誰でも手軽に情報を手に入れられる反面、情報の正確性や膨大な情報量からの見極めが必要な今、SNSを中心に信頼度の向上が期待できる『UGCマーケティング』が注目されています。
ユーザーが投稿した写真やレビューなどを掲載するため、広告感がないのもUGCの良さです。
とはいえ、「どのように使用すれば自社サイトやSNSで効果を得られるか」悩む方も多いのではないでしょうか。
本記事では、UGCマーケティングの成功事例を7つ紹介します。
企業の強みや傾向によって活用方法が異なるため、自社に合ったUGCマーケティング戦略を練る参考にしてください。
\ テンプレ付き資料! /
今日から真似してすぐに始められます!
UGCの活用パターン3選
UGCとは「User-Generated Content」の略で、企業や商品に関して、一般ユーザー(消費者・顧客)が作成した、ネット上で公開されるコンテンツ全般を指します。
Webマーケティングにおいて、UGCの活用パターンは主に3つです。
- 公式SNSアカウントに投稿
- 公式サイトやECサイトに掲載
- 広告LPやSNS広告に利用
運用方法を理解し、自社に適したUGCマーケティング戦略を練りましょう。
1.公式SNSアカウントに投稿
ユーザーの投稿を自社の公式SNSアカウントに引用するかたちで投稿する方法があります。
SNSは世代問わず多くの方が利用しているため、UGCを生みだしやすいのが特徴です。
また、いいね!やリツーイト機能、ハッシュタグがあり、拡散されやすいのもSNSを活用するメリットとなります。
ユーザーがSNSにアップした投稿を引用することで認知度が拡大し、BtoCはもちろんBtoBのUGC創出につなげられるでしょう。
関連記事:UGCとは何か?ユーザー生成コンテンツが重要な理由と施策のヒント
2.公式サイトやECサイトに掲載
ユーザーが実際に使用している写真や口コミを、自社サイトに掲載するのもUGC活用術のひとつです。
UGCの信頼度は高まりつつあるため、ユーザーの商品購入意欲の向上が見込めます。
商品やサービスを購入する際、ユーザーの約6割が口コミやレビューを信頼していることがアライドアーキテクツ株式会社の調査でわかりました。
利用者の写真や口コミはユーザーの購買行動を促進できるため、ECサイトにも向いています。
また、ユーザーの投稿を購入動線として設計すると、コンバージョンにつなげやすいのもUGCの利点です。
参考記事:アライドアーキテクツ株式会社「Letro「生活者のUGCに対する意識調査 2022」を実施」
3.広告LPやSNS広告に利用
広告LPやSNS広告にUGCを利用するのもおすすめです。
UGCが掲載されると商品の宣伝感が薄まり、ユーザーが受け入れやすくなります。
また、自分の投稿が企業の広告に起用されると、ユーザーがサービスや商品を身近に感じ、愛着を持ちやすくなるのもメリットです。
商品購入時の信頼性を上げるほか、既存ユーザーのロイヤリティ向上につながる良さもあります。
UGCマーケティングの成功事例7選
UGCマーケティングによって、認知度拡大やコンバージョン率向上などに成功した企業があります。
工夫を凝らした成功事例は、以下の7つです。
- ユーザーに寄り添うX(旧:Twitter)運用 | シャープ株式会社
- 自社の良さを最大限に活かしたポストが魅力 | 株式会社石井マーク
- Instagramを活用しUGCを生成 | リンナイ株式会社
- UGCを用いて公式サイト内のコンテンツを充実 | トヨタ自動車株式会社
- TikTokを利用して認知度を向上 | AGC株式会社
- ユーザーの投稿をECサイトに反映 | オフィスコム株式会社
- 社員個人noteを公式noteにまとめて運用 | 株式会社マネーフォワード
BtoCとBtoBどちらにも利用できるため、施策を考案するのに役立てていきましょう。
1.ユーザーに寄り添うX(旧:Twitter)運用 | シャープ株式会社
家庭用電化製品や電気機器で知られているシャープ株式会社は、ユーザーに共感するX(旧:Twitter)を運用しています。
情報発信だけでなく、ユーザーの声に耳を傾けているのが特徴です。
商品情報を見たユーザーの疑問やシャープ商品の投稿に、リポスト機能を使って反応していることで注目を集めています。
ユーザーに寄り添ったコミュニケーションから、UGCを生み出している成功事例です。
2.自社の良さを最大限に活かしたポストが魅力 | 株式会社石井マーク
標識や銘板制作の株式会社石井マークは、イラストや図解を使って防災や防犯意識を高める発信をX(旧:Twitter)で行い、UGCを創出しています。
イラストを使って防災情報や豆知識といったお役立ち情報を発信しており、一般ユーザーの目にも留まりやすいのが魅力です。
フォロワー数は2024年1月時点で約45,000フォロワーとBtoB企業の中でも多く、工夫を凝らしたSNS運用による成功事例となります。
関連記事:株式会社石井マーク (@ishiimark_sign) / X
3.Instagramを活用しUGCを生成 | リンナイ株式会社
ガス機器メーカーのリンナイ株式会社は、Instagramを使用してUGCを生成しています。
