X(旧Twitter)の特徴は、情報の拡散力に優れたSNSである点です。個人の利用に限らず、企業でもマーケティングやブランディングに役立てられています。
しかし「会社にSNS運用を承認してもらえない」「X(旧Twitter)を詳しく知らない」などX(旧Twitter)の運用を始める前に躓いている方も多いのではないでしょうか。
本記事では、X(旧Twitter)を運用するメリットとデメリット、運用上の注意点などを解説します。ぜひ参考にしてみてください。
X(Twitter)とは、国内でも利用者の多いSNSのひとつ
X(旧Twitter)とは、情報発信や利用者との交流が図れるSNSのひとつです。日本時間2023年7月24日にTwitter(ツイッター)がX(エックス)へ名称変更されました。
ドイツの調査会社スタティスタによると、日本国内のX(旧Twitter)のユーザー数は2022年1月時点で5895万人となっています。
ユーザー数は本社のあるアメリカについで2番目に多く、国内のユーザー数の多さから他のユーザーに与える影響力の大きさが伺えます。
以下は、日本のSNS利用者数をランキング形式で紹介している記事です。他のSNS運用を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
関連記事:【2023年最新版】SNS利用者数をランキングで紹介!日本で人気のある9つのSNSの特徴についても解説 – ペンギン
企業担当者がX(Twitter)を始めるメリット4つ
本章では、X(旧Twitter)の運用を迷っている企業担当者に向けて、X(旧Twitter)の運用を始めるメリットを4つ解説します。
- 情報の拡散力が高い
- 不特定多数のユーザーとコミュニケーションが取れる
- 企業イメージをブランディングできる
- 目的別に複数のアカウントを運用できる
関連記事:twitterのインプレッションとは?数値の平均や目標の設定方法も紹介
1.情報の拡散力が高い
X(旧Twitter)は、ユーザー数が多いだけではなく情報を拡散する機能が豊富なSNSです。
投稿(ポスト)は、他のユーザーにリポストやいいねされることで、さらに多くの人に見られる可能性があります。リポストとは、自分もしくは他者のポストを再投稿できる機能のことです。
また、ユーザーはハッシュタグやキーワードで検索することで、興味のある情報を見つけられます。
X(旧Twitter)はさまざまな機能やユーザー数の多さから情報の拡散力が高いため、自社の商品やサービスを効果的にアピールするのにぴったりです。
2.不特定多数のユーザーとコミュニケーションが取れる
X(旧Twitter)は幅広い年齢層の人々に利用されているSNSです。
ユーザーからのリプライやDMに返信することで、ユーザーのニーズや意見を聞くことが可能です。さらに、ユーザーの投稿 (ポスト)をリポストやいいねすることで、ユーザーとの関係性を深められます。
他にも、投票機能を使ったりキャンペーン施策を行ったりしてユーザーとの交流が可能です。
X(旧Twitter)は、不特定多数のユーザーとのコミュニケーションによって企業ブランド理解や愛着も深まるので、自社のファンも育成しやすいSNSと言えるでしょう。
マーケティング施策に有効なTwitterキャンペーンについては、ぜひ以下の記事も参考にしてみてください。
関連記事:Twitterキャンペーンとは?事例と上手く活用する6つのコツ、ハッシュタグの定番を徹底解説
3.企業イメージをブランディングできる
X(旧Twitter)の拡散力の高さとさまざまなコミュニケーション機能から、企業のブランドイメージを構築できます。
たとえば、企業ブランドイメージが構築されているアカウントの例として、アイケアサプリの「わかさ生活」のアカウントが挙げられます。
「わかさ生活」のX(旧Twitter)は、一般ユーザーをはじめ企業アカウントとの交流もさかんで、親しみやすいアカウントです。
上記の例のようにアカウントの名前やプロフィール画像、ヘッダー画像などからもブランディングが可能です。また、投稿(ポスト)の内容や雰囲気も、企業の特徴や価値観を反映させられます。
4.目的別に複数のアカウントを運用できる
X(旧Twitter)はアカウントを複数作成することが可能です。たとえば、Amazonは以下のようにアカウントを分けて情報を発信しています。
- 公式アカウント:https://twitter.com/AmazonJP
- ニュースアカウント:https://twitter.com/AmazonNewsJP
- 問い合わせアカウント:https://twitter.com/AmazonHelp
以上の例のように公式アカウントとは別に、商品やサービスの紹介や告知などを行うアカウントや、問い合わせ・サポートを行うアカウントなどを作成できます。
アカウントを分けることでユーザーにとってわかりやすく、効率的に情報を発信できます。
企業担当者がX(Twitter)を始めるデメリット3つと対策
本章では、企業担当者がX(旧Twitter)を始める3つのデメリットとともにその対策方法を解説します。具体的な対策を示していますので、ぜひ参考にしてみてください。
- 炎上する可能性がある
- 運用に一定のリソースやコストがかかる
- サブスクリプション以外では長文は投稿できない
1.炎上する可能性がある
炎上とは、多くの批判や誹謗中傷の書き込みが集中してしまうことです。
とくにX(旧Twitter)のような拡散力の高いSNSは、誤った情報や、自社に不都合な情報が拡散されてしまう可能性があります。
炎上するような内容の投稿をしないためには、誰にでも分かる明確なルールを設けることが大切です。
また、匿名性の高さから不誠実な対応をしたり、商品やサービスに不備があったりすると「晒される」可能性もあります。晒し行為も炎上につながりやすいため、クレームや苦情には真摯に対応するようにしましょう。
企業のSNS炎上対策については、以下の記事もぜひ参考にしてみてください。
関連記事:企業のSNS炎上対策!事例とともに原因や対応、炎上予防方法を解説
2.運用に一定のリソースやコストがかかる
X(旧Twitter)は無料で始められるものの、運用には一定のリソースやコストがかかります。
コストの内訳として挙げられるのが、人件費やコンテンツの制作費用などです。また、広告を出稿する場合には別途コストがかかります。
X(旧Twitter)に限らずSNS運用のリソースやコスト問題を解決する方法は、外部に運用を委託することです。委託先に報酬を支払う必要がありますが、アカウントの開設から日々の運用、広告の出稿まで高い費用対効果が期待できます。
以下の記事では、X(旧Twitter)広告の費用目安や効果について詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
関連記事:Twitter広告費用の目安と効果を解説!課金形態も簡単に徹底解説!
