ホーム » ファンマーケティング » ファンベースの定義とは?取り組むことでもたらされる効果や成功事例を解説

ファンマーケティング

ファンベースの定義とは?取り組むことでもたらされる効果や成功事例を解説

2024年03月03日

ファンベースは、企業が中長期的に売り上げや企業価値を高めるために重要なアプローチ方法です。 企業が大切にしている価値を支持するファンは、マーケティング戦略を立てるうえで必要不可欠な存在となります。 本 […]

ファンベースは、企業が中長期的に売り上げや企業価値を高めるために重要なアプローチ方法です。

企業が大切にしている価値を支持するファンは、マーケティング戦略を立てるうえで必要不可欠な存在となります。

本記事では、ファンベースの定義や実践によりもたらされる効果を解説します。

最適な施策や成功事例もわかるため、ファンベースに関する知識を深めたい方は参考にしてください。


\ファンマーケティングの始め方を解説/

資料を無料プレゼント中

ファンベースとは「ファンを基盤にして企業価値を高める考え方」

ファンベースの考え方

ファンベースとは自社に愛着を持つファンを基盤にマーケティング戦略を立てて、企業価値を高めていく考え方です。

新規ユーザーの獲得をメインとするのではなく、既存ユーザーとなるファンの共感や愛着、信頼を増やすことが特徴となります。

なお、似た言葉にファンマーケティングがあります。

ファンマーケティングは、ファンベースとマーケティング手法が異なるため、違いを理解しておきましょう。

ファンベース熱狂度の向上を目的にファン向けの商品やサービス開発を意識したマーケティング手法
ファンマーケティング企業の売り上げ拡大を目的にファンを増やすマーケティング手法

マーケティングにおいてファンの重要度が増している理由から、ファンベースは注目を集めています。

関連記事:【徹底解説】注目されるファンマーケティングとは

ファンベースを取り組むことでもたらされる効果

ファンベースの実施により、企業が得られる効果を解説します。

  • 中長期的に売り上げを伸ばせる
  • ユーザーの情緒価値を高められる
  • 新規顧客の集客につながる

注目されている理由を具体的に見ていきましょう。

中長期的に売り上げを伸ばせる

ファンベースの実践により、中長期的に売り上げ拡大が期待できます。

企業が大切にしている価値に共感するファンを最優先にするため、愛着や信頼、共感を強化できるのがファンベースのメリットです。

したがって、ファンベースでは以下の流れを確立できます。

  1. ファンの声に耳を傾けた商品やサービスを開発する
  2. 自社に対する共感や愛着、信頼が増える
  3. ファン一人あたりの売り上げ増加が見込める
  4. 企業全体の売り上げ向上につながる

なお、ファンベースの流れを作る要因のひとつとして、パレートの法則があります。

熱量の高いコアなファンが安定した売り上げを生み出すため、ファンベースの取り組みはマーケティング戦略において重要です。

関連記事:パレートの法則とは?マーケティングに活かしファン化を促すコツを解説!

ユーザーの情緒価値を高められる

現代のマーケティングでは商品やサービスの機能性だけでなく、幸福感やワクワク感を高められる情緒価値が重視されています。

情緒価値とは、ユーザーが商品やサービスに対して抱く感覚や精神的な価値のことです。

技術の発達により似たような機能を持つ商品があふれているため、競合企業との差別化が難しくなっています。

感動や驚きといったユーザーの心を突き動かす情緒価値の提供により、自社のブランディング力向上が図れるのです。

結果、自社に愛着を持ってもらえるため、より強い信頼関係を構築できます。

新規顧客の集客につながる

新規ユーザーを増やす方法として、ファンベースは重要な役割を担っています。

少子高齢化や多くの商品の普及により、新規ユーザーの獲得は難しくなっているのが実情です。

さらにインターネット利用の定着にともない、ユーザーはSNSの口コミやレビューの評価、まわりからの紹介により利用を判断します。

したがって、新たな購入購買プロセスとなるULSASSの活用により自社に対する信頼感を得られるため、ファン集客が期待できるでしょう。

関連記事:ULSSASとは?マーケティングに活用するメリットや成功に導くコツを解説

ファンベース実践へ向けたアプローチ方法

ファンベースを実践するためのアプローチ方法を解説します。

  • ファンを優先する
  • ファンとのつながりを大切にする
  • 従業員と信頼関係を築く

ファンの支持を強くできるよう、ポイントを押さえましょう。

ファンを優先する

新規ユーザーではなく、ファンを最優先にするのがファンベースの重要なポイントです。

ほかのユーザーとの差別化により、LTV(顧客生涯価値)向上が見込めます。

ファンの言葉をもとに商品やサービスを開発・改善することで、ユーザーは自分の声が届いた喜びから自社に強い愛着を持つでしょう。

自社が大切にしている価値をより前面に押し出し、ファンと共創するのがファンベースを実践するうえで大切です。

関連記事:LTVとは?重要性や最大化するためのマーケティング施策をわかりやすく紹介

ファンとのつながりを大切にする

自社の熱狂的なファンになってもらうためには、接点を大切にする必要があります。

忘れられない体験や感動により、無二の存在となるためです。

愛着を高める方法には、以下の例があります。

  • 体験を提供する
  • ファンの声に反応する
  • 商品にストーリーやドラマを絡める

ほかに代えがたい感動価値の提供も、コアなファンを増やすためのファンベース実践におけるアプローチ方法となります。

従業員と信頼関係を築く

自社の商品やサービスを利用するユーザーだけでなく、従業員もファンにします。

従業員と信頼関係を築くと熱狂度の高いファンとなり、自社の魅力を積極的に発信してくれるようになるためです。

自社の内部を知っている従業員の発信により説得力が増し、ファンから応援される存在になります。

自社の評価や評判を上げるためには、ファンに誠実な対応をして透明性を確保することが大切です。

ファンベースでは、最強のファンとなる従業員とも積極的に接点を持ちましょう。

ファンベースを取り組むのに最適な施策5選

ファンベースを実践するために最適な施策は5つです。

  1. ファンコミュニティを運営する
  2. noteやブログなどで等身大の発信をする
  3. X(旧:Twitter)やInstagramなどのSNSで接点を作る
  4. 体験型イベントを企画する
  5. アンケートを実施する

