「インスタグラムを運用した効率的な集客方法がわからない」
「インスタグラムで集客に成功した企業はあるの?」
競合の会社が多い中で、自社の商品やサービスを気に入ってもらうための方法として、多くの人の生活に溶け込んでいる「SNS」での集客は効果的な手法です。
特にインスタグラムは、
- 写真や動画を投稿する「フィード」
- 24時間で消える「ストーリーズ」
- 短尺動画が主な「リール」に、60分までの長尺動画が投稿できる「IGTV」
- ライブ配信機能「インスタライブ」F
など、様々な形のコンテンツ投稿機能を備えています。
そのため、商品やサービスの形やターゲットによってアプローチのやり方を使い分けることで、より効果的に集客ができるツールと言えます。
本記事では、インスタグラムで集客を行うために以下のポイントを紹介します。
- 企業がインスタグラム集客を行うメリット
- インスタグラムで集客を行うためのコツ
- インスタグラム集客の成功事例
インスタグラムの運用で悩んでいる企業の担当者の方は、ぜひ参考にしてください。
【難しい?】インスタグラムは文章のみのSNSと比べて集客に効果的!
現在、日本のSNS利用率は全体的に増加しています。
特に顕著なのが、動画分野における伸びです。
GoogleがYouTubeの動画を対象に行った調査によると、
- 経済やバラエティジャンルなどの視聴時間は60%以上増加
- ショート動画の再生回数は4倍の増加
※どちらも2021年→2022年の対比
と、動画コンテンツの視聴時間は急増傾向にあると言えます。
インスタグラムでは通常投稿で動画を投稿できるほか、長時間の動画投稿ができる「IGTV」や生配信機能など、動画での発信方法が複数あります。
動画の視聴が当たり前の現在、広告機能も充実しているインスタグラムは、集客のためのツールとして非常に有用です。
参考:登録者 10 万人以上のチャンネル数は前年比 30% 増で 7,700 超、コネクテッドテレビや YouTube ショートなどシーンが広がる
SNSの中で企業がインスタグラムを使い集客を行うメリット
企業がインスタグラムを利用し、集客を行うメリットは以下の3つです。
- 画像や動画で視覚的に訴求できる
- 他SNSよりもECサイトへの誘導がスムーズに行える
- ハッシュタグで拡散されやすい
インスタグラムを利用して自社の利益を向上させましょう。
画像や動画で視覚的に訴求できる
視覚的な情報は、本やWEBページなどのテキストよりも、色や形、情景など多くを相手に伝えられます。
「メラビアンの法則」と呼ばれるコミュニケーションにおいての法則では、情報が相手に伝わる割合として、言語情報が7%、聴覚情報が38%、視覚情報が55%と言われています。
インスタグラムは文字に加えて、画像や動画を主としたSNSです。
多くの情報量をユーザーに提供し、商品やサービスの良さを紹介するために有効なSNSといえます。
参考:ローカルベンチマークガイドブック 支援機関編 対話の方法論|経済産業省
他SNSよりもECサイトへの誘導がスムーズに行える
投稿画像に商品ページのリンクを貼ったタグを設置できるため、商品の個別購入ページを直感的に開いてもらうことが可能です。
視覚情報による実際の商品やサービスのリアルなイメージによって、購買欲求が高まったタイミングを逃すことがありません。
またプロフィール画面にも、会社ページのURLや問い合わせ・予約ボタンなど、企業のサービスに合った様々なリンクを設置できます。
ユーザーが次のアクションを起こしやすいように工夫されているため、どのような企業にもマッチするでしょう。
ハッシュタグで拡散されやすい
ハッシュタグとは「#」の後ろに文字やアルファベットなどを組み合わせたキーワードのようなものです。
ハッシュタグを記載することで、投稿内容の分類ができます。
例えば「#写真撮ってる人と繋がりたい」や「#古着」などです。
ハッシュタグ検索は「タグる」とも呼ばれ、テレビで取り上げられるほど若者を中心として流行しています。
どのようなハッシュタグをつけた投稿が多く見られているのかを研究し、自社の投稿へ反映することで、自社アカウントの認知向上に繋がります。