BtoB企業ですが、オウンドメディア「Rinnai me」でエンドユーザーとなる消費者と直接コミュニケーションをとっているのがポイントです。
ハッシュタグを使用したキャンペーンを実施し、一般ユーザーの投稿を取り上げInstagramでリンナイの商品を紹介しています。
エンドユーザーを意識し、企業姿勢を伝えている事例です。
4.UGCを用いて公式サイト内のコンテンツを充実 | トヨタ自動車株式会社
トヨタ自動車株式会社では、ユーザーのInstagram投稿を運用したUGCコンテンツを制作しています。
公式サイト内で「みんなのトヨタグラム」というコンテンツを公開しているのが特徴です。
愛車との思い出や旅行写真など、カテゴリー別にさまざまな写真をピックアップし、購入意欲を促進させています。
さらに、ユーザーの写真から製品紹介や試乗予約などに遷移できる購入動線がUGC活用術です。
5.TikTokを利用して認知度を向上 | AGC株式会社
BtoB企業向けに事業を展開している三菱グループの大手ガラスメーカーAGC株式会社は、認知度を上げるためTikTokを利用しています。
「#AGCチャレンジ」というハッシュタグをつけた替え歌がTikTok内でも話題になりました。
拡散力の強い若年層にターゲットを絞って、SNS運用を実施したのが工夫を凝らした点となります。
TikTok広告が多くの目に留まったことでUGC創出につながり、認知度拡大に成功した事例です。
6.ユーザーの投稿をECサイトに反映 | オフィスコム株式会社
法人向けにオフィス用品を取り扱う通販サイトのオフィスコム株式会社は、自社のECサイトに使っています。
ユーザーのレビューとともに、商品設置後の写真を掲載しているのが特徴です。
実際の使用感や設置した雰囲気をイメージできるようにしており、信頼性を高めています。
UGCを取り入れたことで、コンバージョン率向上につながった成功事例です。
7.社員個人noteを公式noteにまとめて運用 | 株式会社マネーフォワード
クラウド型会計ソフトで知られている株式会社マネーフォワードは、UGCを生みだす手段としてnoteからの発信を実施しています。
企業でなく、社員個人noteを公式noteにまとめているのがポイントです。
noteでは社員個人のストーリーや価値観などを発信しており、いいねと思ったときに反応できる、スキの機能により共感を得ています。
会社で働く人物のイメージを作りやすく、ブランドロイヤリティを高められる事例です。
多くのUGCを生みだすための3つの方法
UGCマーケティングに成功するには、多くのUGCを生みださなければなりません。
醸成する方法として、以下の3つが挙げられます。
- ハッシュタグを用いたキャンペーンを実施する
- 企業がSNSで引用やコメントをする
- コミュニティを活用してロイヤルカスタマーを育成する
成果につなげられるよう、施策を見ていきましょう。
1.ハッシュタグを用いたキャンペーンを実施する
UGCを多く生成するためには、ブランドイメージとマッチするハッシュタグを用いたキャンペーンが有効です。
自社オリジナルのハッシュタグをつけて投稿してくれたユーザーに景品を贈るといった企画をすると、参加率が上がります。
また、クイズや質問形式の発信をして、思わず反応したくなるような仕組みを作るのもおすすめです。
ハッシュタグを使ったキャンペーンはSNSで活用しやすく、不特定多数の人の目に留まりやすいメリットがあります。
2.企業がSNSで引用やコメントをする
ユーザーの投稿に企業側がコメントしたり、拡散したりするのも効果的です。
コミュニケーションをとり距離を縮めると、ユーザーは企業を紹介したいという心理が働きます。
何気ない一言に企業が反応すると、リアクションしてくれたことを投稿するユーザーもいるため、拡散力向上につながるのが利点です。
ハッシュタグや検索機能を活用して企業の投稿をしているユーザーを見つけ、引用やコメントすると注目を集め、UGCが生成されやすくなります。
3.コミュニティを活用してロイヤルカスタマーを育成する
品質の高いUGCを生みだすには、オンラインコミュニティの利用も効果的です。
オンラインコミュニティではユーザーと企業の距離が近いため、信頼関係の構築につながります。
積極的に交流し親近感を得られれば、ユーザーが自発的にポジティブな発信をしてくれるのもポイントです。
企業への愛着を持つユーザーが増えることで、質の良いUGCを活用したコンテンツ制作ができます。
関連記事:企業コミュニティのメリットや有名企業の成功事例、作り方を紹介
オンラインコミュニティを構築して質の高いUGC醸成しよう
UGCの醸成は、ユーザーの信頼性を高めるのに重要です。
SNSやレビュー、ブログなどさまざまなツールからUGCは生みだせます。
キャンペーン企画やユーザーへのリアクションなどを実施し、質の高いUGCを多く創出するのが重要です。
UGCを生みだす方法として、オンラインコミュニティの構築も手段のひとつとなります。
弊社kazeniwaの「DISCO」では、ユーザーと積極的につながれるコミュニティ運営が可能です。
企業に愛着を持ったUGC創出を目指すオンラインコミュニティをお探しの方は、ぜひお気軽にご相談ください。