コアなファンを増やしたい方は、参考にしてください。

1.ファンコミュニティを運営する

ファンとの接点を持つのに最適なプラットフォームがファンコミュニティです。

ファンコミュニティではファン同士が交流できるため、熱狂度の向上が見込めます。

ファンの率直な意見を集められる場となり、商品やサービスの開発・改善に活用可能です。

また、熱狂度を測定できるコミュニティ分析機能が付いているプラットフォームもあります。

分析を重ねることでサービスの品質を改善できるため、よりコアなファンを増やせるでしょう。

関連記事:ファンコミュニティとは?導入するメリットと成功事例をご紹介

2.noteやブログなどで等身大の発信をする

noteやブログは自社の商品やサービスだけでなく、内部となる従業員の人間性を紹介しやすいプラットフォームです。

ファンから応援されるためには、自社の内面を見せて評価や評判を上げるのが重要な要素となります。

紹介するコンテンツ例は、以下の通りです。

  • 従業員のインタビュー
  • 従業員の紹介
  • 従業員の声
  • 作業工程
  • ファンとのイベント記事

自社の特徴だけでなく、等身大の発信をするのが信頼度向上のポイントです。

3.X(旧:Twitter)やInstagramなどのSNSで接点を作る

ファンの愛着を強くするためには、X(旧:Twitter)やInstagramなどのSNSでつながるのもファンベースに適した施策となります。

自分の投稿に企業から反応があれば、優越感を得られるのはもちろん、忘れられない感動を生み出せるためです。

ファンの投稿にコメントやいいね、リツイートなどのリアクションをして接点を作ります。

また、企業の公式アカウントにファンが反応しやすくなるよう、キャンペーンやクイズ企画を実施するのもよいでしょう。

4.体験型イベントを企画する

コアなファンと共創として、オンラインまたはオフラインで体験型のイベントを企画するのもファンベース実践に最適な施策です。

一体となって行う体験型イベントは、ファンの情緒価値の向上が見込めます。

講演やディスカッション、ファンミーティングなど交流を目的としてファンを優先にしたイベントを企画するのが重要です。

ほかに代えがたい価値を提供できるよう、忘れられない体験や感動を作るためのイベントを考案してみましょう。

5.アンケートを実施する

ファンの支持を強くするためには、アンケートの実施も効果的です。

ファンの声をもとに商品を打ち出すことで「企業が自分を受け入れてくれた」という喜びから、LTVを高められます。

アンケート調査を実施するプラットフォームには、ファンコミュニティを活用するのがおすすめです。

販売が終了しているものの中にファンの好む商品があるなど、ユーザーならではの目線から自社商品やサービスの魅力を知る機会となります。

価値の高い情報となるため、ファンに合った商品やサービスを開発・改善できるでしょう。

ファンベースの成功事例

ファンベース施策に成功した企業の事例を紹介します。

  • 無二の存在となれる企画を実施 | 株式会社セガ
  • ストーリーをまとわせ愛着を強化 | チロルチョコ株式会社

成功事例を参考にして、ファンベース施策を企画しましょう。

無二の存在となれる企画を実施 | 株式会社セガ

さまざまなプラットフォームで楽しめるゲームを提供している株式会社セガは、ファンベース施策としてセガの社員が参加するオフ会を実施しました。

参加者は30名ほどと少人数にし、ファンと濃密な接点を設けているのが特徴です。

各テーブルにはセガの社員が着席し、直接会話を楽しめる点もファンの熱狂度を強くする要素となりました。

ほかにもクイズや質問コーナーを設けるなど、ファンにとって忘れられない体験や感動を作った事例です。

ストーリーをまとわせ愛着を強化 | チロルチョコ株式会社

バラエティ豊富なチョコでお馴染みのチロルチョコ株式会社では、大人気商品の「きなこもち」を復活させるまでの話題作りを仕掛けました。

ただ再販させるのではなく、きなこもちのキャラクターとなる「もちくん」が戻ってくるというストーリーを四コマ漫画にしてSNSで連載。

販売直前まで商品にドラマをまとわせ、ファンとコミュニケーションをとりながら愛着度を強化した事例です。

ファンベースマーケティングを実践して自社の価値を高めよう

ファンベースは、ファンを基盤にして企業価値を高める考え方です。共感や愛着、信頼の強化により、ファンから強い支持を集められます。

ファンベースの取り組みとして最適な施策のひとつが、ファンコミュニティ運営です。

弊社kazeniwaの「DISCO」は、ユーザーとの接点を大切にするための機能を豊富に備えています。

熱狂度を測れるコミュニティ分析やレポート機能なども設定できるため、ファンベースに取り組みたい方は、ぜひご相談ください。

この記事を共有する