自社投稿をユーザーが拡散する可能性がある
- 広告ではなく自然な投稿に見せかけられる
- ユーザーが商品や店舗を疑似体験できる
インスタグラム運用におけるエフェクトの有効性を知っておきましょう。
自社で作成したARがユーザーによって拡散される可能性がある
Spark ARによってユーザーがARを自由に作成できるため、自社特有の要素を含んだエフェクトの作成も可能です。
更に、作成されたARは他のユーザーも自由に使用できるため、ユニークなARを作成すれば多くのユーザーに使ってもらえる可能性があります。
自社を想起させるARが広まることで、企業認知度の向上が見込めます。
ARの作成には特に費用を必要とせず、かつ手軽に作成できます。
認知度の向上が期待できる手段として、積極的に活用するとよいでしょう。
広告であっても不快感を与えずに視聴してもらえる
企業アカウントの投稿は認知拡大のために行われるため、少なからず「広告」の意味合いを含みます。
しかし、顧客にベネフィットを与えない投稿は、嫌悪感を抱かれる可能性があります。
2019年に実施されたインターネット広告のイメージに関する調査では、インターネット広告に対して「しつこい、不快」と感じているユーザーが全体の3割程度と発表されました。
ただし、エフェクトを活用して面白い投稿ができれば、広告だとしても嫌悪感を抱かずに視聴してもらえる可能性は高まります。
自社のイメージを損なうことなく、企業の認知拡大につながります。
参考:「2019年インターネット広告に関するユーザー意識調査」調査結果
関連記事:インスタプロアカウントとは?メリット・デメリットや切り替え方を解説
ユーザーが商品や店舗を疑似体験できる
店舗販売をメインにしている企業の場合、実際に店舗に訪れることができないユーザーには興味を持たれない場合があります。
しかし、エフェクトを作成し背景の画像を自社の店舗にすることで、自宅にいても店舗内の疑似体験が可能です。
エフェクトはただの画像とは違い、店の奥行きや商品棚の幅など、実際の店舗同様に再現できます。
カメラを見ながらスマートフォンを動かすことで、実際に来店したような感覚になったり、観光業であれば有名な建物やスポットを紹介できたりします。
また、化粧品会社であれば商品使用後の肌に見立てたフィルターを作成することで、家にいながら商品を疑似体験できます。
家にいながら、ユーザーにサービスや商品を疑似体験してもらえるのは、エフェクト機能ならではです。
インスタグラムで人気のおすすめエフェクト5選
インスタグラムで人気のエフェクトは以下の5つです。
- かわいい犬のグリッターエフェクト
- おしゃれな外国人風そばかすエフェクト
- 韓国風の美肌加工エフェクト
- シンプルに盛れるエフェクト
- ゲームができるエフェクト
担当者、あるいは従業員などが顔出しでアカウントを運用する企業であれば、顔をキレイに映えさせることは重要です。
顔を映えさせることで、使用しているエフェクトに興味を持ったユーザーのアカウント認知に繋がる可能性があるためです。
実際にユーザーが使用している画像もあわせて紹介します。
かわいい犬のグリッターエフェクト
インスタ以外のアプリでも定番のエフェクトです。
グリッターとは、顔全体にキラキラとラメのパックをしているような体験ができるエフェクトです。
肌を白く見せたり肌荒れを隠せたりするため、若い女性が好んで使用しています。
また、紫、赤、緑の中から選択した色が顔の上で光るというエフェクトもついているため、写真だけでなく動画でも映えます。
おしゃれな外国人風そばかすエフェクト
外国人のようなはっきりとした顔立ちの方に似合うエフェクトです。
あどけない子どものような印象を与えてくれます。
海岸や公園など屋外での撮影とよくマッチしており、元気さをアピールしたいアカウントに効果的なフィルターです。
SNSの担当者や従業員が「明るい人だ」と思わせたい場合におすすめです。
韓国風の美肌加工エフェクト
グロスを塗ったような唇と、色白に見える肌の加工が入っており、韓国風美人のようになれるエフェクトです。
目の下には黒いハートが表示されており、その可愛さから注目を集めています。
シンプルかつ顔を映えさせるエフェクトを探している場合におすすめです。
シンプルに盛れるエフェクト
名前の通り、顔を映えさせて「盛れる」エフェクトです。
肌をきれいに見せるのみの加工のため、人によっては加工に気づかない場合もあります。
派手なエフェクトをつけるのではなく、落ち着いた投稿で顔をキレイに見せたい場合におすすめの加工です。
ゲームができるエフェクト
FACE FLYINGは、飛んでいる鳥をまばたきで浮かび上がらせて土管をかわすゲームができるエフェクトです。
落ちたり土管に当たったりするとゲームオーバーになります。
土管を交わして進んでいくことでスコアが加算されていきます。
ランキングなどはありませんが、世界中で使用されているエフェクトのため、ハイスコアのストーリーをあげれば多くのユーザーから反応がある可能性があります。
インスタグラムエフェクトの調べ方や使用方法
インスタグラムのエフェクト機能を使うには以下3種類の方法があります。
