X（旧 Twitter）の「おすすめ」ポストは、アルゴリズムにもとづいて選ばれています。
フォローしていないアカウントのポストも「おすすめ」に表示されるため、アルゴリズムを上手に利用すればフォロー外のユーザーにアプローチする機会を増やせるでしょう。
「おすすめ」として表示されるには、スコアを意識した施策が必要です。
本記事では、X（旧 Twitter）のアルゴリズムの仕組みやスコアの上げ方などを解説します。
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X（旧 Twitter）のタイムラインアルゴリズムが公開！3つのプロセスを紹介
2023年、X（旧 Twitter）は「おすすめ」で優先的に表示されるポストを選ぶアルゴリズムを一般公開しました。
アルゴリズムの主なステップは以下の通りです。
- STEP1：フォロー外／フォロー内からポストを抽出
- STEP2：エンゲージメントを評価しランク付けする
- STEP3：ユーザーの経験則に基づいてフィルタリングを行う
STEP1.フォロー外／フォロー内から半分ずつポストを抽出
フォロー外／フォロー内が平均で半分ずつになるよう調整し、ユーザーごとに最適な約1,500のポストを抽出します。
フォロー内のなかでも重視されるのが、互いの反応（エンゲージメント）が多いユーザーのポストです。
たとえば、ポストをタップして詳細を見たり、リポストしたりなどのアクションがあるユーザーのポストが優先的に抽出されます。
フォロー外のユーザーが抽出される基準は、ソーシャルグラフ（ウェブ上における相関関係）とエンベッディングスペースアプローチ（どのようなユーザーやポストが自分と関連しているかを評価する方法）の2つに大別されます。
2つの基準のポイントは以下の通りです。
- 自分のポストと親和性があるか
- 自分のフォローしているユーザーがエンゲージメントしているか
- ポスト内容を各コミュニティに分けた場合に、自分と類似したコミュニティに属しているか
この時点で抽出されたポストに優劣はなく、すべて同等に扱われます。
STEP2.エンゲージメントを評価しランク付けする
抽出したポストの肯定的なエンゲージメントを評価し、スコアが付与されることでランクが付きます。
ランクで「おすすめ」に優先表示されるポストが決まるため、スコアは重要な要素と言えるでしょう。
スコアとは、リポストやお気に入り、リプライなどのエンゲージメントに対して加算または減点される数値のことです。
各エンゲージメントの発生確率を予測する指標とスコアを掛け合わせることで、ランクが決まります。
STEP3.ユーザーの経験則に基づいてフィルタリングを行う
STEP2でランク付けされた後、ユーザーのこれまでの行動（経験則）に基づいて各ポストのフィルタリングが行われます。
例えば、ユーザーが好むポストの内容を基に表示するポストをフィルタリングするといった具合です。
反対に以下の基準などに基づいて「おすすめ」表示からポストが除外される場合もあります。
- ブロックまたはミュートされている
- 違反報告などネガティブな評価が多い
このほか、ポスト内容以外でもフィルタリングの調節が行われます。
- 同じユーザーのポストが連続で表示されないようにする
- フォロー内／フォロー外の数が偏らないようにする
最終的に、ユーザーの経験則に基づいたフィルタリングを通過したポストが「おすすめ」として表示されます。
X（旧 Twitter）で確認したい10のスコア
X（旧 Twitter）のアルゴリズムによるスコア評価は、ポスト内容やポストに対するアクションで変わります。
X（旧 Twitter）の運用で確認しておきたいポイントは、以下の通りです。
- ポジティブな8つのスコア
- ネガティブな2つのスコア
ポジティブな8つのスコア
ポストに対するポジティブなスコアは以下の通りです。
| アクション | スコア |
| ポストに対するリプライにエンゲージメント（「いいね」、リポスト、リプライ）がある | 75.0 |
| ポストにリプライされる | 13.5 |
| プロフィールのクリックし「いいね」またはリプライする | 12.0 |
| ポストをクリックし「いいね」またはリプライをする | 11.0 |
| ポストをクリック後、2分以上ユーザーが留まる | 10.0 |
| ポストをリポストする | 1.0 |
| ポストに「いいね」を付ける | 0.5 |
| 動画付きポストの場合、動画の半分を視聴する | 0.005 |
※2024年11月14日時点
参考記事：ツイッター / アルゴリズム ml
ネガティブな2つのスコア
ポストに対するネガティブなスコアは以下の通りです。
| アクション | スコア |
| ポストまたはアカウントに対してネガティブな評価（ミュート、ブロック、「表示頻度を減らす」のリクエスト）がある | -74.0 |
| ユーザーが攻撃的なポストを「報告」する | -369.0 |
※2024年11月14日時点
参考記事：ツイッター / アルゴリズム ml
X（旧 Twitter）スコアのアルゴリズムを最大限に活用する方法
X（旧 Twitter）スコアのアルゴリズムを最大限に活用するポイントは、以下の通りです。
- ユーザーのUGCを意識する
- フォロワー参加型のポストをする
- 毎日ポストするなどアクティブな運用を行う
- ポストにリッチコンテンツを含める
ユーザーのUGCを意識する
UGCとは、企業ではなくユーザーが作り出すコンテンツ（口コミやレビューなど）のことです。
近年は、SNSの口コミを重視するユーザーが増加傾向にあります。
X（旧 Twitter）上でのUGC（口コミ）が増えれば、無闇に広告やポストを増やさなくてもエンゲージメントやインプレッションなどの数値が伸び、スコアも上がりやすくなるでしょう。
フォロワー参加型のポストをする
UGCを上げるには、以下のようなフォロワー参加型のポストが有効です。
- 特定のハッシュタグを付けたポストでプレゼントが当たる「ハッシュタグキャンペーン」を実施
- 拡散してほしいポストのリポストをお願いする
- ユーザーの気を引く質問やアンケートをポストに含める
- ポストと関連したトレンドをハッシュタグで入れる
毎日ポストするなどアクティブな運用を行う
X（旧 Twitter）にアクティブなアカウントだと認識させる必要もあります。
アクティブなアカウントの要素は、以下の通りです。
- 定期的にポストしている
- 「いいね」「リポスト」「リプライ」などを通じてユーザーと交流している
ただし、ポストを乱発すれば良いというわけではありません。
過剰なポストは、ユーザーに不快感を与える可能性があります。
分析ツールを活用し、ポストに最適な時間帯やバランスの取れたポスト数を意識することが重要です。
関連記事：X（旧Twitter）分析ツールとは？選び方のポイントやおすすめツールを紹介
ポストにリッチコンテンツを含める
X（旧 Twitter）のスコア評価では、リッチコンテンツの有無も重視されます。
文章のみのポストより、画像や動画、投票機能などが含まれたポストの方がポジティブなスコアを付与される傾向です。
たとえば、YouTubeのリンクを貼るだけよりも短時間バージョンのオリジナル動画を作成・ポストする方が高スコアを付与されやすくなります。
関連記事：【施策表アリ】Twitterのフォロワーの増やし方15選!Twitter運用のプロが解説!
X（旧 Twitter）のアルゴリズムを理解した上でスコアアップを目指そう
X（旧 Twitter）のスコアを上げるには、フォロワー参加型のポストなどでユーザーと継続的にコミュニケーションを取り、エンゲージメントを増やすことが重要です。
X（旧 Twitter）上のコミュニケーションを通じてファンになってもらえれば、商品やサービスを支える力強い味方にもなるでしょう。
しかし、自分だけでアルゴリズムを意識した施策を行うのは大変です。
業務を効率化し、より高い効果を上げるため、SNS専任担当におまかせする方法もおすすめです。
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