インスタグラムは、日本での利用者が増加し続けており、現在では全年代で40%を超える利用率を誇るSNSです。
利用者の増加に伴い、企業の認知度向上のため、インスタグラムを用いたマーケティングが当たり前になりつつあります。
しかし、インスタグラムを用いて企業が市場調査を行う際、企業アカウントを用いて調査していることが一般ユーザーにバレると、思わぬトラブルになるかもしれません。
本記事では、企業のインスタグラム運用者が市場調査を行う際、一般ユーザーに自社アカウントがバレない方法を紹介します。
合わせて、インスタグラム運用に必要な用語や抑えておきたいポイントについても解説します。
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参考:令和2年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書
関連記事:【2022年最新】Instagram(インスタグラム)アルゴリズム変更を解説!アルゴリズムの重要性とは?
結論:インスタグラムは「見るだけ」でも使える
通常、インスタグラムを利用する方は、アカウント登録をして「フィード」と呼ばれるホーム画面や各種検索、および「発見タブ」などで写真や動画を閲覧しています。
しかし、インスタグラムはアカウント登録をせず「見るだけ」で使うことも可能で、他人にバレないように閲覧できます。
ただし、アカウント登録を行いログインしたほうが閲覧できる情報量が多くなるため、見るだけで使う場合でもアカウント登録をする方がおすすめです。
関連記事:【企業向け】インスタアカウントの作り方!ビジネスアカウントと公式アカウントの違いも解説!
インスタグラムを「見るだけ」で利用するための3つの方法と使い方
インスタグラムを「見るだけ」で利用する方法として以下の3つがあります。
- 「見るだけ」のアカウントを作成する
- ログインせずにWEB版のインスタグラムを使用する
- Gramhir(Gramho)を使用する
これらの方法を用いれば、調査対象のユーザーにバレずにアカウントや投稿などを見ることができます。
「見るだけ」のアカウントを作成する
WEBブラウザを使用すれば、バレることなくフィードを閲覧できますが、見られる投稿の数や機能に制限があります。
しかし、匿名で「見るだけ」のアカウントを作成すれば、誰が見ているのかがバレずに投稿を閲覧できます。
実際には、アカウント自体は相手に表示されていますが、匿名のため誰が見ているのかがわからない、という状態です。
ただし、名前を匿名にしていても、企業に関する投稿を行うと、アカウントの利用者を推測されバレてしまう可能性があります。
運用しているアカウントと同じデバイスで見るだけのアカウントを活用する際は、投稿を行うアカウントを間違えないように注意しましょう。
ログインせずにWEB版のインスタグラムを使用する
WEBブラウザを使用することで、アカウントを作成しなくても投稿内容を閲覧できます。
アカウントを必要としないため、一般ユーザーに見ていることがバレません。
目的とするアカウントが、どんな投稿をしているのかすぐに確認したい時におすすめの方法です。
ただし、閲覧できるフィードには制限がかけられており「もっと見る」をタップすると、ログインや登録を求められ、それ以上見られなくなります。
調査のためにはより多くの情報を閲覧する必要があるため、基本的には他2つの方法で閲覧しましょう。
プロフィールやホーム画面などを見るだけで良い場合は、手軽に活用できるためおすすめです。
Gramhir(Gramho)を使用する
Gramhirで利用できる機能は、以下の通りです。
- 通常投稿、ストーリーズの閲覧
- 通常投稿、ストーリーズのダウンロード
- 投稿の写真と動画の割合の確認
- アカウントのレート(人気度)の確認
- 平均の「いいね」数やコメント数の確認
「Gramhir」という無料サイトを使うことで、一般ユーザーにバレないまま投稿を閲覧し、保存なども可能になります。
Gramhir独自の調査になりますが、アカウントの人気度や平均「いいね数」、コメント数などを確認できるため、他人のアカウントの閲覧だけでなく、自社アカウントの研究にも役立ちます。
検索方法は以下の画像の通りです。
検索バーに閲覧したいアカウントに関するキーワードを入力し、検索します。
目的のアカウント名をタップすると、すべての投稿を見られるようになります。
インスタグラムを見るだけで使用する際の注意点
インスタグラムを見るだけで使用する際の注意点は以下の2つです。
- 投稿を見るだけでバレる場合がある
- 鍵垢は閲覧できない
他ユーザーにバレないよう安心して利用するために、必ず抑えておきましょう。
投稿を見るだけでバレる場合がある|いいね/ストーリーズ/インスタライブ/フィード
