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マストドンの基礎を解説!使い方やTwitterとの違い、登録方法を徹底解説!サービス提供は終了した?

2023年01月17日

Twitterが買収された影響から、代わりになるSNSをお探しの方も多いのではないでしょうか? 既存のソーシャルメディアサービスの代替、あるいは補完するものとして、いま急激に人気を集めているのが「マス […]

Twitterが買収された影響から、代わりになるSNSをお探しの方も多いのではないでしょうか?

既存のソーシャルメディアサービスの代替、あるいは補完するものとして、いま急激に人気を集めているのが「マストドン」というSNSです。

本記事では、Twitterと類似SNSといわれる「マストドン」について、Twitterとの違いや登録方法から使い方まで解説します。


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マストドンとは?

マストドンとは、ドイツ在住プログラマーのオイゲン・ロチコ氏が2016年に立ち上げたTwitterに類似したSNSです。

かつて存在したゾウやマンモスに似た大型哺乳類である「Mastodon」が名前の由来であり、ロゴやイラストにはマンモスのような生き物がイメージキャラクターに使われています。

Twitterと使用方法が似ていることから、2022年10月27日イーロン・マスク氏によって買収されて以降、Twitterからマストドンに移行するユーザーが増えています。

Twitterとマストドンの違い

Twitterとマストドンの違い
出典:NIKKEI STYLE

Twitterとの最大の違いは、マストドンが「分散型SNS」であることです。

近年では、マストドン以外にも、イーサリアムのブロックチェーン技術を利用した「分散型SNS」が普及しています。

Twitterは「中央集権型SNS」であり、ユーザーはTwitter側が運営するサーバーを利用します。

対し、マストドンはプログラムの設計図であるソースコードが開示されているオープンソースであるため、各団体や個人で用意した「インスタンス」と呼ばれるサーバーを使用することが可能です。

インスタンスを分散することで2つのメリットが挙げられます。

  1. 同じ趣味嗜好・興味関心のあるものの情報が得やすい
  2. 個人で管理できるためTwitterのように運営側から「凍結」される心配が少ない

マストドンは自身の興味関心のあるインスタンスに所属するので、特定の知識を持つユーザーが集まる分、Twitterのように誤情報が流れてくることも少ないと考えられています。

また、自身でインスタンスを立ち上げれば、管理者になり独自のルールを定められるのでアカウントが「凍結」されることもありません。

もうひとつTwitterと異なる点は、マストドンでは広告が掲載されないことです。

非営利団体のCEOであるロチコ氏は、Twitterのように収集したユーザーの個人情報を利用するやり方に不信感を抱いていました。

そこでクラウドファンディングで支援を募り、非営利なSNSサービスとユーザーの自由度の高さを追求し開発されたのが、マストドンです。

1度廃れた「マストドン」なぜ流行らなかったのか?

マストドンは、2016年に開発され2017年にはさまざまなメディアで取り上げられました。

しかし、2020年6月には当時有名インスタンスを運営していた「mstdn.jp」や「masttodon.cloud」は、海外の業者にサーバーを手放したり、運営を終了したりとマストドンは代表的なSNSになれませんでした。

マストドンが衰退した理由は、主に2つ挙げられます。

  1. インスタンスはある程度パソコンに詳しくないと設定が難しい
  2. 運営の継続が難しい

マストドンは、インスタンスを立ち上げるためのプログラム自体をオープンソースとして公開していますが、プログラマーのようにソースコードがわからない人にとっては難易度が高いものでした。

また、有名インスタンスを運営していた分散型ソーシャルネットワーク機構が運営を終了した理由として、ネット上の誹謗中傷に対して訴訟や開示請求があった場合、適切な対応が困難であったことを公表しています。

マストドンはTwitterの代わり?2022年急激にユーザーが増えたSNS

マスク氏によってTwitterが買収される前は、マストドンの1日の新規ユーザーは1,000人前後でした。

しかし、買収後の11上旬以降は、1日に約5万人以上増え続け、数週間で100万人もの新規ユーザーを獲得しました。

マストドンのユーザーが増えた理由には、Twitterが有料化する可能性に対する不満が挙げられます。

アメリカで始まった有料制の「Twitter Blue」から、日本での有料化を懸念するユーザーも少なくありません。

「Twitter Blue」の利用料金を日本円に換算するとおよそ900円であるため、それならば無料で利用できるマストドンに移行したいと考えるユーザーが増えています。

