Instagram(以下・インスタ)は、LINEに次いで国内利用率が高いSNSです。
視覚的訴求が可能なため、テキストだけではイメージしにくい魅力を伝えられるメリットがあります。
一方、インスタ運用をするにあたって投稿ネタを探し、デザインを作成するには時間の確保が必要です。
インスタ投稿の効率性を高めるためには、AIを活用するのも手段の一つといえます。
本記事では、AIを活用してインスタ投稿を自動化する流れを解説します。
必要なツールや注意点も紹介するので、インスタ運用の生産性を高めつつ成果を得たい方は、ぜひ参考にしてください。
関連記事:インスタで集客を行うメリットとは?デメリットや運用方法を詳しく解説
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インスタ投稿を自動生成するのに必要な生成AIと各種ツール
インスタ投稿を自動生成するために、今回は以下のツールを使います。
ツール名 | 概要 |
ChatGPT | 対話形式で質問内容を回答する生成AI |
Canva | オンラインで作成できるデザインツール |
インスタ投稿を自動化する流れとして、まずは生成AIであるChatGPTでインスタに投稿する内容を作成します。
インスタ投稿のテーマを考案したあとは、Canvaにデータをアップロードしてデザインを一括作成すると、画像を自動で生成できます。
なお、Canvaでデザインを一括作成する機能は、有料版の利用者のみ使用可能です。
生成AIとCanvaの活用によりインスタ投稿の工数を減らせるため、インスタ運用の効率化を期待できるでしょう。
AIを活用してインスタ投稿を自動化する流れ
AIを活用してインスタ投稿を自動化する手順を解説します。
- ChatGPTでインスタ投稿のネタを出す
- プロンプトを入力し、見出しと投稿内容を作成する
- Canvaの一括作成でデザインを自動生成・表示させる
- インスタに投稿する
1.ChatGPTでインスタ投稿ネタを出す
まずは、ChatGPTを使ってインスタに投稿するテーマを考えます。
ChatGPTでインスタ投稿ネタを出す際は、ターゲットを細かく設定することがポイントです。
例として、一人暮らしの20代女性をターゲットにしたインスタ投稿のテーマをChatGPTに考えてもらいました。
【プロンプト例】
一人暮らしの20代の女性をターゲットにしたInstagramの投稿テーマを作成します。上記ターゲットが思わず見てしまうようなテーマを5つ出してください。
一人暮らしの20代女性が興味関心の高いテーマをChatGPTが考えてくれたため、投稿ネタにするものを決めていきます。
なお、条件によってインスタ投稿のテーマは異なります。
一人暮らしの20代男性をターゲットに設定し、ChatGPTにテーマを質問した際は、以下のような回答になりました。
【プロンプト例】
一人暮らしの20代男性をターゲットにしたInstagramの投稿テーマを作成します。上記ターゲットが思わず見てしまうようなテーマを5つ出してください。
このことからもわかるように、ChatGPTでインスタ投稿のネタを考案するときは、ターゲット設定の明確化が重要です。
2.見出しと投稿内容をプロンプトで作成する
投稿ネタを決めたあとは、見出しと投稿内容をプロンプトで作成します。
ChatGPTが考案してくれた「ヘルシーで簡単なレシピ」をテーマに、インスタに投稿する見出しと本文を作るよう指示を出しましょう。
【プロンプト例】
あなたはプロのライターです。これからInstagramに投稿するコンテンツを作ります。一人暮らしの20代女性が読みたくなるような「ヘルシーで簡単なレシピ」をテーマにした見出しを日本語で10個作成してください。
ChatGPTが作成した内容を確認しましょう。
問題なければCanvaで一括作成します。
Canvaで一括作成するにはCSV形式で出力する必要があるため、ChatGPTに出してもらうよう指示します。
【プロンプト例】
この内容をCSV出力してください
ダウンロードリンクから出力結果がコピーされたことを確認し、Canvaに移動しましょう。
3.Canvaの一括作成でデザインを自動生成・表示させる
Canvaでは、一括作成機能を使ってChatGPTで作成した見出しと本文を自動生成します。
検索窓にある「SNS」を選択すると、SNSのデザインごとにカテゴリー分けされているため、「Instagram投稿(正方形)」をクリックしましょう。
テンプレートから好みのデザインを探していきます。
テーマ名を検索すると、テーマにあったテンプレート候補が表示されるため、イメージが湧かないときは活用するとよいでしょう。
テンプレートを選んだあとは、デザイン作成画面の左側にある「アプリ」を選択し、「一括作成」をクリックします。
「データをアップロード」からChatGPTで出力したCSVをアップロードします。