インスタグラムは写真や動画を投稿後「24時間」だけ投稿できる「ストーリーズ」という機能があります。
ストーリーズには投稿を閲覧したアカウントを表示する「足跡」のような機能があるため、投稿者は、どのアカウントの画面に表示されたのかが確認可能です。
通常投稿やストーリーズには「いいね」機能が搭載されており、どのアカウントがいいねを押したのかも把握できます。
また「インスタライブ」と呼ばれる配信機能では、同時視聴しているアカウントが表示されるため、投稿者だけでなく他のアカウントにも視聴していることがバレてしまいます。
先述の通り、見るだけのアカウントを活用する場合は、そのアカウントが運用しているアカウントに紐づかないよう、投稿などは行わないようにしましょう。
参考:自分のInstagramストーリーズを見た人を確認する方法
鍵垢(非公開アカウント)は閲覧できない
「鍵垢」と呼ばれる、アカウントの投稿表示を制限しているアカウントを「非公開アカウント」と呼びます。
鍵垢の投稿などは、フォロワーしか閲覧できない設定になっており、またフォローするにも許可がいる仕組みです。
鍵垢の閲覧は、フォローを許可される以外に閲覧する方法はありません。
参考:Instagramで私が写真を「いいね!」した場合や、他の人が私の写真を「いいね!」した場合、それを見ることができる人は誰ですか。
ただ「見るだけ」では意味がない|運用に必要なアルゴリズム関連用語解説
「参考になるアカウントを見つけ、アカウント運用の具体的な道筋が見えてきた」という場合に、しっかりとした運用のためインスタグラムのアルゴリズムを知っておきましょう。
アルゴリズムを知っておくことで、より多くのユーザーに投稿を見てもらいやすくなり、企業の認知度向上にもつながります。
ホーム率|フィード上で投稿がどれだけ見られているか
インスタグラムのホーム率とは、ホーム(フィード)からのインプレッション数をフォロワー数で割った値のことです。
ホームとは、アプリを起動した際、他のアカウントの投稿が表示される画面を指します。
インスタグラムのホームは、時系列に並んでいるわけではなく、アカウント同士の関係性で表示順が変わります。
コンテンツによく「いいね」を押していたり、やりとりが頻繁に行われていたりすると、優先的に表示されています。
ホーム率が高いということは、それだけフォロワーとの親密度が高い、すなわちフォロワーの質が高いことの証明になります。
フォロワーの質が高ければ、運用しているアカウントが発信しているコンテンツに対するエンゲージメント率があがり、発見タブにのりやすい、ハッシュタグの人気投稿に選ばれやすい、など、アカウントの認知拡大に繋がります。
参考:Instagramフィードにはどのような投稿が表示されますか。
リーチ|投稿を見たユーザー数
インスタグラムでの「リーチ」とは、その投稿を見たアカウント数のことです。
フォロワー以外への拡散(発見タブや人気投稿に選ばれるなど)が起きた際、どれくらいの人数に見てもらえているのか、という数字です。
インスタグラムをマーケティングで活用する際は、重要視しなければならない点です。
ただし、リーチ数の確認は個人アカウントでは利用できず、プロアカウントに切り替える必要があります。
広告を出稿しないかぎりは無料で利用できるため、一度試しにアカウントを変更してみるのも良いでしょう。
また、リーチと混同されやすい言葉に「インプレッション」がありますが、違いは以下の通りです。
- リーチ:投稿を見た人の数
- インプレッション:投稿がフィード上に表示された数
リーチ数は、1つの投稿に対して何人のユーザーが閲覧しているかを知りたい時に使いましょう。
参考:プロアカウントについて
保存率|投稿が保存された割合
保存率は、投稿がリーチしたアカウントの中で、その投稿を保存した数を表すものです。
「いいね」にも見返すための機能はついていますが「保存」ほど動線がよくないため、ユーザーが投稿自体を見返す可能性は低いでしょう。
インスタグラムは広告掲載によって収益を得ているため、ユーザーの滞在時間が長くなるほど利益が上がります。
保存率が高い投稿を多く獲得しているユーザーは、インスタグラムの収益になりやすいため、フィード上におすすめとして表示されやすく、リーチ数が伸びやすい傾向にあります。
インスタグラム運用時に抑えておきたいポイント
インスタグラム運用時に抑えておきたいポイントは以下の3つです。
- 投稿頻度が少ないと発見タブに乗らない
- 適切なハッシュタグを活用して検索流入を増やす
- ストーリーや投稿のコメントでユーザーとの親密度を高める
認知度を高めるために工夫できるポイントを紹介します。
関連:【2023年版】インスタグラムを運用して集客するためのコツ10選!