参考記事:インスタで人気のハッシュタグは?いいね・フォロワーを増やすコツも解説
インスタグラムで集客を行うためのコツ5選
インスタグラムで集客を行う時は、以下のようなコツを押さえておきましょう。
- ターゲットを明確に決める
- ビジネスアカウントに切り替える
- 参加型キャンペーンを実施する
- 投稿にジオタグを設定する
- 他ユーザーと積極的にコミュニケーションをとる
コンテンツのクオリティも重要ですが、インスタグラム特有の機能やコツを抑えることで、より拡散性を高められます。
ターゲットを明確に決める
なにも決めずに画像や動画を投稿していてもフォロワーは伸びず、集客にも効果はありません。
インスタグラムで効果的な集客を行うために、細かくターゲットを設定しましょう。
具体的には性別、年代などの大まかな情報から趣味、関心など私的な部分まで決めておくことで、ターゲットに向けた投稿内容を絞りやすくなります。
例えば「都会に住む30代の女性で美容に興味あり。将来のためにシワ予防をしたい」方をターゲットとします。
シワ予防が期待できる美容商品を紹介する投稿はもちろんですが、以下のような情報もターゲットに価値のある情報です。
- シワができる原因
- 取り入れたいシワ予防習慣 など
できるだけ細かく設定をすることで、よりターゲットに対してインパクトのある投稿ができます。
参考記事:【2023年版】インスタグラムを運用して集客するためのコツ10選!
ビジネスアカウントに切り替える
企業でインスタグラムを運用する際は、アカウントをビジネスアカウントへ切り替えておきましょう。
インスタグラムのアカウントには、以下の2種類があります。
- ビジネスアカウント:企業運用のために便利な機能が使える
- クリエイターアカウント:通常の個人アカウントで投稿のみの機能
ビジネスアカウントは、具体的に以下のような機能を備えています。
- プロフィール欄に店舗の住所を設定
- 投稿を見たユーザー数やURLをクリックした数の確認
自社投稿を分析する機能が使えます。
問い合わせや店舗・商品情報へスムーズにたどり着く設計を施すことで、購買機会の損失を防げます。
また、投稿内容の研究を緻密に行うことでフォロワーのニーズを分析し、より需要がある投稿を行えます。
参考記事:インスタプロアカウントとは?メリット・デメリットや切り替え方を解説
参加型キャンペーンを実施する
インスタグラム運用を行う上で、ハッシュタグ検索が重要であることは先述しました。
ハッシュタグを使い、ユーザー参加型のキャンペーンを実施することでより投稿が拡散される可能性が高くなります。
例えば、大手旅行会社「JTB」は、
①自社アカウントをフォローし
②九州地方で撮影した写真に「#日本の旬九州」のタグを付けて投稿するだけ
で、100名に九州の特産品をプレゼントする企画を行いました。
2022年11月現在「#日本の旬九州」のハッシュタグ付きの投稿は1.7万件も投稿されており、多くの方に拡散されています。
ユーザー参加型キャンペーンでハッシュタグ記載の投稿を増加させ、新規のフォロワー獲得を狙いましょう。
投稿にジオタグを設定する
ジオタグとは、投稿に位置情報を付加できる機能のことです。
位置情報を付加してインスタグラムに投稿することで、同じ場所で投稿された投稿がMAP上でまとめて表示されます。
ハッシュタグのように、位置情報で投稿内容をまとめることができるため、ジオタグは第2のハッシュタグと呼べます。
特に場所で検索することの多い観光業界や飲食業界などでは、ジオタグを付けて投稿することで、エリア付近で検索していたユーザーからアカウントを見つけられやすくなるでしょう。
他ユーザーと積極的にコミュニケーションをとる
インスタグラムのアルゴリズム上、フォロワーの投稿は関心の高い投稿ほど優先的に表示されるようになっています。
関心の高さを判定する1つが「親密度」です。
アカウントとユーザーがどのくらい親密なのかは、コメントや滞在時間、いいねなどで判断されます。
つまり過去の投稿を頻繁に見ていたり、リアクションをしていたりするユーザーに表示されやすくなる、ということです