- エフェクト機能からそのまま投稿
- インスタライブでエフェクト使用
- 写真フォルダからエフェクトを後付け使用
1つずつ、画像を用いながら説明します。
エフェクト機能からそのまま投稿
最も一般的な方法です。
先にエフェクトをつけて、撮影する方法です。
どのような加工なのかが撮影時に分かるため、最もおすすめできる方法です。
- ホーム画面の左上の部分を+マークをタップ
- ポップから好きなものを選択する
今回はストーリーズを選択します。 - カメラマークをタップする
- 撮影モードに切り替わるので、画面下部に表示されるエフェクトを選択して撮影する
また、エフェクト欄を左右にスワイプすると、隠れている他のエフェクトを確認、使用できます。
インスタライブでエフェクト使用
フォロワーとリアルタイムでコミュニケーションを取ることができる「ライブ」も、業種によっては積極的に活用すべきインスタの機能の1つです。
ライブでもエフェクトを利用できるため、コミュニケーションツールとしてエフェクトを活用し、ユーザーとの距離を縮めましょう。
以下でライブ配信をしながらエフェクトを使用する手順を説明します。
- ホーム画面左上の+ボタンをタップし「ライブ」を選択する
- 画面の下に並んでいるエフェクトをタップすると、ライブが開始される
ライブ配信はアカウントのファンを作るための重要なポイントです。
エフェクトを活用し、視聴者を楽しませる工夫を行いましょう。
写真フォルダからエフェクトを後付け使用
すでに撮影済みの写真や動画にもエフェクト加工し、ストーリーズに投稿できます。
- ホーム画面左上の+ボタンをタップし「ライブ」を選択する
- ストーリーズを選択する
- カメラロールからエフェクト加工したい画像を選択する
- 右上の右から2番目のアイコンをタップする
- スワイプし好きなエフェクトを選択する
ただし、すでに撮影済みの写真や動画にエフェクトを付けられるのは、標準エフェクトのみです。
自分で、あるいは他のユーザーが作成したARを使用したい場合は、撮影時からエフェクト加工しておきましょう。
Instagram(インスタグラム)でのエフェクト保存方法
公式発表はないものの、インスタグラムのエフェクトは、誰でも作成可能なため相当な数が存在しています。
そのため、使おうと思っていたエフェクトが投稿時に見つけられないということもあります。
使いたいエフェクトは、あらかじめ保存しておきましょう。
エフェクトの保存方法は以下の3つです。
- キーワード検索から保存
- 他ユーザーの投稿から保存
- エフェクト作成者から保存
保存しておくことで、探す手間が省けて作業効率化にもつながります。
キーワード検索から保存
ストーリーズの投稿画面には、エフェクトを検索できる機能があります。
流行や自社投稿にあうエフェクトを探してみましょう。
- ストーリーズ投稿の画面まで開き、表示されるエフェクトを一番右までスワイプし虫眼鏡のマークをタップする
- 右上の虫眼鏡マークをタップする
※この時点では、人気度が高いエフェクトの一部が表示されている
- 検索したエフェクトの画面下部にあるマークをタップすることで保存される
人気のあるエフェクトから選択したり、好きなワードで検索をかけたりして、よく使いそうなエフェクトはあらかじめ保存しておきましょう。
保存したエフェクトは、ストーリーズの投稿画面に表示されるようになるため、よりスピーディーに使用できるようになります。
他ユーザーの投稿から保存
他ユーザーが使用しているエフェクトを使いたいと思った場合の保存方法を紹介します。
インスタグラマーが共通して使っているエフェクトは、その後の流行となる場合も多いです。
他ユーザーの投稿を研究する中で、自アカウントの投稿に活かせそうなエフェクトは積極的に保存し、活用しましょう。
- エフェクトを使いたい投稿の上部に表示されているエフェクト名をタップする
- ポップが表示されるため「エフェクトを保存」をタップする
エフェクト作成者から保存
好みのエフェクトを見つけた際は、エフェクト作成者のプロフィールから他のエフェクトも見てみましょう。
同じ作成者のエフェクトを使うことでアカウントに統一感を出せます。
お気に入りのエフェクト作成者を見つけたら、すべて保存してしまうのもおすすめです。
- 好みのエフェクトを見つけたら下の「・・・」をタップ
- 「(作成者名)の他のコンテンツ」をタップすることで、エフェクトの一覧が表示される
企業アカウントにとって、投稿やストーリーに統一感を出すことでブランディングを固めることは非常に重要です。
同じ作成者のエフェクトであっても、必ずしも統一感がでるとは限らないため、きちんと選別しましょう。
まとめ
エフェクトは画面に表示されるキャラクターや装飾を目で楽しむものです。
言葉を必要としないため、世界中のユーザーに企業を知ってもらえるチャンスとなります。
また、エフェクトを使用した投稿は広告感が出にくいため、自然な形で企業の認知拡大につながります。
通常の投稿やストーリーズだけでなく、エフェクトを使ったライブ配信なども利用して企業の認知拡大、ファンの増加につなげましょう。