SNS分析とは、ソーシャルメディア上のデータを収集・分析することです。
ユーザーの行動や反応を把握すれば、より効果的なマーケティング戦略を立案・実行できます。
本記事ではSNS分析の手法やおすすめツールを紹介します。
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SNS分析が重要な理由
急激な普及に伴い、企業にとってSNSは欠かせないマーケティングツールとなりました。
しかし、闇雲な運用では効果を得にくく、分析が重要です。
SNS分析を行うことで、ユーザーの行動や投稿内容を把握し、より効果的なマーケティング戦略立案が可能になります。
たとえば、以下のような効果が期待できます。
効果 | 概要 |
顧客ニーズの把握 | ユーザーの投稿やコメントを分析することで、顧客のニーズや関心事を把握することが可能 |
効果的なマーケティング戦略の立案 | 分析結果に基づいたターゲティングにより適したコンテンツの作成など、効果的なマーケティング戦略を立てられる |
競合との差別化 | 競合他社のSNSを分析することで、自社の強みや弱みを把握し、差別化戦略の立案につながる |
ブランドイメージの向上 | ユーザーの反応を分析し改善を繰り返すことで、ブランドイメージの向上につなげられる |
リスク管理 | 炎上やネガティブな口コミを早期に発見し、適切に対処することで、企業の評判を守れる |
SNS分析の対象となるデータ
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SNS分析では主に以下のような7つのデータを収集します。
- エンゲージメント
- リーチ
- フォロワー
- インプレッション
- ウェブサイトへのトラフィック
- コンバージョン
- 視聴時間
収集したデータは、以下の3つの分析手法を用いて分析していきましょう。
分析手法 | 概要 |
投稿分析 | どの投稿が多くのエンゲージメントを獲得しているのか、どの時間帯に投稿するのが効果的なのかを分析する |
ハッシュタグ分析 | どのハッシュタグが効果的にリーチを広げているのか、どのハッシュタグがユーザーのエンゲージメントを高めているのかなどを分析する |
競合アカウント分析 | 競合他社のアカウントや投稿を分析することで、戦略や成功事例を学び自社のSNS運用に活かす。また、競合が提供する商品やサービスに対する顧客の反応を把握することで、自社との差別化を図ることも可能 |
成果を高める!SNS分析のやり方6ステップ
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SNS分析を行う際は、下記のステップで進めていきましょう。
- 目標設定
- 分析手法の決定
- データ収集
- 分析
- 仮説立て
- 検証と改善
1.目標設定
まず、分析の目的を明確化し、達成すべき目標を設定します。
「なぜSNS分析を行うのか?」「分析結果をどのように活用したいのか?」などを具体的に考えましょう。
たとえばtoC向けのアパレルメーカーの場合、以下のような目標を設定します。
- 新規顧客の獲得:SNS経由で新規顧客を〇〇人獲得する
- ブランド認知の向上:ブランドのハッシュタグ投稿を〇〇件増やす など
目標を設定する際は、数値で振り返ることが可能な具体的な数値目標を決めることが重要です。
2.分析手法の決定
目標が設定できたら、具体的な分析手法とKPI、分析期間を設定します。
使用するツールや分析するデータの種類などを決定しましょう。
たとえば「Instagramのインサイト機能を用いて過去1か月間のデータを収集し、エンゲージメント率やリーチ数、フォロワー増加数をKPIとして分析する」という分析手法があげられます。
KPIは目標達成度を測るための具体的な指標です。
たとえば「ブランド認知の向上」を目標とする場合、リーチ数やインプレッション数をKPIとして設定します。
関連記事:混同しやすいKGI・KPIを、表を用いてシンプルに解説
3.データ収集
分析手法が決定したら、実親に必要なデータを収集していきます。
データ収集の際は、設定したKPIを達成するために必要なデータをもれなく収集することが重要です。
たとえばInstagramのインサイト機能を用いる場合、フォロワーの属性や投稿への反応、インプレッション数、リーチ数、ウェブサイトURLのクリック数などのデータをもれなく収集しましょう。
関連記事:Instagram(インスタグラム)のインサイトの見方、分析方法を徹底解説!導入手順も画像つきで紹介!
