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アンバサダー制度とは?導入するメリットや注意点、成功事例を解説!

2024年10月05日

アンバサダー制度は、企業が熱心なファンをアンバサダーに任命し、プロモーションに協力してもらう制度です。 一般ユーザーによる発信で、広告感を抑えつつ信頼性を高められるため、近年注目されています。 本記事 […]

アンバサダー制度は、企業が熱心なファンをアンバサダーに任命し、プロモーションに協力してもらう制度です。

一般ユーザーによる発信で、広告感を抑えつつ信頼性を高められるため、近年注目されています。

本記事では、アンバサダー制度のメリットや導入の流れ、注意点などを解説します。

成功事例も紹介しているので、アンバサダー制度を通じてファン化と安定的な売上確保を目指したい方は、参考にしてください。


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アンバサダー制度とは|プロモーション強化のためにアンバサダーを起用する施策

アンバサダー制度とは|プロモーション強化のためにアンバサダーを起用する施策

アンバサダー制度は、企業の熱心なファンや顧客をアンバサダーとして任命し、商品やサービスのプロモーションに協力してもらう施策です。

企業が広告を出すアプローチとは異なり、一般ユーザーや芸能人などが情報発信を行います。

商品やサービスへの愛着や熱量を持ったユーザーによる発信のため、広告感がなく説得力のある発信ができ、既存顧客のファン化が期待できます。

関連記事:アンバサダーマーケティングとはどんな仕組み?始め方や活用事例を徹底解説

アンバサダー制度を導入する2つのメリット

アンバサダー制度を導入するメリットとして、以下2つがあげられます。

  • 広告感の少ない発信で信頼性の向上につながる
  • ユーザーの声を取り入れた商品開発ができる

広告感の少ない発信で信頼性の向上につながる

企業やインフルエンサーが発信すると、広告感が強くなり嫌悪感を示すユーザーもいます。

嫌悪感が生まれてしまうと、商品やサービスを購入してもらうことが難しくなるでしょう。

アンバサダー制度は企業のファンである一般のユーザーなどが発信を行うため、押し売り感(ステマ感)が少なくなります。

加えて、商品やサービスの使用経験のあるファンの発信により、ユーザーの共感を得やすくなります。

ユーザーの声を取り入れた商品開発ができる

アンバサダー制度では、実際にファンに商品やサービスを使用してもらうため、生の声を収集できます。

社員が気付けない点や新しい発想などを取り入れられれば、よりユーザーのニーズを満たす商品やサービスの開発につながるでしょう。

たとえば、化粧品ブランドがアンバサダー制度を導入した場合、以下のような例が挙げられます。

  • 「乾燥肌でも使える保湿力の高いファンデーションが欲しい」という声から、新たな商品開発のヒントを得られる
  • 「既存商品のカラーバリエーションを増やして欲しい」という要望に応えれば、より幅広い顧客を獲得できる可能性がある

アンバサダーからの生の声は、アンケートやインタビューなどの手法では得られない、より具体的かつ率直的な意見である場合がほとんどです。

アンバサダー制度を活用すれば、顧客の潜在的なニーズを掘り起こし、商品開発に活かせるでしょう。

また、ファンにとっては「商品開発に携われた」という喜びを感じられ、より愛着がわき顧客ロイヤリティが高まります。

アンバサダー制度を導入する際の2つの注意点

アンバサダー制度を導入する際は、以下の2点に注意が必要です。

  • アンバサダーの選出は慎重に行う
  • アンバサダーとコミュニケーションを密にとる

アンバサダーの選出は慎重に行う

アンバサダーの選出基準で最も重要な点は、アンバサダーが企業のファンであることです。

フォロワー数やエンゲージメント率などを指標にしても良いですが、企業への愛着が低い場合は積極的な発信が行われない可能性があります。

企業に合わないアンバサダーを選出してしまうと成果につながりません。

自社に適したアンバサダーの選出は慎重に行いましょう。

アンバサダーを起用する際は、以下のような点に注意が必要です。

  • 契約形態や報酬を事前に決めておくこと
  • アンバサダーの知名度を確認しておくこと
  • 自社商品・サービスの理解度を確認しておくこと

アンバサダー制度を起用する方法については、下記の記事で詳しく解説しています。

関連記事:アンバサダーを起用する方法とは?アンバサダーの人選や起用する手順、事例などを解説!  

アンバサダーとコミュニケーションを密にとる

アンバサダーに発信してもらっても、企業側が発信内容や企画をすべて決めてしまうと広告感が強くなったり、ユーザー視点の発信ができなかったりと逆効果になる可能性があります。

一方でアンバサダーに任せきりだと、企業の目的から外れた発信になってしまうでしょう。

企画やイベントなどを企業とアンバサダーがともに考えていくことで、アンバサダー制度の効果が高まります。

そのため、アンバサダーとコミュニケーションを密にとり良好な関係性を築きましょう。

アンバサダーとのコミュニケーション方法や頻度についての一例を以下にまとめました。

コミュニケーション方法頻度の例概要
オンラインミーティング月1回近況報告や意見交換、今後の企画に対するブレインストーミングなど
チャットツールやコミュニティサイトの活用毎日(必要に応じて)リアルタイムでの情報交換や、共有すべき情報の伝達など
オフラインイベント3ヶ月または半年に1回親睦を深め、直接意見交換をする機会として、懇親会やワークショップを開催するなど

