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SNSアンバサダーとは?役割や起用するメリット・デメリット、成功事例を解説

2024年05月07日

SNSアンバサダーは、企業の宣伝大使としてSNSで情報発信する人のことをいいます。 マーケティングでSNSの活用が普及する現代において、認知度やファンを増やすための施策のひとつです。 本記事では、SN […]

SNSアンバサダーは、企業の宣伝大使としてSNSで情報発信する人のことをいいます。

マーケティングでSNSの活用が普及する現代において、認知度やファンを増やすための施策のひとつです。

本記事では、SNSアンバサダーの意味や役割、起用するメリットや事例を解説します。


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SNSアンバサダーとは | ブランド価値を高める宣伝大使

SNSアンバサダーとは

そもそもアンバサダーとは、英語の「ambassador」に由来しており、日本語では「大使」「代表」などの意味を表す言葉です。

マーケティングでは「宣伝大使」の意味で使われます。

そしてSNSアンバサダーとは、企業の宣伝大使として、SNSで情報発信する人のことを指します。

SNSの投稿を通して企業の商品・サービスの魅力を消費者目線でユーザーに伝え、ブランドの周知や価値向上を促進するための人材です。

関連記事:アンバサダーとは?マーケティングでの役割やメリット・デメリット、始め方を解説

SNSアンバサダーに求められる役割は「体験に基づいた情報発信」

SNSアンバサダーの役割は、体験に基づいた消費者目線の情報発信です。

たとえば、商品・サービスを利用した感想や、イベントへ参加した際の様子を、写真や動画を用いてSNSに投稿します。

近年の消費者行動では、身近な人の推薦やインターネット上での口コミを判断材料にしている傾向があり、SNSも口コミを確認するプラットフォームとして利用されています。

しかし、信憑性のない情報は返ってマイナスイメージになりかねません。

そのため、SNSアンバサダーが自らの体験に基づいた情報を発信して信頼度を高め、企業やブランドに対するポジティブなイメージを受け入れやすくすることが求められます。

関連記事:アンバサダーマーケティングとはどんな仕組み?始め方や活用事例を徹底解説

SNSアンバサダーとインフルエンサーの違い

SNSアンバサダーと似ている言葉に「インフルエンサー」があります。

SNSアンバサダーとインフルエンサーは、SNSを使用する点や、商品・サービスを紹介し認知を高める点では同じです。

しかし、発信する情報の質やリーチするアカウントの数に違いがあります。

両者の違いを以下の表にまとめました。

■SNSアンバサダーとインフルエンサーの違い

SNSアンバサダーインフルエンサー
役割企業や商品のコアなファンを育成・獲得するより多くのユーザーに企業や商品を周知する
自社商品の利用実績過去数回にわたって利用実績があり、企業や商品のファンである過去の利用実績の有無は問わない
起用する際に重視されるポイントブランド価値向上や購買行動につながる有益な情報発信SNSのフォロワーの数
起用される期間長期間単発、もしくは短期間

ただし、インフルエンサーでも自身が長年愛用している商品やブランドであれば、SNSアンバサダーになる可能性はあります。

関連記事:インフルエンサーマーケティングとは?やり方や効果、注意点を解説

SNSでアンバサダーを起用するメリット

SNSを活用した広報活動にアンバサダーを起用するメリットは、以下の4つがあげられます。

  • ターゲットに対して効率的にアプローチできる
  • 広告感を出さずにPRできる
  • 投稿の二次活用と拡散ができる
  • 信頼性の高いポジティブな情報を発信できる

ターゲットに対して効率的にアプローチできる

SNSアンバサダーを起用すれば、企業が目標とするターゲット層に効率的なアプローチが行えます。

企業はブランドや商品・サービスを展開する際、ターゲットを設定しているでしょう。

そのターゲットの属性に合うアンバサダーを迎えれば、効率的な集客ができ、ブランドイメージの定着にもつながります。

たとえば、30代女性をターゲットにした美顔器を販売する企業の場合、美容にこだわりのある同年代の女性芸能人を起用すれば、狙ったターゲットへの認知向上が期待できます。

