インスタグラムの企業アカウントは、プロアカウントのことを指します。
プロアカウントの活用により、個人アカウントではできないさまざまな分析や広告出稿が可能になります。
本記事では、企業用のアカウントを活用するメリットや開設方法、成功事例を紹介します。
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関連記事:企業がTwitter運用を成功させるには?マーケティングの8つのコツを動画と記事で徹底解説!
インスタグラムの企業アカウントとは?
インスタグラムには個人アカウントとプロアカウントがあります。
プロアカウントにすることで以下に挙げるさまざまな機能が使えるようになります。
- インサイト(分析機能)
- 広告の出稿
- ショップの開設
- プロフィール上へのアクションボタンの設置
- 認証アカウントのリクエスト
また、プロアカウントはクリエイターアカウントとビジネスアカウントに分かれています。
これら2つのアカウントは、電話やメールなどの連絡先の掲載方法や、予約機能などのアクションボタンに違いがあります。
しかし、これら2つのアカウントは細かい仕様が異なるものの、大きな違いはありません。
企業アカウントを開設するメリット
インスタアカウントで企業アカウント(プロアカウント)を開設することで、下記のメリットがあります。
- 認知拡大やブランディングにつながる
- フォローされやすくなり集客につながる
インスタグラムで企業アカウントを開設することで、より多くのユーザーに認知してもらいやすくなり、ブランディングにもつながります。
また、フォロワーを獲得していくことで、集客にもつながるため売上の拡大も見込めます。
認知拡大やブランディングにつながる
企業用のインスタグラムのアカウントを開設・運用することで、認知拡大やブランディングにつながります。
認知を拡大することで、その業界のサービスとしての第一想起層を獲得できます。
第一想起層とは「〇〇といえば△△」のように、商品やサービスを思い浮かべたときに真っ先に思い浮かぶ商品やサービスのことです。
この第一想起層を獲得することで、自社の商品やサービスが検討対象に入り、ユーザーの安心につながったり、付加価値を感じてもらえやすくなったりします。
フォローされやすくなり集客につながる
インスタグラムで企業アカウントがフォローされることで、集客につながります。
プロフィール画面やストーリー、ハイライト機能を使い、キャンペーンや新商品の告知、自社のECサイトや予約ページへの導線を設置することで、直接的な集客につながるため、売上の拡大にも有効です。
また、企業アカウントであることから、ユーザーの安心や信頼感にもつながります。
インスタグラムの企業アカウントの作り方
インスタグラムの企業アカウントの作り方は下記の通りです。
- アカウントを登録する
- プロアカウントに切り替える
- アカウントのプロフィールを設定する
- アカウントの設定を変更する
これらの手順について、詳しく解説します。
アカウントを登録する
インスタグラムで企業アカウントを作成する際は、最初に通常通りアカウント登録を行います。
アカウントの登録は下記の手順で行います。
- 電話番号・メールアドレス・Facebookアカウントと連携
- 認証コードの入力
- 名前・パスワードを設定
- 誕生日を設定
- ユーザーネームを設定
最初に、スマートフォンのアプリまたはPCから、下記いずれかの情報を用いてアカウントを作成します。
- 電話番号
- メールアドレス
- Facebookアカウントと連動
企業アカウントとして運用する際は、公私混合をしないためにも個人のFacebookアカウントと切り分けるようにしましょう。
登録する際は電話番号かメールアドレスでの登録がおすすめです。
電話番号またはメールアドレスを入力すると、認証コードが届きます。その認証コードを入力します。
次に、名前とパスワードを設定します。
名前はユーザーが分かりやすいように企業名、または自社の商品・サービス名で登録するようにしましょう。
インスタグラムでは誕生日を設定する必要がありますが、誕生日は担当者の誕生日などで設定するようにしましょう。
