Twitterは企業のSNSマーケティングにおいて、非常に有効的なコンテンツです。
そして、Twitter運用を成功させるための手段として、フォロワーの増加は重要な要素の1つとなりえます。
フォロワーの質は定量化しにくいのに対し、フォロワーの数は定量的に数値変化を追えるため、KPIにフォロワー数が組み込まれることも、少なくないことでしょう。
しかし、フォロワーを増やすのは簡単なことではありません。
本記事では、企業のSNS運用担当者に向けて、Twitterでフォロワーを増やす具体的なポイントを紹介します。
SNS運用の目的や注意点も併せて解説していますので、Twitterの運用がうまく行かず悩まれている方は、本記事の内容を取り入れて運用してみてください。
関連記事:【法人向け】Twitter運用のコツ!集客で失敗しないためのフォロワー獲得の考え方、実際の運用成功例を解説!
Twitterで企業がフォロワーを増やす7つの方法
Twitterでフォロワーを増やす方法が書かれた記事は、調べればたくさん出てきます。
しかし「結局、具体的にどうしたらいいか分からない」という場合も多いですよね。
そこで本記事では、
- ツールを活用してフォロワーが増加したツイートを分析する
- プロフィールへのアクセスが見込めるツイートを心がける
- ツイートするネタを準備しておく
- ハッシュタグを活用してツイートへの検索流入を増やす
- キャンペーンを実施してアカウントの認知を拡大する
- イラストを掲載した画像を用意する
- noteやオウンドメディアと連携する
と、上記7つの「フォロワーの増やし方」を、今日からでも実践できるよう具体的に解説していきます。
ツールを活用してフォロワーが増加したツイートを分析する
フォロワーが増えた、反応がよかったツイートを逐一分析することで、
- ツイートの内容
- 投稿する時間帯
- 画像や動画、ハッシュタグなどその他の要因
など、フォロワーのニーズを満たすツイートがどういったものかを知ることができます。
ツイートの分析を繰り返し、よりニーズを満たすツイートを繰り返すことで、更なるフォロワーの増加が見込めます。
また、Twitterの分析ツールは数多く存在していますが、分析の目的に応じて必要な機能は違います。
「機能が多いツールを導入すれば間違いないだろう」と思う方もいるかもしれませんが、いくら機能が多くても使いこなせなければ意味はありません。
フォロワー数が伸び悩んでいる場合には、自社アカウントの「投稿」と「フォロワーの属性」の2点を分析する必要があるため、まずはこれらを分析できるツールを導入しましょう。
関連記事:【法人向け】Twitter運用のコツ!集客で失敗しないためのフォロワー獲得の考え方、実際の運用成功例を解説!
プロフィールへのアクセスが見込めるツイートを心がける
多くのユーザーは
- ツイートを見る
- 興味を持った場合プロフィールにアクセスする
- 内容が良ければフォローする
というフローを踏みます。
ツイート内容に興味を持ってもらえなければ、プロフィールを見てもらえることも少ないため、結果としてフォロワー獲得は難しいです。
例として、食品メーカーのアカウントが、自社の発売している商品のアピールを繰り返すツイートを行っているとします。
その商品の知名度が既にある程度高ければ興味を持つユーザーも現れるでしょうが、誰も知らない商品であれば「押し付けのツイート」と感じられるおそれがあります。
この場合は、日常的に役に立つ食材の豆知識に投稿内容を切り替えることで、興味を持つ人は一定数増加すると考えられます。
このように、伝えたいことを押し付けるのではなく、ターゲットの興味を引く内容をツイートしましょう。
またプロフィールの内容も、
- 役に立つ知識が得られる
- キャンペーン情報等を知れる
- 最新のトレンドをまとめてキャッチできる
など、
ユーザーにとってフォローするメリットが分かるプロフィールにしておきましょう。
ツイートするネタを準備しておく
季節行事やスポーツイベントなど、特定の話題の盛り上がりが予測される場合は、事前にどういったツイートをすれば便乗できるかを考えておきましょう。
その際には、盛り上がるであろう話題と自社の持つナレッジを組み合わせたツイートを行うことで、より自然に自社商品などのアピールが可能です。
例えば「来週は猛暑日です」というニュースに話題が集まっている際に、家電メーカーが「エアコンの効きが悪いときの対処法」をツイートする、などが挙げられます。
また、コンテンツマーケティングとの連携にも効果があり、オウンドメディアだけでなく、noteとの連携等も考慮したツイートも有効です。
ユーザーがアカウントをフォローする理由は「自分にとって有益な情報が欲しいから」です。
「有益な情報を数多くツイートしてくれるアカウント」というポジションを確立できれば、自ずとフォロワーは増えていくでしょう。
ハッシュタグを活用してツイートへの検索流入を増やす