上記のような方法を参考に、自社の状況やアンバサダーの特性に合わせて最適なコミュニケーションを図りましょう。

アンバサダー制度を導入する4つのステップ

アンバサダー制度を導入する4つのステップ

アンバサダー制度を導入する際は、以下の4ステップに沿って進めていきましょう。

  1. アンバサダー制度を導入する目的を決める
  2. アンバサダーの選定基準を決める
  3. アンバサダーを選ぶ
  4. アンバサダー制度を運用する

1.アンバサダー制度を導入する目的を決める

アンバサダー制度を導入する際は、以下のような目的を定めておきましょう。

  • 商品やサービス、企業の認知度向上
  • 新規顧客の獲得
  • ファンの増加
  • ブランドイメージの確立 など

目的が明確だとアンバサダー制度の方向性が定まり、適切なアンバサダーの選定にもつながります。

2.アンバサダーの選定基準を決める

アンバサダー選定の際には、選定の軸がぶれないよう以下のような基準を作っておきましょう。

  • 企業に愛着を持つファンか
  • 企業のイメージに合っているか
  • エンゲージメント率は高いか
  • 一定数を超えるフォロワーがいるか
  • 炎上リスクはないか
  • PR投稿の割合が多すぎないか など

一定の選考基準を持って選定すれば、効率良く成果をあげられます。

3.アンバサダーを選ぶ

公式サイトや公式SNS、イベント、ファンコミュニティなどで候補を見つけたら、選定基準を基にアンバサダーを選出しましょう。

アンバサダーは複数人の選出がおすすめです。

複数人いれば、誰か1人が発信活動を辞めてしまってもアンバサダー制度の継続ができます。

しかし、適任のアンバサダーを複数人見つけるまでには時間と労力がかかります。

アンバサダーを選定する際は、余裕を持ったスケジュールで進めるようにしましょう。

関連記事:アンバサダーの選び方は?活用目的や募集方法、注意点も解説

4.アンバサダー制度を運用する

アンバサダーが決定したら、一緒に施策を考え運用を始めます。

運用時には両者の目線を揃えるためにも、下記のような項目を設定しアンバサダーと共有しておきましょう。

目標設定アンバサダー制度を通じて達成したい目標を明確にする
(例:認知度向上や新規顧客獲得、エンゲージメント強化など)
KPIの設定目標達成度を測るための具体的なKPIを設定する
成果報告とフィードバックのタイミングアンバサダーの活動状況や成果についての報告をいつ行うか明確に決めておく(定期的な開催が理想)

運用する際は、企業主体になったり、アンバサダー任せになったりしないように注意が必要です。

協力して運用をするために、アンバサダーへの情報提供や活動サポートを行いましょう。

情報提供やサポートなどには、前述した月1回の定期的なミーティングの活用がおすすめです。

運用開始後は成果の測定や分析、改善を繰り返すことも重要です。

アンバサダー制度導入の成功事例

アンバサダー制度の成功事例を2つ紹介します。

  • mineo|3つのアンバサダー制度を実施しユーザーとの共創を実現
  • ワークマン|公式アンバサダーを認定しユーザー層の拡大に成功

mineo|3つのアンバサダー制度を実施しユーザーとの共創を実現

mineoでは、愛着のあるユーザーと一緒に未来を創ることを目的として以下3つのアンバサダー制度を実施しています。

アンバサダー制度特徴
紹介アンバサダー制度・紹介アンバサダーになり家族や友人にmineoを紹介する
・紹介の累積件数によってアンバサダーランクがアップし、1件あたりの紹介特典額も変わる
サポートアンバサダー制度・社員ではなくサポートアンバサダーがスマホの悩みを1対1の個別チャットで解決する
・サポートアンバサダーになると特典がもらえる
共創アンバサダー制度・mineoの改善や新サービスを一緒に創っていくための制度
・mineoの重要情報が確認できる

アンバサダー制度の他にも、コミュニティサイトやイベントなどによってユーザーのファン化を図り、mineoは3年間で格安スマホ市場におけるシェアを5%から9%に伸ばしました。

関連記事:企業がオンラインコミュニティで共創を実施する背景とは?事例、成功のコツを解説

ワークマン|公式アンバサダーを認定しユーザー層の拡大に成功

ワークマンではワークマン製品が好きで継続的に愛用している方をスカウトし、公式アンバサダーに認定しています。

ワークマンのアンバサダー制度では、金銭での報酬がない代わりに以下の3つを提供しています。

  • 新製品の発表会やメディア向けの内覧会などに招待
  • 新製品のサンプルを数点ずつ提供
  • 製品開発時に意見・知見を言える

金銭の関係がないため、企業とユーザーが対等な関係を築けています。

また、いち早く新製品を試せたり、製品開発に関われたりすることでファンが喜びを感じ、よりワークマンへの愛着を強めています。

アンバサダー制度を導入してファン化を促進しよう

アンバサダー制度は、熱心なファンに情報発信をしてもらう制度で、商品やサービスの認知度向上やファン化が期待できます。

アンバサダー制度の成功には、アンバサダーの選出や密なコミュニケーションが重要です。

企業に合ったアンバサダーの効率的な選出には、株式会社kazeniwaの「DISCO」をおすすめします。

DISCOは、コミュニティサイトを構築し企業のファンづくりをサポートするサービスです。

コミュニティサイトには、すでに愛着を持つユーザーが集まっているため、公式サイトやSNSよりも効率的にアンバサダーを見つけられるでしょう。

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