今回は、オンラインコミュニティの作り方に関して解説します。
開設前・開設後のチェックポイントをあわせて紹介するので、開設前のインプットとして、またはオンラインコミュニティの開設前に漏れがないかのチェック項目としてお役立てください。
この記事のまとめ
- オンラインコミュニティとは「特定の目的で運営されるインターネット上の集まり」
- オンラインコミュニティを企業で活用するメリット・デメリット
- オンラインコミュニティ開設前に最低限確認したい企画・設計のチェックポイント
- オンラインコミュニティの作り方【7STEP】
- オンラインコミュニティ開設後の運営における3つのチェックポイント
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オンラインコミュニティとは「特定の目的で運営されるインターネット上の集まり」
オンラインコミュニティには、オフラインを掛け合わせて行われているコミュニティもあります。
以下のように、さまざまな目的に応じて運営されています。
- 企業コミュニティ:商品・サービスに関連する
- ファンコミュニティ:アーティスト・作品に関するファンが集まる
- オンラインサロン:月額制でインフルエンサーが運営する
- ナレッジコミュニティ:オープンなQ&A方式や、クローズドな社員限定の形式で運営される
- 趣味コミュニティ:共通の趣味・関心を持っている人が集まる
- 地域コミュニティ:地域貢献の一環として運営される
今回は、企業コミュニティに焦点を当てて解説します。
オンラインコミュニティの種類・事例に関する詳しい内容は以下の記事をご覧ください。
関連記事:オンラインコミュニティとは?種類や作り方、成功事例について紹介
オンラインコミュニティを企業で活用するメリット・デメリット
企業活用におけるメリット・デメリットを以下でまとめました。
メリット
- ロイヤリティ・LTV・UGCの向上
- 新しい商品開発・設計のリサーチ
デメリット
- 炎上リスクやブランディングに失敗するリスク
- 新規参加者が入りにくくなるリスク
メリットとして、オンラインコミュニティの参加者にファン化を促し、自社の商品・サービスに関してリピート率を向上させます。
また、ユーザーから生の声を聞けるため、商品開発にそのまま反映させられます。
一方デメリットとしては、参加者同士のトラブルや、運営ミスによる炎上です。
炎上やその後の対応によっては、自社のブランドを大きく損なう可能性があります。
また、歴の長い参加者の雰囲気づくりによっては、新規参加者に排他的になってしまうリスクもあります。
オンラインコミュニティを運営する際は、後述する利用規約・ガイドラインの設定で、デメリットを未然に防ぎましょう。
関連記事:企業がオンラインコミュニティで共創を実施する背景とは?事例、成功のコツを解説
オンラインコミュニティ開設前に最低限確認したい企画・設計のチェックポイント
以下で一覧にしてまとめました。
コミュニティを開設する際は、チェック漏れがないかを確認しましょう。
- 参加者層:ターゲット設定は適切か?
- 参加者のニーズ:仮説検証を行っているか?
- 目的:自社に貢献できる要件か?
- コンセプト:ニーズと合致しているか?
- 参加費:適切な料金設定か?
- コスト:どれくらいのリソースを割くか?
- コンテンツ:制作頻度・方法などは決まっているか?
- 運営に必要な機能:目的・コンセプトに合わせて実装されているか?
- 運営媒体:参加者層・コストに応じて選定されているか?
- 利用規約・ガイドライン:コンプライアンスに配慮しているか?
その他、コミュニティ運営のマニュアルや炎上対策のマニュアルがあれば、自社での引継ぎや仕組み化に役立ちます。
関連記事:【企業担当者必見】ユーザーはオンラインコミュニティをどう探す?ポイントをユーザー目線で解説
オンラインコミュニティの作り方【7STEP】
以下のとおり、7つの段階に分けて解説します。
- オンラインコミュニティの目的を明確にする
- コミュニティの参加者となるターゲットを分析する
- オンラインコミュニティのコンセプトを決める
- コンセプトに則ったコンテンツを考える
- 利用規約・ガイドラインを決める
- 使用する媒体・プラットフォームを決める
- オンラインコミュニティの参加費を決める
①オンラインコミュニティの目的を明確にする
オンラインコミュニティが自社にとって、どのようなメリットをもたらすかについて定めます。
目的の明確化で、開設前に必須項目を決める際や、開設後の見直しを図る際、方向性の修正が可能です。
一例として以下のとおり、具体的な数値で開設後も振り返りができるようにしておきましょう。
- LTVを〇〇%向上させる
- 解約率を〇〇%下げる
- コミュニティ経由の売上を〇〇万円あげる
②コミュニティの参加者となるターゲットを分析する
参加者として想定されるターゲットを分析してからだと、後のコンセプト・コンテンツの設計をより確度の高いものにできます。
一例としてターゲット分析には、ペルソナの設定がおすすめです。
