インスタグラムのアカウントは基本的に非公開にすべきではありません。
しかし「場合によってはやむを得ない可能性もあるのではないか」と考える担当者もいるかと思います。
本記事では、
- 企業アカウントが非公開設定にする必要性がある場面
- 非公開設定の方法
- 非公開に設定した場合の表示
などについて解説します。
企業アカウントを非公開設定にする前に、ご一読ください。
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結論:インスタグラムの企業アカウントはできる限り非公開に設定しない方が良い
インスタグラムの企業アカウントは、基本的には非公開にすべきではありません。
企業によって異なりますが、インスタグラムを運営している理由の大半は、ユーザーにアカウントを見てもらいたいためです。
当然ながら、認知度を得ることで自社の魅力や商品を知ってもらい、購入につなげる狙いがあります。
しかし、非公開設定ではフォローを許可したユーザー以外に投稿などが表示されないため、重要な「認知拡大」を自ら阻害してしまいます。
非公開設定にするとユーザーが認知しにくいため、企業アカウントにとっては悪手でしかありません。
認知目的でインスタグラムを運用している場合、非公開設定はできる限り避けましょう。
関連記事:【2022年最新】Instagram(インスタグラム)アルゴリズム変更を解説!アルゴリズムの重要性とは?
インスタグラムで企業アカウントの非公開設定をやむを得ず検討すべき場面とは
基本的には非公開にすべきではない企業アカウントですが、どのような状況でも必ず公開にしなくてはならない訳ではありません。
そこで、やむを得ず非公開設定を検討すべき場合を解説します。
- 悪質なフォロワーが発生し、対応中である場合
- プロフィールや投稿の整理を行っている途中
ぜひ参考にしてみてください。
悪質なフォロワーが発生し、対応中である場合
悪質なフォロワーが発生している場合、被害拡大を防ぐために一時的に非公開設定にすべき場合はあります。
特に、自社の投稿に印象の悪いコメントがついている状態では、初見のユーザーは治安の悪いアカウントだと感じてしまい、興味を持たれづらいでしょう。
非公開にしてしまうと、その間新規の認知は得られませんが、マイナスの印象を与えてしまうよりは得策です。
悪質なフォロワーの対処が終わり、再び新規の認知拡大を狙える状態になるまで非公開にしておくことは、防衛手段として選択肢に入れておきましょう。
プロフィールや投稿の整理を行っている途中
プロフィールや投稿の整理中は、おおよそ不完全な状態であることが多いです。
初見のユーザーからは「プロフィールもきちんと整っていないアカウント」という印象を持たれてしまう危険性があります。
こちらも、新規の認知を逃すリスクより、悪印象を持たれるリスクの方が大きい場合が多いため、非公開にして対応しましょう。
しかし、長時間非公開設定にすると、新規ユーザーの獲得機会を逃したり、既存フォロワーにフォローを解除されたりするリスクがあります。
期間などは事前によく考えておくのがおすすめです。
【注意】ビジネス、クリエイターなどのプロアカウントは非公開に設定できない
そもそも、プロアカウントの場合はアカウントを非公開に設定できません。
プロアカウントとは、ビジネスに便利な機能が多数追加されたものです。
企業やインフルエンサーのインスタ運用に向いています。
ビジネスアカウント、クリエイターアカウントの2種類があり、通常アカウントとの切り替えは無料です。
一方で非公開設定はできないため、トラブルがあった際の対応が難しい可能性があります。
非公開にしたい場合は、通常アカウントに戻せば適応可能です。
関連記事:インスタグラムのプロアカウントとは?メリット・デメリットや登録方法を解説
インスタグラムのアカウントを非公開に設定する方法
インスタグラムのアカウントを非公開に設定する方法を解説します。
iOS版、Android版 どちらも操作方法は同じです。
- プロフィール画面から設定を開く→プライバシー設定
- 「非公開アカウント」のボタンをオン→「非公開に切り替える」をタップして完了
インスタグラムでアカウントを非公開に設定した際、他アカウントから見られなくなるもの
