ファンマーケティングとは、自社に愛着を持つファンを増やし、売り上げ基盤を作るマーケティング手法です。
ファンマーケティングを成功させるためには、ファンの興味関心を引く手法を取り入れる必要があります。
自社に適した手法を見つける場合は、他社の成功事例を参考にすると良いでしょう。
本記事では、ファンマーケティングの成功事例を紹介します。
ファンマーケティングを成功させるポイントや注意点も解説しているため、自社のファンを増やしたい方は参考にしてください。
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ファンマーケティングを成功させるポイント
ファンマーケティングを成功させるためには、段階を踏んだ施策の実行が必要です。
適切なアプローチを行うことにより、顧客ロイヤルティの向上が見込めるほか、継続利用や口コミ拡散など、企業のメリットとなるアクションをファンが起こしやすくなります。
具体的な方法は、以下の通りです。
- ファンを見つける
- ファンを育成する
- ファンの行動を促す
愛着心を高められるよう、企業側はファンの声に耳を傾け、時間をかけて育成することが大切です。
関連記事:ロイヤリティとは?ロイヤルティとの違いとマーケティングにおける意味をわかりやすく解説
ファンマーケティング成功事例10選
自社に最適な手法を取り入れられるよう、ファンマーケティング成功事例を紹介します。
- 日本航空株式会社|ファンコミュニティ運営で顧客ロイヤルティを向上
- サイボウズ株式会社|ユーザー同士で情報の共有ができるファンコミュニティを構築
- 株式会社サンギ|SNS企画をきっかけにファンが増加
- 株式会社TOTO|Facebookで企画を実施し認知度向上に成功
- 大塚製薬株式会社|サンプリング体験により参加者数が約1.5倍に増加
- 株式会社くふう住まい|メルマガ配信からファンのニーズ分析を実現
- 株式会社フェリシモ|ファンミーティングにより自社ブランディングを向上
- 株式会社資生堂|Webカウンセリングによりファンの信頼獲得に成功
- 長野県信濃町|クラウドファンディングから新規のファンを獲得
- スターバックスコーヒージャパン株式会社|会員限定サービスにより熱量の高いファンを醸成
関連記事:ファンマーケティングの手法8選!成功へ向けたポイントや事例を解説
日本航空株式会社|ファンコミュニティ運営で顧客ロイヤルティを向上
日本航空株式会社では、ファンと密につながる手段として旅に関する写真を投稿するファンコミュニティを運営しています。
目的 | ファン一人ひとりと交流したい |
施策 | ・ファンコミュニティ「torico」の運営 ・活動が多いユーザーはアンバサダーに就任 ・オフラインイベントを開催 |
結果 | ・顧客ロイヤルティ向上 ・従業員のモチベーション向上 |
オフラインイベントとの併用により信頼や愛着が高まり、コメント数は開設当時の4倍に増えました。
コミュニティを活性化させ、顧客ロイヤルティ向上に成功した事例です。
サイボウズ株式会社|ユーザー同士で情報の共有ができるファンコミュニティを構築
ソフトウェアを開発・提供するサイボウズ株式会社は、誰でも安心して参加できるファンコミュニティを運営しています。
目的 | 誰でも安心して参加できるコミュニティを提供したい |
施策 | ・ファンコミュニティ「キンコミ」を運営 ・オンライン交流会を開催 ・ユーザー同士の交流により情報を共有・拡散 |
結果 | コミュニティの活性化 |
投稿に対する心理的ハードルを下げるサイト設計により、これまで発言できなかったファンも参加できるようになり、コミュニティ活性化に成功した事例です。
株式会社サンギ|SNS企画をきっかけにファンが増加
株式会社サンギでは、ファン作りの手法にSNSを活用しています。
目的 | SNSを活用して自社商品のファンを増やしたい |
施策 | オープンキャンペーンの実施 |
結果 | ・認知拡大 ・購買行動の促進 ・SNSのフォロワー数増加 |
キャンペーンの参加をきっかけに企業SNSを知るというユーザーが多いことから、誰でも気軽に応募できるようオープンキャンペーンを企画しました。
SNSで自発的に当選報告を発信するユーザーの影響もあり、認知度が向上。
ファン獲得に成功した事例です。
株式会社TOTO|Facebookで企画を実施し認知度向上に成功
株式会社TOTOでは、ファンマーケティング手法としてSNSを活用しています。
目的 | 新商品のプロモーション |
施策 | 新商品のキャッチフレーズを公募するキャンペーンを実施 |
結果 | 認知拡大 |
自社調査を行った結果、新商品のメインターゲット層がSNSのユーザー層と重なると考えたことがSNS運用をはじめたきっかけです。
応募のハードルを下げるために募集投稿にイラストをつけたところ、大きな反響を呼び、認知拡大に成功した事例です。
大塚製薬株式会社|サンプリング体験により参加者数が約1.5倍に増加
大塚製薬株式会社は、腸活実践者に食物センイ飲料であるファイブミニをサンプリング提供しました。
目的 | 商品の認知度を高め新規のファンを獲得したい |
施策 | ・ウンログ株式会社との共同企画「my腸活チャレンジ」を実施 ・サンプリング体験を実施し効果を実証 |