ユーザーとのコミュニケーションは積極的に行いましょう。
【NG】インスタグラムで集客を行う上の注意点
集客のために効果的な機能を多く使えるインスタグラムですが、以下のような注意点もあります。
- ターゲットに沿わないフォロワーを無理に増やそうとしない
- 運用体制をしっかり整えてから集客を行う
企画やハッシュタグなどユーザーに向けての施策ばかりにならず、注意事項も把握しておきましょう。
ターゲットに沿わないフォロワーを無理に増やそうとしない
SNS上には様々な趣味嗜好を持つユーザーが存在します。
純粋に「商品やサービスを応援しフォローしている」ユーザーもいれば、アカウントの情報は特に知らなくても「フォローされたからこちらからもフォローしておく」というユーザーもいます。
そのため、キャンペーンやイベントによって、フォロワーが一時的に増加する可能性はあります。
しかし、自社アカウントに興味のないアカウントのフォロワーが増えても、継続的な拡散やキャンペーン参加、購買にはつながりません。
ターゲットは明確に絞り、自社に利益をもたらすであろうフォロワーを増加させましょう。
運用体制をしっかり整えてから集客を行う
インスタグラム運用は、インサイト機能での分析やユーザーとの積極的なコミュニケーションなど、きちんと運営しようとするとかなりの労力が必要です。
店舗や通常業務との両立が難しくなり、急に始めた場合は運用体制が整わず、運用自体を中止せざるを得ないケースもあります。
集客効果を出すために、運用体制をきちんと整えてから運用をおこないましょう。
【業態別】集客がうまいアカウントの成功事例
インスタグラムを運用した企業の中で、自社アカウントでも参考にしたい工夫を行っている事例を紹介します。
どのアカウントも、ユーザーの目を引く工夫が施されています。
業態別に分けているため、自社の商品やサービスと似ている会社の事例を参考にしてみましょう。
レストラン|外国料理を提供する飲食店ならではの工夫
「bills Japan」は、日本で8店舗を構えるオーストラリア料理店です。
日本語が読めない外国人観光客などの来店もあるため、日本語と英語の2ヶ国語で投稿しており、英語しかわからない方に対しても伝わる工夫をしています。
工夫が功を奏し、フォロワーには日本人だけでなく外国の方も多く、投稿のコメント欄には英語も多く見られます。
自社を利用する顧客にどのような特性があるのかを研究し、アカウントを訪れたユーザーの疑問や不安を解消できるような工夫を行いましょう。
不動産|機能を最大限に使う工夫
「NBI不動産」は、部屋全体をリアルにイメージしやすい画像や動画、独占物件の情報をストーリーにアップしています。
不動産情報を探している方であれば、更新頻度の高いアカウントは「頻繁に確認したい」と考えるため、フォローする確率は高くなるでしょう。
フォロワー数を増やすためには、投稿方法や頻度にもこだわりましょう。
美容業|個人の悩みを解決する投稿
「LIPPS hair」は、関東圏を中心に25店舗を展開している美容室です。
実際の生活で参考にできそうな有益性のあるコンテンツが多く、情報を得るためにフォローしたくなるような工夫が施されています。
投稿画像の1枚目をインパクトのある題名や内容がイメージしやすい画像にしていることで、スタイリングに興味のあるユーザーを引き込みやすくしています。
小売業|ハンドメイド特有の統一感のある投稿
「gomesu」さんは猫をテーマにハンドメイドアクセサリーの制作、販売を行っています。
色使いやフォントが統一されており、アカウントページを見ただけで世界観がわかりやすくなっています。
インスタグラムアカウントを運用する際は、世界観を統一することで共感したユーザーが集まりやすくなるでしょう。
まとめ
インスタグラムで集客を行うには、目的を明確にした上でのターゲットの細かい設定が重要です。
ターゲットや投稿目的を曖昧にしていると、時間や予算を無駄に使ってしまう危険性があります。
本記事で紹介した運用のコツや注意点、成功事例を参考にして、集客力のあるアカウントを育てていきましょう。