インスタグラムでアカウントを非公開に設定した際、フォロワーではないユーザーから見られなくなる機能は下記の3つです。
- フィードやストーリーなど、投稿したもの全般
- フォローしているアカウントやフォロワー
- ハッシュタグ検索の検索結果(表示されなくなる)
尚、非公開に設定した場合でも、既にフォローされているユーザーは通常通り閲覧できます。
誰にも見られたくない投稿などは削除するしかなく、一時的な対応手段もないことは覚えておきましょう。
フィードやストーリーなど、投稿したもの全般
プロフィール画面に表示されるフィード投稿、ストーリーリール、ライブ動画などは、既存のフォロワー以外には公開されません。
過去の投稿も、同様に閲覧できなくなります。
【公開アカウントの場合】
【非公開アカウントの場合】
フォローしているアカウントやフォロワー
フォロワーやフォロー中のアカウント数は、プロフィール画面上のアイコン横に表示されます。
公開アカウントの場合は、数字をタップすると誰でもフォロー・フォロワーの一覧が見られる状態です。
非公開アカウントにすると、数字部分をタップしてもフォロー・フォロワーの一覧は表示されません。
【公開アカウントの場合】
【非公開アカウントの場合】
ハッシュタグ検索の検索結果(表示されなくなる)
ハッシュタグは、ユーザーが検索すると関連した投稿が検索画面に表示される仕組みです。
非公開アカウントにすると、検索結果にヒットしなくなります。
そのため、ユーザーがハッシュタグ検索で投稿を見つけるのは不可能です。
インスタグラムでアカウントを非公開にしても、他アカウントから見られてしまうもの
アカウントを非公開に設定した場合でも、フォロワーではないユーザーに見られる機能が存在します。
- ユーザーネームやアイコンなど、プロフィール画面上のもの
- 他アカウントへのコメントやいいね
- ストーリーの足跡(閲覧履歴)
非公開設定は、自社アカウントの全ての動向を見られなくする訳ではありません。
ユーザーネームやアイコンなど、プロフィール画面上のもの
ユーザーネームやアイコン(プロフィール画像)、プロフィールなどは非公開になりません。
そのため、アカウント名検索でヒットする可能性はあります。
ただし、投稿やストーリーなどは閲覧できません。
また、非公開アカウントをフォローするためには、管理者の許可を受ける必要があります。
そのため、フォローを許可しない限り投稿を見られる心配はないため、安心してください。
他アカウントへのコメントやいいね
他のアカウントの投稿へのいいねやコメントは、非公開設定にしても残ります。
相手ユーザーはいいねやコメントから、該当者のプロフィールを確認が可能です。
しかしフォロー等をしていない第三者のユーザーは、投稿一覧やストーリー・ストーリーハイライト等は閲覧不可能のままです。
ストーリーの足跡(閲覧履歴)
相手ユーザーのストーリーを再生すると「足跡」と呼ばれる閲覧履歴が残ります。
非公開アカウントであっても、相手の閲覧者リスト上には表示されます。
ただ、ストーリーは24時間が経過すると自動的にフィードから消え、閲覧者リストも閲覧数へ変わるのがポイントです。
またユーザーが足跡からプロフィールを表示した場合も、フォロー申請が許可されなければ、投稿は見られません。
関連記事:インスタストーリーの閲覧順が決まる仕組みとは?足跡の順番や表示順もあわせて解説
【補足】特定のアカウントからの閲覧を完全に防ぐには、非公開ではなくブロックを活用する
非公開設定にしても閲覧可能な機能は何点か存在します。
一方、ブロックを行うと、対象のユーザーはほぼ何も閲覧できなくなるからです。
関係のないユーザーに不利益が生じる可能性もなく、企業にとってもフォロワーに心配をかけずに済みます。
詳しいブロックの方法や機能などは、下記記事をご覧ください。
関連記事:インスタグラムでブロックする/されるとどうなる?見え方ややり方を解説
運用途中で非公開アカウントにせず済むよう、事前にしっかり設計しよう
企業アカウントは、基本的に非公開設定にすべきではありません。
ただ、やむを得ず非公開にする場合もあります。
なるべくダメージが少なくて済むように、非公開のデメリットを確認しておきましょう。
ブロックを活用する方法もおすすめです。
アカウント運用途中で非公開にする必要がないように、事前設計をしっかり行うと安心です。