ペルソナとは、自社にとって理想のターゲットとなる人物像を架空で1人設定するマーケティング手法です。
経歴や普段の生活、よく使う自社の商品・サービス、自社以外も含めた悩みや不満を書き出します。
③オンラインコミュニティのコンセプトを決める
ターゲットを明確化して、オンラインコミュニティのコアになる参加者像を決めたら、参加したくなるようなコンセプトを決めます。
ターゲット分析で抽出したニーズを踏まえて、自社のオンラインコミュニティで解決できる価値を定めましょう。
一例
- 商品・サービスの利用に関する相談が気軽にできる
- 商品・サービスをより最適に利用できる方法が分かる
④コンセプトに則ったコンテンツを考える
コンセプトをより具体的に落とし込めるよう、コンテンツを考えましょう。
コンテンツは交流イベント、セミナーなど、コミュニティの良さである密なコミュニケーションができる点を活かしたコンテンツがおすすめです。
SNSで交流できる場や、参加者同士・運営が日常的にやり取りできる機能を導入するのも一つの手段です。
また、コミュニティ限定の動画コンテンツや資料、グッズなど、コミュニティに入ることで参加者に得してもらえるようなコンテンツを考えましょう。
⑤利用規約・ガイドラインを決める
コミュニティ内でのトラブルを未然に防ぐため、利用規約・ガイドラインを作成します。
倫理的な問題や、嫌がらせ、公序良俗など、トラブルとしてあがりやすい項目を盛り込みます。
また、コミュニティの特徴に応じて、情報漏洩や著作権の内容も盛り込みましょう。
⑥使用する媒体・プラットフォームを決める
参加者層やニーズ、必要な機能に応じて、最適な媒体を決めましょう。
媒体の種類と特徴を以下でまとめました。
- オンラインサロン:告知用LP・決済のみの機能が多い
- ファンクラブサイト:決済機能・ブログ機能がセットになっていることが多い
- SNS:Twitterのコミュニティや、LINEのオープンチャットなど普段使いとの親和性が高い
- 自社サイト:実装コストがかかるものの、必要な機能・デザインをカスタマイズしやすい
なお、告知用LP・決済機能・コミュニケーション機能・デザインなど、必要な機能を分けて使うこともあります。
関連記事:Twitterの「コミュニティ」とは?スマホやPCでの作り方や参加方法を画像付きで解説!
⑦オンラインコミュニティの参加費を決める
参加費は、目的や参加者層、コンセプトに応じて決めます。
ただ参加費を下げても、コミュニティの集客やリピートに繋がるとはいえません。
たとえば、無料だと集客ができるもののエンゲージメントは下がってしまいますし、月額1万円にすることで集客こそ難易度が上がるものの、それ相応の金額を毎月払える参加者が集まります。
自社の状況に応じて、必要な金額設定にしましょう。
オンラインコミュニティ開設後の運営における3つのチェックポイント
オンラインコミュニティを作った後のチェックポイントを紹介します。
- SNS・メルマガで参加者を募る
- コミュニティのユーザーと接触・分析する
- ユーザーのニーズを踏まえた価値を提供する
オンラインコミュニティはいかに継続できるかが重要です。
開設後も運営を継続し、コミュニティの参加者を損させないようにしましょう。
SNS・メルマガで参加者を募る
自社の公式アカウントや、会員メルマガがあれば、そこでオンラインコミュニティ開設の告知を行います。
公式アカウントをすでにフォローしているSNSユーザーや、登録しているメルマガ会員の場合、オンラインコミュニティに入ってもらいやすいといえます。
また、新規参加者を促すために、オンラインコミュニティの企画・イベントを外向けに行うこともポイントです。
目標とするオンラインコミュニティの参加者数に到達できるよう、参加者を定期的に募るt理組を行いましょう。
関連記事:【資料プレゼント】ファンマーケティングとは?SNSとの掛け合わせ・メリット・弊社事例も解説
コミュニティの参加者と接触・分析する
開設後は、参加者とコミュニケーションを定期的にとりましょう。
自社の商品・サービスに関して、参加者から生の声を聞くことで、魅力の再認識・不満の抽出が可能です。
既存の商品・サービスをブラッシュアップに活用したり、新しい商品・サービスの開発にお役立てください。
またツールを用いて、参加者のエンゲージメント分析を行い、最適な施策を見つけることもポイントです。
参加者のニーズを踏まえた価値を提供する
開設前に考えた内容は、開設後に参加者の反応を見て改善しましょう。
オンラインコミュニティで参加者のニーズを満たせるのであれば、コミュニティ内のコンテンツに反映します。
その他、コミュニティ内での機能を増やすことや、ニーズに応じて新たな料金プランを作るなどの方法もあります。
オンラインコミュニティを作って自社のファンを増やそう
今回は、オンラインコミュニティの作り方を開設しました。
オンラインコミュニティは作り方次第で、自社の商品・サービスに関するLTV・UGCに有効に働きます。
立ち上げ・開設後に関する方法・チェックポイントを押さえて、自社でのオンラインコミュニティを運営してみてはいかがでしょうか。