誕生日で年齢を判断されるため、未成年の場合、機能やログインに制限がかかってしまう可能性があります。
最後に、ユーザーネームを設定します。
ユーザーネームは名前と同様に企業名や自社の商品・サービス名での登録がおすすめです。
プロアカウントに切り替える
アカウントの登録が済んだら、アカウントをプロアカウントに切り替えます。
プロアカウントへの切り替えは下記の手順で行います。
- 「プロフィールの編集」から「プロアカウントへ切り替える」をタップ
- カテゴリを選択
- アカウントのタイプを選択
- プロモーションメールについての設定
プロアカウントへの切り替えはプロフィール画面の「プロフィールを編集」より「プロアカウントへ切り替える」をタップすることで切り替えられます。
プロアカウントへ切り替えたら、カテゴリを選択します。自社の業界やサービスに合うカテゴリを選択しましょう。
次に、アカウントタイプを選択します。アカウントタイプは「クリエイター」と「ビジネス」から選べます。
アカウント対応が設定できたら、プロモーションメールの配信の有無を設定します。
プロモーションメールが不要な場合はチェックを外しておきましょう。
アカウントのプロフィールを設定する
プロアカウントの設定が完了したら、次にアカウントのプロフィールを設定します。
- プロフィール写真
- プロフィール文
- 自社サイトのHP
- 連絡先
上記は「プロフィールの編集」から設定できます。
また、Messageの送信や予約などのボタンを設定する際は「WhatsApp Business」を使用します。
アカウントの設定を変更する
「アカウントの設定を変更」では、さまざまな項目の設定が可能です。
- コメントの制限
- 投稿へのタグ付けの制限
- メンションの制限
- ストーリー表示の制限
- メッセージの制限
- ストーリーズの表示制限
- リール動画のリミックス設定
- ライブ機能の設定
- まとめ機能の設定
- アクティビティのステータスの設定
- メッセージの設定
- フォロー・ブロック・ミュートの設定
上記は「設定」→「プライバシー設定」から設定できます。
自社の運用体制やユーザーの動きをあらかじめ想定して、設定しましょう。
企業アカウント運用費用は?
企業アカウントの運用費用は、広告やタイアップなどを用いない場合、無料で運用することが可能です。
しかし、インスタグラムはコンセプトやコンテンツ等を考えて運用する必要があるため、非常に多くの工数を必要とします。
社内のリソースを削減したい場合、外注を活用することも可能です。外注する際は、月額20〜30万円が相場だといわれています。
外注では、投稿の作成から運用代行、レポートの作成までが含まれているケースが大半ですが、依頼する会社によって料金や業務範囲は異なるため、確認しておきましょう。
企業アカウントのインスタ運用を成功させるコツ
企業アカウントのインスタ運用を成功させるコツは下記の3つです。
- ペルソナに沿った役立つ情報や知識系の情報を発信する
- 訴求内容が絞れない場合は複数のアカウントに分ける
- インフルエンサーや広告を活用する
上記のポイントを押さえて発信することで、アカウントのフォロワー増加や、自社商品の訴求、購買促進につながります。
関連記事:【コピペ用】インスタでフォロワーが増えるハッシュタグを紹介
ペルソナに沿った役立つ情報や知識系の情報を発信する
企業アカウントを運用する際は、自社商品のメインの購買層となるペルソナを設定し、そのペルソナに沿った、役立つ情報を発信することが重要です。
例えば、食品メーカーのアカウントであれば、手軽に作れるレシピの紹介や、ファッションブランドであれば、季節や目的に合わせた着回しやコーディネートの紹介などがそれにあたります。
後で見返したくなる役立つ情報を継続的に発信し続けることで、フォロー数や保存数が増加し、結果的に新規層へのリーチも増えることが想定されます。
訴求内容が絞れない場合は複数のアカウントに分ける
インスタグラムで企業アカウントを運用する際、コンセプトを決め、訴求内容を絞ることが重要です。
発信する内容が多岐に渡ると、ユーザーの混乱を招いてしまい、ユーザー離れを起こしてしまいます。
アカウントを運用する際、訴求内容が絞れない場合は、複数のアカウントに分けることが有効です。
