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ユーザーコミュニティとは?目的・メリット・事例・作り方・ポイントも解説

2023年09月03日

ユーザーコミュニティは、自社事業のLTV・UGC向上に最適なマーケティング手法です。 本記事では、ユーザーコミュニティの事例を6つ紹介しますので、自社のブランディングやリピート戦略で、新しい改善案をお […]

ユーザーコミュニティは、自社事業のLTV・UGC向上に最適なマーケティング手法です。

本記事では、ユーザーコミュニティの事例を6つ紹介しますので、自社のブランディングやリピート戦略で、新しい改善案をお考えの方はぜひ参考にしてください。


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ユーザーコミュニティとは「特定商品・サービスの情報交換を行う集まり」

商品・サービスのユーザーが、気になる話題を共有したり、質問・回答をしたりするコミュニティのことです。

「ファンコミュニティ」「ブランドコミュニティ」「顧客コミュニティ」と言い換えられますが、ほぼ同じ意味です。

特にBtoCの事業では、ユーザーコミュニティが多く運営されています

具体的なコンテンツには、コミュニケーションツールを用いた日常でのやり取りや、定期的なセミナー・交流会の開催などが挙げられます。

企業がユーザーコミュニティを運営する目的・メリット

ユーザーコミュニティの目的は、ユーザーの問題解決になり、自社の商品・サービスを使い続けてもらいやすくすることです。

また、ユーザー同士に連帯感が生まれ、自社への信頼感が高まるため、ロイヤリティを向上させられるメリットがあります。

さらに、ユーザーコミュニティ上で話題になった内容やコメントを見ることで、ニーズの把握が可能です。

このように、ユーザーコミュニティを通して、ユーザー間や、自社とユーザーでの情報交換を促せます。

ユーザーコミュニティの成功事例6選

自社でユーザーコミュニティを運営する際にイメージできるよう、6つの成功事例を紹介します。

toB向け

  • Amazon Web Services「JAWS-UG」
  • Salaesforce「Trailblazer Community」
  • Hubspot「Hubspotコミュニティー」

toC向け

  • コメダ珈琲「さんかく屋根の下」
  • ベースフード「BASE FOOD Labo」
  • 良品計画「IDEA PARK」

自社事業の種類にあわせて、参考にしてください。

Amazon Web Services「JAWS-UG」

ユーザーコミュニティの事例:Amazon Web Services「JAWS-UG」

出典元:https://www.aboutamazon.jp/news/aws/amazons-exciting-cloud-community

JAWS-UGとは、クラウド開発のプラットフォームAmazon Web Services(以下AWS)のユーザーコミュニティです。

同コミュニティは、ユーザーによってボランティアで運営されています。

交流会や勉強会を開催しており、クラウドの技術者がAWSでのシステム開発で出た悩みや、キャッチアップしたAWS上の関連情報を共有しあっています。

JAWS-UGのコミュニティやイベントに参加している人は、みんな上司に言われて参加している訳ではありません。自分が行きたいから参加しているのです。世界的に見ても、日本のJAWS-UGが一番コミュニティとして盛り上がっているので、この熱を海外にも広めたいと思っています。
引用:AWSエヴァンジェリスト ジェフ・バー「盛り上がりを見せるAmazonのクラウドコミュニティ

オフラインのイベントも定期的に開催しており、ユーザー同士の仲間意識が非常に高い成功事例です。

Salesforce「Trailblazer Community」

ユーザーコミュニティの事例:Salesforce「Trailblazer Community」

出典元:https://www.salesforce.com/jp/blog/2017/11/say-hello-to-the-trailblazer-community.html

Trailblazer Communityとは、Salesforceが提供する営業支援ツールの無償ユーザーコミュニティです。

日本では、2021年時点で40以上のコミュニティと150人以上のコミュニティリーダーが独立して存在しています。

ユーザーコミュニティのアクティブユーザーは、アクティブでないユーザーに比べて営業の結果に以下のような違いが出ています。

・受注商談金額が2.5倍

・パイプラインが2倍

・33%以上の製品活用度

・顧客離れを25%削減

引用:MakeZine「【超・実践編】Salesforce 坂内本部長に聞くユーザーコミュニティの立ち上げから継承まで

また日本語版では、「カスタマーサクセス日本」という実名制のSNS型コミュニティがあります。

そこでは、Q&A形式で質問者がスレッドを立てて、返信の形で回答する姿が見られます。

HubSpot「HubSpotコミュニティー」

ユーザーコミュニティの事例:

出典元:https://community.hubspot.com/t5/Groups/ct-p/groups

HubSpotコミュニティーは、CRMツール「HubSpot」の無償ユーザーコミュニティです。

同社では、以下の3軸を繰り返し行う「フライホイール」でユーザーコミュニティを立ち上げ、成長させていきました。

  1. 惹き付ける:コミュニケーションのきっかけとなるコンテンツ作成
  2. 信頼関係を築く:ユーザーの目的・課題を解決できる提案
  3. 満足させる:期待値を超えた支援でコミュニティのエヴァンジェリストに転換