ハッシュタグというとInstagramで活用されているイメージが強いですが、Twitterにおいても重要な流入元の1つです。
特に、いわゆる「Z世代」と言われる20代半ば以下のユーザーは、ハッシュタグ検索を用いて検索を行うことが多いです。
そのためハッシュタグを付けておくと、その話題に既に興味があるユーザーの目にとまるため、フォロワーの獲得に繋がりやすいのです。
しかし、ハッシュタグはただ数をつければいいというものではありません。
ツイートの内容に関連しないハッシュタグをつけると、ユーザーにとってみれば「調べたい話題に関係のない」ツイートが表示されることになります。
結果、検索流入狙いの悪質なツイートとして、アカウントがブロックされる危険性を含みます。
ツイート内容に合わせて適切なハッシュタグをつけ、検索流入の増加を狙いましょう。
関連記事:【企業向け】Twitterのハッシュタグ(付け方)とは?効果的な使い方やメリットを解説
参照:ニッセイ基礎研究所|「ググる」より「タグる」?-Z世代の情報処理に関する試論的考察
キャンペーンを実施してアカウントの認知を拡大する
キャンペーンの実施はフォロワー獲得のためには非常に有効な方法です。
特に人気なのが、URLやQRコード等を使用してオンライン上でギフトが送れる「デジタルギフトサービス」。
デジタルギフトの付与の条件に、アカウントのフォローや投稿のリツイートを設定することで、フォロワーの獲得が見込めます。
キャンペーン実施によるフォロワーの獲得は、アカウントを開設して少し経過した後、フォロワーがまだ多くないタイミングでの実施が効果的です。
フォロワーが増えればリツイートなどのUGCが発生することで、更にフォロワーの増加が望めるため、フォロワーの増加を主な目的としたキャンペーンの実施は、重要度が下がります。
しかしフォロワーが少ないうちは、地道なツイートの継続が必要なため、フォロワーの増加に時間がかかります。
認知拡大までの時間を短縮するためにも、キャンペーンは早い段階で行っておきましょう。
しかし、キャンペーンで獲得したフォロワーは、アカウントの発信自体に興味を持っていない場合も多いです。
景品などを狙っていただけのユーザーに対しても興味を引くツイートの発信を続け、企業のファンになってもらうなどの工夫が必要です。
また、キャンペーン実施によりUGCの発生が見込まれます。
ツイートの内容を確認してユーザーの生の声を聞き、今後の運営に活かすことも重要です。
関連記事:【総まとめ】Twitterキャンペーンとは?上手に活用する6つのコツを解説
イラストを掲載した画像を用意する
イラスト付きのツイートは、
- イラストそのものに興味を持ってもらえる
- 文字だけのツイートよりも画面占有率が上がる
- テキスト情報のみの場合より、情報が伝わりやすい
などの理由により、ユーザーの目に留まりやすい傾向があります。
イラストがあると、商品の内容やアカウントが発信したい意図の理解がしやすく、共感へと繋がります。
結果、リツイートやいいねなどが多く発生することでフォロワー以外のユーザーへの認知拡大が望めます。
関連記事:Twitterの画像サイズを攻略!投稿に失敗しないために注意するポイントを解説!
noteやオウンドメディアと連携する
自社コンテンツが既にある場合は、noteや自社ブログとTwitterを連携させることで、流入数の増加が見込めます。
ツイートに直接リンクを挿入したり、プロフィールにリンクを記載したりすることで、アカウントに興味をもってくれたユーザーのアクセスが望めます。

逆に「コンテンツへのアクセスは多いがTwitterのフォロワーが少ない」などの場合は、コンテンツにアカウントのリンクを掲載することで、フォロワーの増加を望めます。
どちらの場合でも、コンテンツ内容とツイート内容が一致していないと、フォローを解除されたりブランディングの低下に繋がったりする可能性もあるので注意が必要です。
企業がTwitterでフォロワーを増やす目的とは
企業がTwitterでフォロワーを増やす方法を解説しましたが、フォロワーを増やすとどのようなメリットがあるのでしょうか。
主なメリットは、下記の2点です。
- 広告費をかけずに企業や商品の認知拡大が行える
- ブランディングを強化しファンを増やす
1つずつ解説します。
広告費をかけずに企業や商品の認知拡大が行える
当然ながらTwitterの利用は無料のため、仮にフォロワーが10万人いたとすれば、1つのツイートで10万人に無料で広告を出稿しているのと同じ効果が望めます。
実際に広告費をかけずに認知拡大が成功した事例を確認してみましょう。
SHARP

SHARPは、企業アカウントの成功事例のロールモデルとなっています。
SHARPが成功したポイントは、企業アカウントでありながら一般ユーザーのようなユーモアのあるツイートと、積極的なリツイート・リプライを実施したことです。
シャトレーゼ