また、140文字しか投稿できないTwitterと比べて、500文字まで投稿できるマストドンの方がいいと感じて移行するユーザーもいます。

Twitterの運営方針に不満・不安を感じたユーザーが代わりになるSNSとしてマストドンを選んだ可能性が高いと読み取れるでしょう。

マストドンの登録方法

マストドンの登録方法

マストドンの登録はとても簡単で、所属したいインスタンスを探した後に必要次項である以下3つを入力するのみです。

  • ユーザー名
  • メールアドレス
  • パスワード

ただ、インスタンスごとに独自のルールが設けられており、申請するだけで参加できるものもあれば、管理者の承認が必要なものもあります。

マストドンの使い方

マストドンの使い方はTwitterとほとんど変わらないため、Twitterユーザーであれば容易に操作できるでしょう。

Twitterと呼び方が異なる機能や、マストドン独自の機能をご紹介します。

「トゥート」と「ブースト」

「トゥート」と「ブースト」

マストドンでは、ツイートを「トゥート」、リツイートを「ブースト」と呼びます。

また星マークをタップでお気に入りへ登録したり、他のユーザーの「トゥート」に対してコメントが可能です。

さらにTwitterの文字数制限が140文字に対し、マストドンは500文字まで入力できます。

「CW(ContentsWarning)」と「閲覧注意」

「CW(ContentsWarning)」と「閲覧注意」

CW機能を利用すると内容を隠した状態で、投稿が可能です。

警告欄に「ネタバレ注意」と書くことでドラマや映画の結末を気兼ねなく投稿でき、内容を知りたくない人は見ないようにできます。

最近では、投稿内容を隠すことで、ユーザーの好奇心を煽るような形の投稿も増えました。

画面をタップしなければ閲覧できない

画像を投稿しようとすると、「メディアを閲覧注意にする」の注意書きが出てきます。

チェックを入れると画像が白くなり、画面をタップしなければ閲覧できない機能です。

「ローカルタイムライン」と「連合タイムライン」

ローカルタイムラインでは、同じインスタンス内のユーザーの投稿が流れてきます。

Twitterで例えると自身がフォローしているユーザーのツイートだけが、タイムラインに流れてくる状態です。

連合タイムラインでは、自身が所属しているインスタンス以外の投稿が閲覧できます。

連合タイムラインでは、他のインスタンスへ登録しているユーザーとの交流が可能です。

公開範囲の選択

公開範囲の選択

地球儀マークをタップで、以下4つの中から投稿の公開範囲を選択できます。

公開誰でも閲覧可能、公開TLに表示
未収載誰でも閲覧可能、公開TLに非表示
フォロワー限定フォローのみ閲覧可能
ダイレクト送信(メンション)した相手のみ閲覧可能

公開範囲を選択できるので、仕事とプライベートを分けるような「裏アカウント」をつくる必要性が低くなりました。

おすすめMastodonインスタンスとサーバー一覧サイト

どのようなインスタンスを選べばいいのかわからないという方のために、人気の高い2つのインスタンスをご紹介します。

インスタンス:mstdn.jp

インスタンスmstdn.jp
引用元:https://mstdn.jp/about

マストドンの日本人向けインスタンス

ユーザー数が多いので、「どのインスタンスにしようか迷っている」「まずは登録して雰囲気を確認したい」といった場合には、mstdn.jpがおすすめです。

インスタンス:Pawoo

インスタンスPawoo
引用元:https://pawoo.net/about

世界的に人気の高いインスタンス。

主にイラスト投稿が多く、自身でイラストを描く方やイラストが好きな方におすすめです。

まとめ

マストドンのプラットフォームは、特定の企業によって所有されていない分散型であり、ユーザーは世界中のさまざまなインスタンスに参加できます。

オープンソースであるため個人でインスタンスを運営でき、一部の有識者にとっては魅力的なものでしょう。

またTwitterと使用は似ていますが、マストドンはCW機能で投稿の閲覧権限をユーザーに委ねられること、公開範囲を4つから選択できることなど、機能面がより充実しています。

マスク氏によってTwitterが買収されて以降、急速に新規ユーザー数を獲得しているマストドンですが、一気にユーザーが増えたことでサーバーに不具合が出ているため、いまはまだTwitterアカウントとの併用がおすすめです。

以前のように廃れないよう、課題をどう改善していくのか今後の動向が気になります。

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