結果 | ・新規ユーザーの獲得 ・認知拡大 ・購買行動の促進 |
効果を実感できた旨をSNSで投稿するファンが続出し、口コミが拡散されました。
2回目の企画時は、参加者が1回目のときに比べて約1.5倍に増加。
全イベント延べ11万人が参加し、認知拡大に成功した事例です。
株式会社くふう住まい|メルマガ配信からファンのニーズ分析を実現
株式会社くふう住まいでは、不動産専門サイト「オウチーノ」に資料請求したユーザーへメルマガ配信を実施しています。
目的 | ユーザーとの関係を構築したい |
施策 | メール配信希望のユーザーに2日に1回のペースでメルマガ配信 |
結果 | ファンのニーズ分析が実現 |
資料請求後もユーザーと接点を持てるようメール配信を実施したところ、リターゲティング広告よりも安価で効果が見込めました。
さらにユーザーの動きや属性、ニーズなどの分析が可能になり、サービス開発・改善への成果を得た事例です。
なお、リターゲティング広告とは、自社サイトに訪問経験のあるユーザーへアプローチする広告手法のことです。
株式会社フェリシモ|ファンミーティングにより自社ブランディングを向上
株式会社フェリシモでは、自社のファンコミュニティ「猫部」に参加しているユーザー主催のファンミーティングを開催しています。
目的 | 自社ブランディングと顧客ロイヤルティを向上させたい |
施策 | ・猫好きのためのファンコミュニティを運営 ・ファン主催のファンミーティングを開催 |
結果 | ・顧客ロイヤルティの向上 ・自社ブランディングの向上 |
ファン同士がつながれる環境を作り、顧客ロイヤルティを高めています。
さらにファンミーティングでは、ファンコミュニティユーザーのアンケートをもとに開発した商品を販売しており、自社ブランディング向上にも成功した事例です。
株式会社資生堂|Webカウンセリングによりファンの信頼獲得に成功
株式会社資生堂では、店舗へ足を運ばなくても美容の悩みが相談できるWebカウンセリングを実施しています。
目的 | ユーザーのニーズに適した方法でつながりたい |
施策 | ・カウンセリングやメイクレッスンをオンラインで実施 ・視聴者となるファンの悩みをリアルタイムで回答 |
結果 | ・ファンの育成 ・信頼向上 ・購買行動の促進 |
美容に関する悩みを相談できたりメイクレッスンを自宅で受けられたりするため、なかなか来店できないファンとも交流できます。
ユーザーのニーズにあわせて接点を作れることから、信頼獲得に成功した事例です。
長野県信濃町|クラウドファンディングから新規のファンを獲得
長野県信濃町では、世界各国の童話や絵本などを展示している「黒姫童話館」のファンを増やしたい思いからクラウドファンディングを実施しました。
目的 | ・施設価値の明確化 ・ファンを増やしたい |
施策 | ・ファンと価値を共有するためファンミーティングを開催 ・ファンの声を聞くためにSNSを活用 ・クラウドファンディングを実施 |
結果 | ・ファン獲得 ・スタッフのモチベーション向上 |
ファンの声を聞くためにファンミーティングやSNSを活用し、施設の価値を明確にしました。
クラウドファンディングを活用した共創型商品開発により、ファン獲得に成功した事例です。
関連記事:価値共創マーケティングとは?価値共創がもたらす効果や成功事例、手法を解説!
スターバックスコーヒージャパン株式会社|会員限定サービスにより熱量の高いファンを醸成
スターバックスコーヒージャパン株式会社では、会員限定サービスを提供しています。
目的 | コアなファンを増やしたい |
施策 | 会員限定サービスの「My Starbucks」を開設 |
結果 | ファン獲得 |
商品などと交換できるStarがたまる「スターバックス®リワード」プログラムや先行告知メール、コーヒーセミナーへの応募といった会員限定施策を導入しています。
特別感を得られることから登録するファンが増え、2021年時点で会員数は800万人を突破。
ファン作りに成功した事例です。
ファンマーケティングを実施する際の注意点
ファンマーケティングを実施する際の注意点は、以下の通りです。
- 施策の目的を明確にする
- 距離感を誤ると炎上リスクが生じる
- 閉鎖的な手法とならないよう注意する
ファンマーケティングでは多くの時間を要するため、長期的に施策を実施する必要があります。
ファンと長期的に交流できるよう、ファンコミュニティやファンミーティングといった興味関心を惹く企画の考案が重要です。
関連記事:企業のSNS炎上対策!事例とともに原因や対応、炎上予防方法を解説
成功事例を参考にしてファンマーケティングを成功させよう
各企業、さまざまな手法を実践してファンマーケティングを成功させています。
ファンマーケティングに取り組み、成功させるためには成功事例を参考にして、自社に適したファンマーケティング手法を取り入れることが大切です。
また、ファンマーケティングで成果を得るには時間を要するため、ファンと長期的に交流できる施策を検討しましょう。
弊社kazeniwaの「DISCO」は、ファン作りをサポートするファンコミュニティツールです。
コミュニティを活性化させる機能だけでなく分析ツールもあるため、ファンを育成・醸成したい方は、ぜひお問い合わせください。