シャトレーゼの成功ポイントは、UGCの創出に注力した点です。
自社商品を画像付きで紹介したり、積極的にキャンペーンを実施している点がUGCを発生させ、フォロワー獲得に繋がりました。
ローソン

コンビニ大手チェーンのローソンも、成功したアカウントです。
フォロワー増加の最大のポイントは、高頻度で実施されるキャンペーン。
毎日のようにキャンペーンを実施しており、参加条件としてフォローとリツイートが必須なため、継続的なフォロワー獲得につながっています。
ブランディングを強化しファンを増やす
Twitterを「ユーザーと直接関わりを持てるツール」として活用することで、企業に対する良いイメージを定着させることができ、ブランディングの強化が可能です。
ユーザーと積極的に関わり良い関係性を築くことで、企業やアカウントに対して好感を持ってくれるユーザーも多いです。
結果、リツイートや口コミなどでアカウントの存在を広めてくれるため、更なるフォロワーの増加が見込めます。
ブランディングを成功させるためには、
- アカウントのキャラクターイメージを作りこむ
- 言葉遣い、テンション感などのトンマナを合わせる
- 上記のルール外のリアクションは控える
など、一貫したアカウント作りが重要です。
運用を開始する前に作りこんでおき、ユーザーの「好感度」をしっかりと獲得できる運用をしましょう。
関連記事:ブランディングとは?
Twitterで企業がフォロワーを増やす際の注意点
Twitterのフォロワーを増やすことはSNSマーケティングにおいて必要ですが、注意点もあります。
- 「フォロワーを買う」は厳禁
- 自社にとって有益なフォロワーを増やす
- 一度にフォローしすぎない
現在行っている施策が間違っていないか、上記の注意点を確認してフォロワーの増やし方についての理解を深めましょう。
「フォロワーを買う」は厳禁
フォロワーを購入する行為は、Twitter社から公式に禁じられています。
Twitterでも厳しく取り締まっており、発覚した場合アカウントが凍結・最悪の場合はアカウントを削除される可能性もあります。
そもそも、フォロワーを買うメリットはほとんどありません。
しいて言うならば、見せかけのフォロワー数が増えるので人気アカウントのような印象を与える程度です。
フォロワーを買って数だけを増やしたとしても、アクティブユーザーではないので企業が届けたい情報が生きたユーザーには届きません。
また、企業やツイート内容に興味を持っているユーザーではないため、情報を届けても反応が見込めない場合がほとんどです。
このように、アカウントがペナルティを負うリスクや購入コストに対して、運用の最終的な目的(KPI)の達成にはほとんど効果のない行為です。
目先の数字だけを求めフォロワー数を買う行為は、ほぼ効果がないため、やめましょう。
自社にとって有益なフォロワーを増やす
フォロワーはただ闇雲に増やせばいいものではありません。
自社企業にとって顧客となり得るフォロワーや、良質なUGCを生み出すフォロワー等を増やすことで、初めて「商品の購買」などの目的の達成に近づきます。
反対に質の悪いフォロワーが増えると、コメント欄が荒れたり、不利益な情報をツイート、拡散されたりする等のデメリットもあります。
また、フォロワーの増やし方で紹介した、ハッシュタグやキャンぺーンの活用によって獲得したフォロワーは、その時点では「自社にとって有益なフォロワー」とは限りません。
継続的なツイートや交流によって、有益なフォロワーになってもらうための努力を欠かさず行いましょう。
一度にフォローしすぎない
フォロワーを増やしたいと思った際に、フォローバックを期待してたくさんのアカウントをフォローすると良い、と述べている人もいます。
新規ユーザーを沢山フォローしたいところですが、過剰なフォローとフォロー解除はTwitterのルールに抵触する可能性があります。
Twitterではスパム等の迷惑行為を防止するため、1日のフォロー数を400、認証済みアカウントは1000に制限しています。
フォロワーを増やす目的でのフォロー自体は悪い行為ではありませんが、度が過ぎるとペナルティを負ってしまいます。
1日にフォローする数を決めるなど、問題行為に該当しないような運用をしましょう。
Twitterのフォロワーは数だけを増やしても意味はない
Twitterのフォロワー数は、SNSマーケティングが成功するか否かに大きく関わります。
しかし方法を間違えたり、ルールに抵触したりすると、運用の成功どころか企業イメージを大きく損ねる、最悪の結果に終わる危険性もはらんでいます。
また、Twitterのフォロワーは数だけを増やしても意味がありません。
目先のフォロワー数に囚われず、良質なフォロワーやUGCが見込めるフォロワーを獲得することで、Twitter運用の成功に繋げていきましょう。