投稿頻度が少ないと発見タブに乗らない
少なくとも2〜3日に一回は写真や動画を投稿しましょう。
インスタグラムの発見タブは、ホーム画面で虫眼鏡マークをタップすると表示される画面のことです。
発見タブでは「いいね」やユーザー同士のコメントなど行動履歴をインスタグラムが分析し、それぞれのアカウントにおすすめする投稿が表示されます。
アカウントの頻度が少ないとフォロワーとのコミュニケーションが減少し、活発ではないアカウントだと判断されます。
発見タブに表示されるよう、投稿頻度は最低限のペースを守りユーザーとのコミュニケーションを定期的に行いましょう。
参考:検索・発見
適切なハッシュタグを活用して検索流入を増やす
ハッシュタグとは「#」の後にキーワードとなる言葉を加え、投稿を分類する機能です。
例えば「#キャラ弁」で検索すると、おすすめのキャラ弁や作り方を記載した投稿が表示されます。
投稿に加えて、リールと呼ばれる長時間の動画投稿機能もハッシュタグ検索の対象です。
インスタグラムではハッシュタグ検索が多用されるため、投稿やアカウントに関連付けられたハッシュタグを利用することで、検索からの流入を増加させられます。
ストーリーや投稿のコメントでユーザーとの親密度を高める
親密度とは、アカウント同士の繋がりの深さのことをいいます。
親密度を高めることで、ユーザーとの親密度がフィードやストーリーの表示順位に影響を及ぼします。
親密度を高めるためには、以下の5点が重要です。
- 滞在時間
- コメント
- いいね
- 保存
- プロフィール訪問
過去の投稿内容を見ている回数やリアクションが多いアカウントのフィードには、自分の投稿が表示されやすいということです。
閲覧者の動きを企業がコントロールすることはできないため、ユーザーのリアクションが増えるような質の高いコンテンツを投稿しましょう。
【補足】同じ投稿が何度も出てくるのはなぜ?
その投稿をしているアカウントとの親密度が上がっているためです。
同じユーザーの投稿を頻繁に見ていると「見るだけ」のアカウントであっても、インスタグラムから親密度が上がっていると判断されます。
インスタグラムはユーザーが長時間滞在するような投稿を表示させる傾向にあるため、同じ投稿が出てくることが増えます。
インスタグラムはただ見るだけじゃなく、成功しているアカウントをしっかり調査して活用しよう
インスタグラムは匿名アカウントの作成やWEBブラウザを利用することで「見るだけ」でも問題なく使うことができます。
インスタグラム運用を行いたい場合、まずは「敵を知る」ために様々なアカウントの調査を行う必要があります。
その際、調査を行っていることがバレたくない場合には、今回紹介した方法を用いましょう。
ただし、調査と称して「ただ見る」だけでは、効果はありません。
インスタグラムのアルゴリズムをしっかりと理解した上で、自社アカウントの拡散に繋がる運用を心がけましょう。