広告感を出さずにPRできる

SNSアンバサダーを起用する2つ目のメリットは、広告感を出さずにPRできる点です。

近年、インターネット広告は増えていますが、ユーザーは広告に対して警戒心が強い傾向にあります。

一方でアンバサダーは、日頃から商品・サービスを使う利用者の1人であり、消費者目線で情報を発信します。

SNSに投稿してもフォロワーが見慣れているため広告感がなく、ユーザーが口コミを受け入れやすいのです。

投稿の二次活用と拡散ができる

企業は、SNSアンバサダーが投稿したコンテンツを二次活用し、拡散することができます。

また、投稿の作成をSNSアンバサダーに任せられるため、企業のコンテンツ作成にかかる作業負担が軽減できます。

たとえば、SNSアンバサダーが作成したインスタグラムのフィード投稿を、自社の公式インスタグラムでリポストする方法です。

アンバサダーが複数人いれば拡散される規模も大きくなり、それぞれのコンテンツをリポストすれば効率よく自社コンテンツが増やせます。

信頼性の高いポジティブな情報を発信できる

アンバサダーを起用する4つ目のメリットは、信頼性の高いポジティブな情報を発信できることです。

アンバサダーは、商品・サービスの利用実績があり、ブランドに共感するファンの1人でもあります。

商品・サービスの知識があるため、口コミに信憑性があり、ユーザーから質問を受けても質の高い回答が可能です。

また、自社の強みを理解しているため、ポジティブな情報を発信でき、好感度の向上も期待できます。

SNSでアンバサダーを起用するデメリット

SNSでアンバサダーを起用する際は、以下2点のデメリットを伴います。

デメリットを踏まえても効果が見込めるか検討したうえで起用の可否を決めましょう。

  • エンゲージメント率が高いアンバサダーを探す手間がかかる
  • SNSアンバサダーを起用しても売上が上がらない可能性がある

エンゲージメント率が高いアンバサダーを探す手間がかかる

SNSアンバサダーを起用する際には、探す手間が発生します。

なぜなら以下の要素を満たす人材を探す必要があるためです。

  • 自社商品・サービスの利用実績があるか
  • 自社のファンであり長期的に関係構築できる人材か
  • エンゲージメント率は高いか
  • SNSの投稿内容に不適切なものはないか

エンゲージメント率とは、SNSに投稿した際、視聴数に対していいねやコメントなどのアクションを起こしたユーザーの割合をいいます。

売上を高めたりファンを醸成したりするためには、エンゲージメント率が高いアンバサダーの起用が欠かせません。

しかし、多くの候補者のなかから選別することは難しいでしょう。

関連記事:アンバサダーの選び方は?活用目的や募集方法、注意点も解説

SNSアンバサダーを起用しても売上が上がらない可能性がある

デメリットの2つ目は、SNSアンバサダーを起用してもマーケティングの成果が出ない可能性があることです。

成果が出ない理由には、以下のような原因が考えられます。

  • SNS投稿から購買までの動線が設計できていない
  • SNSアンバサダーの熱量が下がっている
  • コンテンツの情報量・質が不十分

成果が出ない事態を避けるためには、SNSアンバサダーを起用する目的を明確にし、その目的を達成するためのプロセス策定が重要です。

SNSアンバサダーの育成や行動を促す施策を実施して、積極的に情報を発信してもらいましょう。

SNSを活用したアンバサダーマーケティングの事例3選

SNSアンバサダーを起用してマーケティングに成功している事例は多くあります。

ここでは以下3社の事例をご紹介します。

アンバサダーの選定方法や、採用基準などを参考にしてください。

  • 【美容】ちふれ|一般募集
  • 【食品】キッコーマン|一般募集
  • 【アパレル】ワークマン|スカウト

【美容】ちふれ|一般募集

スキンケアや化粧品を取り扱う、株式会社ちふれ化粧品の事例です。

公式インスタグラムで2023年12月に「第4期 ちふれ公式アンバサダー」を募集を行いました。

募集対象は一般のSNSユーザーです。

美容に興味があり、ちふれ商品を普段から愛用している方や、ちふれ化粧品を好きになる見込みがある方を対象としています。

起用された場合は、1.5か月間で計2回以上のフィード、ストーリーズ投稿が必須です。

SNSアンバサダーが投稿するコンテンツにはハッシュタグ「#ちふれ好き部」がつけられ、ファンの醸成の一役を担っています。

また、ちふれでは定期的にSNS投稿によるプレゼントキャンペーンも行っており、熱量の高い一般ユーザーを巻き込むことでブランドの認知力を高めています。

参考:ちふれ|CHIFURE 公式 

【食品】キッコーマン|一般募集

キッコーマン株式会社では、インスタグラムを活用し、2018年に「うちのごはんアンバサダー第3期」の募集を行いました。

募集対象は一般のSNSユーザーで、起用された方には商品の詰め合わせが送られます。

他にも、調味料や飲料など特定の商品を取り扱うアンバサダーを起用しており、既存顧客との関係強化や、ファンマーケティングの一環としてアンバサダープログラムが採用されています。

同社ではアンバサダーの登録人数をKPIとしているため、プログラムの効果が見えやすいのも特徴です。

参考:キッコーマン公式

【アパレル】ワークマン|スカウト

作業服やアウトドアウェアを販売する株式会社ワークマンの事例です。

ワークマン製品を愛用している方や日頃からSNSで商品を紹介している一般の方を対象として、企業側から声をかけてアンバサダーを起用しています。

いわゆるスカウト方式での起用です。

アンバサダーとして認定されれば、新商品発表会への招待やアンケート、モニターなどに参加できる権利が与えられます。

いち早く商品を利用できる権利を与えることで、アンバサダーの熱量を保ち、行動を促している成功事例と言えます。

参考:ワークマン公式アンバサダーご紹介

SNSアンバサダーを起用してファンを醸成しよう

SNSは、企業のマーケティングに欠かせないツールの1つであり、SNSアンバサダーを起用すれば、より多くのユーザーにブランドやサービスを周知したり、ファンを増やしたりできます。

ただし、芸能人や多くのSNSユーザーの中から適任者を選定することは困難です。

一般公募で募る場合は、ファンコミュニティツールを活用して熱量の高い顧客を見つける方法がおすすめです。

株式会社kazeniwaが提供するファンコミュニティツール「DISCO」では、ファンの集客や育成を支援しています。

SNSアンバサダー発掘にお困りの際は、お気軽にお問い合わせください。

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