3.サブスクリプション以外では長文は投稿できない
X(旧Twitter)では、サブスクリプションサービス以外の投稿(ポスト)は140文字までと長文の投稿ができません。
たとえば、キャンペーンの応募規約やその他注意点などをアナウンスしたい場合、長文が投稿できないので文章以外で伝えることになります。
長文を投稿するにはツリー(リプライ)に繋げる、別途ポストするなどの方法が挙げられます。また、サブスクリプションサービス「X Premium」への加入もデメリットを打破する方法です。
X Premiumとは、オプトイン方式の月額有料制サブスクリプションサービスです。加入することで長文投稿をはじめ、さまざまな機能が利用できます。
X Premiumには「ベーシック」、「プレミアム」、「プレミアムプラス」の3つのプランがありますので、自社に合ったものを見極めるとよいでしょう。
企業担当者がX(Twitter)を始める際によくある質問
X(旧Twitter)は、アカウントの使い方次第で自社のファンを育成できるSNSです。本章では、X(旧Twitter)の運用を始める際によくある3つの質問について解説します。
- アプリとブラウザどちらを使ったほうがよいですか
- 運用上の注意点はありますか
- 初心者でもX(旧Twitter)を運用できますか
1.アプリとブラウザどちらを使ったほうがよいですか
アプリとブラウザの違いを理解したうえで、自社に合うほうを使うもしくは両方使うのがよいでしょう。
X(旧Twitter)にはアプリでは使用できず、ブラウザのみで使用できる「予約投稿」の機能があります。また、ブラウザはアプリよりも各機能やユーザーインターフェースなどの仕様変更が早いというメリットがあります。
一方、ユーザーと交流できる「スペース」の開催や、スピーカーとしての参加はアプリのみで行える機能です。
ほかにも、プッシュ通知やQRコードの表示、動画の投稿、画像の編集はアプリのみでしかできない機能です。
スマートフォンさえあればいつでもどこからでもリアルタイムに情報を得られることも、アプリならではと言えるでしょう。
2.運用上の注意点はありますか
X(旧Twitter)の運用は手軽に始められるものの、効果が出るまでには時間がかかるという欠点があります。効果を出すために投稿(ポスト)は継続的に、ユーザーとのコミュニケーションも欠かさないことが大切です。
他にも、効果のあるX(旧Twitter)運用を行うには以下のような注意点が挙げられます。
- 炎上対策を行う
- 複数人で運用する場合、投稿手順やイレギュラーへの対応方法などをマニュアル化して明確なルールを設ける
- X(旧Twitter)を運用する目的やKPIを明確にし、効果測定や分析を行う
- 機能やアルゴリズムの変更に対応し、競合分析や市場調査を行う
さらに、X(旧Twitter)をはじめSNSの運用には「SNSガバナンス」が大切です。「SNSガバナンス」について詳しくは以下の記事を参考にしてみてください。
関連記事:SNSガバナンスとは?ガイドラインとの違いや具体的な施策をわかりやすく解説
3.初心者でもX(Twitter)を運用できますか
初心者でもX(旧Twitter)の運用は可能です。しかし、十分な予算が用意されていたり、勉強会のような機会が用意されていたりしない限りは厳しいと言わざるを得ません。
効果が出るまでに時間がかかるうえ、度重なる仕様やアルゴリズムの変更に対応する必要があるためです。
X(旧Twitter)の運用に自信がない場合、SNS運用を外部に委託する方法があります。アカウントの開設や投稿の代行、キャンペーンの実施などさまざまなフェーズでサポートしてもらえます。
メリットをふまえて効率よくX(Twitter)を運用しよう
今回は、X(旧Twitter)を運用するメリットとデメリット、運用上の注意点などを解説しました。
X(旧Twitter)は、拡散力が高く手軽にユーザーと交流のできるSNSです。しかし、効果が出るまでには時間がかかり一定のリソースやコストもかかります。
メリットとデメリットをふまえたうえで、運用自体を外部に委託することも検討できるでしょう。弊社のSNS運用代行サービス「SUP」では、X(旧Twitter)運用のご相談を受け付けています。
SNSアカウント運用事例も掲載していますので、下記ボタンより詳細を確認してください。