2023年8月時点でコミュニティ内には、5人~1万人近くのグループが40個近く存在し、同社のマーケティングに貢献しています。

コメダ珈琲「さんかく屋根の下」

ユーザーコミュニティの事例:コメダ珈琲「さんかく屋根の下」

出典元:https://komeda-sankaku.com/

さんかく屋根の下は、コメダ珈琲店が運営する無償コミュニティサイトです。

前身である「コメダ部」が店舗でのオフラインのみだったこともあり、立地や店舗規模の課題があり、オンラインでのユーザーコミュニティをつくりました。

「フォロー」「いいね」「コメント」などの、コメダ珈琲にかかわるSNS機能を備えており、来店同期の促進に繋がっています。

また、ユーザーのファン度合い・投稿のしやすさに合わせて、以下の機能をそれぞれの部屋のような形式で活用してもらう形式をとっています。

  • ブログ投稿のカテゴリ
  • 掲示板のカテゴリ
  • 写真投稿のカテゴリ

ベースフード「BASE FOOD Labo」

ユーザーコミュニティの事例:ベースフード「BASE FOOD Labo」

出典元:https://labo.basefood.co.jp/view/post/0/319822

BASE FOOD Laboは、完全栄養食を提供するベースフードが運営するコミュニティサイトです。

また同コミュニティは、BASE FOOD継続コースを購入しているユーザー限定です。

そのため、LTVを向上させることや、ユーザーからタイムリーでもらう意見を商品開発へ反映することに役立っています。

ユーザーは「Labo」というコンセプトのとおり研究員となって、以下のような、ゲーム感覚で参加できる仕組みをとっています。

  1. 投稿やアンケート回答(研究課題)などコミュニティ内でのアクションをする
  2. アクションに応じて、ポイントが付与される
  3. 貯まったポイントに応じてランクが決まる
  4. 特典をもらえる

良品計画「IDEA PARK」

ユーザーコミュニティの事例:良品計画「IDEA PARK」

出典元:https://www.muji.net/mt/contact/idea_park/031127.html

IDEA PARKは、無印良品を展開する良品計画が運営するユーザーコミュニティです。

同コミュニティでは、「商品の改善」「新しい商品の提案」など商品開発のリクエストをユーザーから受け付け、運営が毎日・毎週確認しています。

同社が設定しているKPIは以下のとおりです。

  1. ユニークユーザー数
  2. 投稿数
  3. リピート率
  4. ユーザー同士のコメントによる課題解決

特に「4. ユーザー同士のコメントによる課題解決」では、「私はこう工夫しています」「この商品はここで売っていますよ」というようにブランド理解が深まった指標に設定しています。

ユーザーコミュニティの作り方・ポイント3選

以下のとおり、3つのポイントを押さえて、ユーザーコミュニティを作成しましょう。

  1. コンセプト・ターゲットなど開設前の準備を徹底する
  2. 既存・新規両方のユーザーにバランス良くアプローチする
  3. KPIを立てて定期的な効果測定を行う

コンセプト・ターゲットなど開設前の準備を徹底する

開設前に綿密な設計を行うことで、開設後に集まるユーザーの数・継続率を向上させられます。

ターゲット分析・事前調査で抽出されたニーズをもとにコンセプト・コンテンツを練ることが重要です。

その他、詳しい内容は以下の記事でチェックポイントや手順を記載していますので、ぜひご覧ください。

関連記事:「オンラインコミュニティの作り方|各工程でのチェックポイントも解説」

既存・新規両方のユーザーにバランス良くアプローチする

ユーザーコミュニティには、既存ユーザーを固定化してしまい、新規ユーザーに参加してもらいにくくなってしまうリスクがあります。

そのため、既存ユーザーはもちろん、新規ユーザーが入会し、継続してもらいやすくなるような雰囲気づくりが重要です。

例えば、コミュニティ内でさらに細かくグループ分けをすることで、グループごとでコミュニケーションの密度を高める方法もあります。

KPIを立てて定期的な効果測定を行う

ユーザーコミュニティの状態を計測し、数的根拠で今後の方針を判断することで、より確度の高いコミュニティ運営を可能にします。

以下のとおり、あらかじめ設定したKPIに対して、毎月・毎週など、期間を区切って比較することで、達成可否や課題を発見する手がかりになります

  • コミュニティの継続率:毎月の退会率を計測
  • エンゲージメント:コミュニティ内での反応率
  • MAU:ひと月当たりにおけるアクティブユーザーの数

コミュニティ分析の初級から上級までに至る内容は以下をご覧ください。

関連記事:「コミュニティ分析とは?顧客の数値化・分析方法を解説

ユーザーコミュニティの効果測定にはツール・システムの導入が最適

ユーザーコミュニティの測定ツールを使えば、データの収集・解析でコミュニティの課題・傾向を分析できます。

  • ユーザーエンゲージメント
  • コアユーザーの判別
  • 個別の活動状況
  • トレンドの分析

また多くのツールでは、コミュニティサイトの構築・管理もあわせて可能です。

ユーザー登録やグループ作成、コンテンツの投稿など、さまざまな機能を開発経験がなくても導入できます。

KPIを設定してユーザーコミュニティを企業で本格的に導入する際は、ツールの導入は必須といえます

ユーザーコミュニティを構築するならDISCOもオススメ

弊社のDISCOは、ユーザーコミュニティに代表されるコミュニティを構築・管理するツールです。

ユーザーコミュニティには、開設時には機能の実装が必要で、開設後も管理やデータ分析でユーザーコミュニティの満足度を高め、ユーザーをファン化していく必要があります

導入に合わせたコミュニティ運営の支援もしておりますので、LTVの向上を図り、長期的に安定した売上体制を構築したい企業さまはぜひお気軽にお問い合わせください。

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