テンプレートデザインを右クリックすると、「データの接続」が表示されるため、対象のデータを選択し、「続行」をクリックしましょう。
作成した10個の見出しが表示されるので、デザイン生成を選択します。
なお、テンプレートを使用している場合、一括作成する前に不要なテキストや素材を外しておきましょう。
インスタに投稿用のデザインを10個自動生成できました。
4.インスタに投稿する
一括作成ができたら、インスタに投稿しましょう。
Canvaからは複数の画像をインスタへ同時に投稿できないため、デザイン作成画面右上の「共有」から作成した画像をダウンロードし、直接投稿します。
CSVで出力したデータから本文をコピーして貼り付ければ、10個の見出しをまとめてインスタに投稿できます。
ChatGPTとCanvaを使って一括作成することで、インスタ投稿の時間短縮が図れるだけでなく、生産性の高いインスタ運用を実現できるでしょう。
インスタの投稿内容をプロンプトで作成するコツ
ChatGPTに質問するときに条件がはっきりしていないと、求めていない回答となる場合があります。
インスタの投稿内容をプロンプトで作成するコツは、以下の通りです。
- 質問や指示内容は明確に入力する
- あいまいな表現は避ける
- 事前にテンプレートを用意する
プロンプトを作成する際は、質問や指示内容が明確なほど、具体的な提案をしてくれます。
例えば、ChatGPTにインスタ投稿のテーマを考えてもらうよう以下の指示を出しました。
【プロンプト】
Instagramに投稿するテーマを考えます。ユーザーが目を引くようなテーマを5つ考えてください。
上記の結果では、ターゲットが定まっていないため、ファンのニーズを掴むテーマではない可能性があります。
対して、一人暮らしの20代女性をターゲットに設定して具体的な指示を出すと、情報をもとにニーズにあったテーマを考案してくれました。
【プロンプト】
Instagramに投稿するテーマを考えてください。以下の情報をもとに、ターゲットが見たくなるインスタの投稿のテーマを5つ作成してください。
ターゲット:一人暮らしの20代女性
インスタでよく見るテーマ:美容
悩み:一人暮らしで外食が増えて肌が荒れている
年代や性別、悩みなど情報を詳しく伝えたうえで的確な質問と指示をすることで、回答の質を高められます。
なお、AIを活用してインスタ投稿を自動化する際は、事前に以下のようなテンプレートを用意すると時短が可能です。
CSVを出力するようあらかじめプロンプトを作成しておくと、指示文を入力する手間が減るため、スムーズにデータを出せます。
関連記事:【2023年度版】インスタでバズる投稿をつくる5つの方法【②構成・投稿テキスト編】|マーケター五十嵐通信【Vol.3】
AIを使ってインスタ投稿を作成する際の注意点
AIが作成した内容は、十分にチェックしたうえでインスタに投稿するのが重要です。
精度が高いといっても、AIの回答が必ずしも正しいとは限りません。
ブランドイメージを損なうような不適切な投稿となる可能性もあるため、炎上トラブルに発展しないよう第三者の確認が必要です。
また、AIに依存しすぎると独自性がない内容になります。
インスタを運用する目的となるファン獲得や認知拡大につながらないため、効率化だけでなく、品質保証も意識しましょう。
関連記事:インスタでファンを作る方法8選!運用の注意点も詳しく解説
インスタ投稿で伸びそうな狙い目ジャンル
インスタ運用を成功させるには、伸びそうな狙い目のジャンルを決めることが大切です。
インスタではジャンル選びが重要のため、伸びないジャンルを選んでしまうとニーズがなく、アカウントのエンゲージメントを高めにくくなります。
狙い目ジャンルを定め、コンテンツに一貫性を持たせるとアカウントが伸びやすくなります。
なお、インスタ投稿の狙い目ジャンルは、以下の3つです。
- グルメ
- 美容・スキンケア
- レシピ・簡単ごはん
一方で競合が多いため、似たような内容では投稿が埋もれてしまうこともあります。
エンゲージメントを高められるよう、投稿内容の工夫やカテゴリーからブルーオーシャンを見つけるなど、効果的なマーケティング戦略を立てるのがポイントです。
関連記事:インスタグラムで伸びる狙い目ジャンル厳選9選!おすすめ理由や伸ばすコツを解説
AI機能を活用してインスタ運用の効率化を図ろう
AI機能とデザインツールのCanvaを活用することで、インスタ投稿の負担を減らすことができます。
インスタ投稿にかかる時間を短くできるため、効率性の高いインスタ運用を実現できるでしょう。
ただしAIに頼りすぎてしまうと独創性のない投稿になり、ファン獲得や認知拡大につながらない可能性があります。
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