4.分析
データ収集が完了したら、収集したデータを分析し、現状を把握していきます。
分析の段階では設定したKPIに基づき、データを多角的な面から分析することが重要です。
分析の観点の例は以下のとおりです。
- エンゲージメント率が高い投稿と低い投稿の特徴を比較する
- リーチ数が多い投稿の共通点を分析する
- フォロワー数の増減と投稿内容の関係性を調べる
- ウェブサイトへのトラフィックが多い投稿の特徴を分析する
またデータをグラフ化したり、表にまとめたりすることで、視覚的にわかりやすくなるだけでなく、分析結果をチーム内で共有しやすくなります。
5.仮説立て
データ分析を行い現状を把握したら、分析結果から導き出される仮説を立てます。
仮説とは「なぜこのような結果になったのか?」という疑問に対する答えを導き出すための仮の結論です。
たとえばアパレルメーカーにおいて下記の分析結果が出たとします。
- 平日12時台の投稿よりも、18時〜20時の投稿のほうがエンゲージメント率が高い
- コーディネート写真よりも、新商品紹介動画のほうがリーチが広がっている
分析結果から下記のような仮説を立てられます。
- 平日18時〜20時はメインユーザーがSNSを見る時間帯であり、エンゲージメント率が高くなるのではないか?
- 新商品紹介動画のほうがユーザーにとっては有益な情報であり、興味関心を引きやすいため、リーチが広がりやすいのではないか?
仮説を立てる際は、分析結果に基づいた論理的な思考が重要です。
また、複数の仮説を立てることで、より多角的な視点からSNS運用を改善していけるでしょう。
6.検証と改善
仮説を立てたら実際に施策を実行し、仮説の妥当性を検証しましょう。
たとえば上記Aの仮説を検証するために、実際にその時間帯に投稿を行い、エンゲージメント率の変化を測定します。
そして、検証結果に基づいてSNS運用を改善していきます。
効果的な施策は継続し、効果が薄い施策は見直しを図るなど、PDCAサイクルを回し検証と改善を繰り返すことが重要です。
【プラットフォーム別】おすすめのSNS分析ツール3選
データ収集は手作業で行うこともできますが、分析ツールを活用すればより効率的に行えます。
おすすめのSNS分析ツールは下記の3つです。
- 【X(旧Twitter)】SociaDog
- 【Instagram】SINISforInstagram
- 【TikTok】exolyt
【X(旧Twitter)】Socia Dog
Social Dogは、X(旧Twitter)に特化したSNS分析ツールです。
ソーシャルリスニングやアカウント分析、フォロワー管理など、Xのさまざまなデータを分析できます。
無料プランを含む5つのプランが用意されているため、目的に合わせた利用が可能です。
関連記事:X(旧Twitter)分析ツールとは?選び方のポイントやおすすめツールを紹介
【Instagram】SINIS for Instagram
SINIS for Instagramは、Instagram分析ツールの中でも業界最大級の6万アカウントに利用されている人気のツールです。
データの見やすさと使いやすさが特徴で、フォロワーの数やエンゲージメント率の変化などを簡単に確認できます。
無料プランを含む3つのプランが用意されているため、気軽に分析機能を試すことも可能です。
関連記事:インスタグラムの分析に必要な指標とは?注目すべき指標やおすすめのツールを紹介!
【TikTok】exolyt
exolytは、TikTokに特化した分析ツールです。
常に最新の統計とリアルタイムの業界トレンドに基づいた分析が行えます。
また、競合アカウントのインサイトデータを分析できる点も特徴です。
どのような動画が人気を集めているのか、どのような戦略でアカウントを運用しているのかを分析できます。
一部機能が制限されますが無料プランも用意されています。
まずは無料プランから試し、自社に合っている場合は有料プランを検討しましょう。
プロによるSNS分析ならSUPにおまかせ
SNS分析を行うことで、データに基づいた戦略的な施策を立案・実行できます。
自社内で分析業務を行うことも可能ですが、リソースやノウハウがない場合はプロに頼むこともおすすめです。
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