それぞれの訴求内容によって、ペルソナも異なることが想定されるため、アカウントをわけることで、よりペルソナに刺さるコンテンツを投稿できます。
インフルエンサーや広告を活用することも有効
インスタグラムの企業アカウントを運用するうえで、インフルエンサーや広告を活用することも非常に効果的です。
インフルエンサーに依頼するための費用や広告の出稿費用はかかってしまいますが、うまく活用することで、アカウントのリーチ数やフォロワー数を大きく伸ばせます。
また、インフルエンサーを活用する際は自社商品のペルソナに刺さる人物を起用するようにし、より多くの購買層にリーチするための工夫が必要です。
広告を運用する際は、クリエイティブの出し分けやセグメントを分けるなどをし、テストを繰り返しながら、中長期的に運用することをおすすめします。
インスタグラムの企業アカウントの成功事例
次にインスタグラムの企業アカウントの成功事例を3つ紹介します。
- ニトリ公式
- 北欧、暮らしの道具店
- キッコーマン公式
上記3つのアカウントは、いずれもインスタグラムの運用により多くのフォロワーを獲得し、売上を伸ばした企業です。
どのような投稿をしているのか、非常に参考になるため、自社の運用に活かしてみましょう。
ニトリ公式(@nitori_official)
「お、ねだん以上。」で知られる株式会社ニトリは132.6万人のフォロワーを獲得しているインスタグラムアカウントを運用しています。(2022年12月現在)
ニトリのアカウントでは、下記の投稿を行っています。
- 商品紹介
- キャンペーン情報
- インテリアコーディネートの紹介
- 収納術や家具の選び方の紹介
リール動画でのノウハウ紹介やハイライト機能でお客様の投稿をシェア、キャンペーンの告知なども行っており、インスタグラムの機能を十分に活用しているといえます。
また、ニトリのアカウントの特徴として、一般ユーザーの投稿をリポストしている点が挙げられます。
ハッシュタグ「#mynitori」が付いているユーザーの投稿をリポストすることで、企業側は工数をかけずに、ユーザーの声やニトリの活用術をコンテンツ化しています。
北欧、暮らしの道具店(@hokuoh_kurashi)
株式会社クラシコムが運営する「北欧、暮らしの道具」のインスタグラムアカウントは124.9万人のフォロワーがいます。(2022年12月現在)
北欧、暮らしの道具店では、下記のコンテンツを投稿しています。
- 商品紹介
- キャンペーン情報
- コーディネート等のノウハウ系コンテンツ
北欧、暮らしの道具店は、非常に多くの投稿を行っている点が特徴です。
フィード投稿とリール動画をあわせて、1日に6〜9投稿ほど行っており、インスタグラムなどのSNSを含めた、メディアに注力していることが伺えます。
また、投稿には商品購入までの導線が引かれており、投稿をタップすることで、すぐに商品購入ができる仕組みになっています。
また、ハイライトでは、新商品や再入荷商品の情報をまとめており、ユーザーは新商品の情報をすぐにチェックできる点も特徴として挙げられます。
キッコーマン公式(@kikkoman.jp)
キッコーマンは調味料や加工食品を扱う大手食品メーカーです。
キッコーマンの公式インスタグラムアカウントでは、社員が実際に試作して美味しかったレシピを投稿しています。
フィード投稿のレシピには、インフルエンサーとして活躍する料理研究家が考案したレシピや、忙しい主婦でも簡単に作れるレシピが多数投稿されています。
ハイライトには人気レシピやおすすめ商品がまとめられており、プロフィールにはアプリをダウンロードさせる導線が設定されている点も特徴です。
まとめ
インスタグラムの企業アカウントを開設・運用することで、ブランディングや集客につながるなどのさまざまなメリットがあります。
運用する際は自社の運用体制やアカウントのコンセプトを決めたうえで、プロフィールや設定を決めるようにしましょう。
また、運用の際はユーザーに沿った適切なコンテンツを配信し、ハイライトやプロフィールから自社のHPや予約、ECサイトへの導線を引くなどの工夫が必要です。
ぜひ、自社商品の認知拡大や売上向上のために、インスタグラムを最大限に活用してみてください。